クリニックニュース

2017.08.29更新

 花粉症と言えば、春のスギやヒノキの花粉を真っ先に思い浮かべますが、この暑い夏にも花粉症はあるんです。
主なものとしては、イネ科のカモガヤやハルガヤ、また、夏の終わり頃からはキク科のヨモギやブタクサ等がみられます。カモガヤやハルガヤは、牧草地や道端などに育成しており、ヨモギやブタクサは道端や河川敷など広域で見られ、繁殖力も強い様です。

カモガヤ

カモガヤ

ぶたくさ

ブタクサ

   花粉以外にも食べ物やダニやペットのフケなど、様々なアレルゲンがあります。

意外と知られていないのが、昆虫アレルゲン。夏から秋にかけてゴキブリやユスリカ、ガ等の昆虫アレルゲンが非常に多くなる様です。ガの羽を覆っている鱗毛(りんもう)や鱗粉(りんぷん)が空中に飛散したり、昆虫の死骸が細かい塵になってハウスダストの成分となったりして、これを吸入すると喘息やアレルギー性鼻炎を引き起こします。ゴキブリは、暖かく、湿度の高い所が好きで、お風呂場や台所など、皆さんがご存じの通り、屋内にも好んで生息しています。特に夏に繁殖し、その死骸やフンが細かいチリになってハウスダストの成分になり、くしゃみ、鼻水等を引き起こします。

カエル

また、生活環境の中には色々な種類の真菌が存在し、その真菌が様々なアレルギーを引き起こします。アレルギーの原因となる真菌は、室内外の空中に存在する空中真菌と、人の皮膚に常在する真菌があります。最近は、気密性の高い住宅が増えたために、カビが発生しやすい環境が多くなっています。空中真菌の胞子は、とても小さく、その多くが下気道まで到達するので、過敏性肺炎や気管支喘息などの誘因にもなります。空中真菌の発生時期は4月~11月で、5~7月の梅雨の頃や9~10月がピークになる様です。

花粉症を発症している患者さんの中には、果物や野菜を食べて口や口唇、のどが痒くなったり、ピリピリ感などのアレルギー症状を起こす事があります。これは口腔アレルギー症候群(OAS)と言われ、花粉と食物に存在する共通のアレルゲンによるアレルギー反応です。
食後15分以内にアレルギー症状が現れ、放置しておくとアナフィラキシーショックを起こす事もあるため、要注意です。食物に単独でアレルギーを起こす事もありますが、花粉症に罹患されている方が合併する事が多い様です。
イネ科花粉症の場合、ナス科食物(ジャガイモ・トマト)、ウリ科(メロン・スイカ)、オレンジ等、ブタクサ花粉症ではキュウリやバナナ、ヨモギ花粉症はセリ科(ニンジン・セロリ)などに対するOASに注意が必要です。

花粉症やハウスダスト、OASなどを出来るだけ抑えるためには、
① アレルゲンを出来るだけ除去、回避したり家の中に持ち込まない様にする、
② ダニや真菌の繁殖を抑えるために室内の温度、湿度に注意する。
③ まめに掃除を行う

など、アレルゲンを出来るだけ回避する手段が最も有効とされていますが、それと併せてご自身の腸内環境を整える事もとても大切です。小腸は免役機能を司る重要な臓器
ですので、日頃から食事やストレス、運動、水分摂取などに気をつけ、善玉菌が元気に過ごせる環境を整える事でアレルギー反応を抑える事も出来ます。

腸さん

原因となる特定のアレルゲンを知るためには、血液検査でIgE抗体を調べる事でわかります。その他に当クリニックでは毛髪検査でアレルギーの傾向性を調べる事も出来ます。
詳しくはお気軽にクリニックまでお問い合わせくださいね。

☆ 看護師:上河合史子 ☆

 

 

 

 

 

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