クリニックニュース

2021.03.31更新

4月14日(水)より、休診日が変更となります。

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水曜・日曜・祝日

 

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2021.03.13更新

 

現代人が抱えるストレスは様々です。勉強や仕事、育児や介護、煩雑な家事、
ぎくしゃくした人間関係・・・さらには通信環境の劇的な変化で,毎日受け取る情報量も
膨大になっています。現代人の一日の情報量は、江戸時代の人の一生分になるという
データもあるそうで、古代から人間の身体は変化していないにもかかわらず、
私たちは日常の中で多くのストレスにさらされています。
不安神経症やうつ病などのメンタルな疾患も増え続けており,自分は大丈夫,と
思っていた人が、気づかないうちに深刻な症状を抱えてしまうことも多くなっています。
こうしたストレスケアとして、ここ数年、GABAが注目されるようになり、GABAが含まれ
た特定保健用食品やサプリメントが増えてきましたが,GABAを摂るとどのような効果
があるのでしょうか。

◆そもそもGABAってどんな栄養素なの?

GABAとは、γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略語です。
私たちの体内に普段から存在しているアミノ酸のひとつで、様々な動物や植物
にも含まれています。
GABAは、特に脳や脊髄で精神を安定させる抑制性の神経伝達物質で、交感神経の働きを
抑制して、興奮した神経を落ち着かせたり、ストレスを緩和したり、睡眠の質を整えたり
する効果があり、いわば車のブレーキの様な働きを担っています。抑制性の神経伝達物質
は、脳の神経細胞の約30%を占めており、脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やした
り、脳細胞の代謝機能を高めてくれます。

抑制性に対して、アクセルの働きをするのが興奮性の神経伝達物質です。主として
ドーパミンやアドレナリン、グルタミン酸などですが、実は、GABAは、脳内で興奮性
のグルタミン酸から作られています。
抑制性の伝達物質が興奮系伝達物質から作られることで、神経伝達は両方のバラ
ンスをうまく保つように機能しているのです。

GABAはもともと体内で十分な量が作られているのですが、疲労や強いストレス
にさらされると、それを緩和するために大量に消耗してしまうため、不足傾向に
陥ります。GABAが不足すると興奮性の神経伝達物質が過剰に分泌されること
になり、リラックスできなくなって緊張状態が続いてしまうのです。
ブーブー

GABAってどんな効果があるの

ストレスを軽減する
GABAを摂ると、副交感神経の働きが活発になり、α波が増加して精神的な緊張を
和らげる働きがあります。また、脳への酸素供給量を増やして、ストレスに
よる脳細胞のダメージも抑えてくれます。
また、人は強いストレスを受けると免疫力が低下しますが、GABAを摂ると、スト
レス下での免疫力の低下を抑えることがわかってきています。
さらに、学習や作業の効率を高めることも確認されています。

血圧の上昇を抑える
GABAの血圧抑制効果については、多数の研究で公示されています。GABAは、
脳内に直接入ることができませんが、血管を通じて末梢臓器の神経伝達を抑制
して、血管収縮を緩めると考えられています。
また、GABAは、腎臓の働きを活発にして、血液中の塩分をろ過し,利尿作用を
促して血圧を下げる効果もあります。
GABAはトクホ(特定保健用食品)にも使われていますが、今の段階では、血圧が
高めの人への効果、として扱われています。
医薬品にもGABAを含むものがありますが、頭部外傷の後遺症での処方となっています。

睡眠の質を整える
GABAを夜間帯に摂ると、自然に入眠出来たり、入眠までの時間が短くなったり
する
効果があるといわれています。不安やストレスなどが多く、交感神経が優位に
なって、
グルタミン酸が大量に分泌されるようになると、脳の興奮状態が持続して
眠れなくなってしまいます。GABAはこうした脳の興奮を抑えて、気持ち

を落ち着け、リラックスを促してくれるのです。また、血液中の成長ホル
モン濃度が上がり、睡眠の質自体も
整いやすくなるという研究報告もあります。

中性脂肪を低らす
GABAは、エネルギーの消費を高め、内臓の代謝を上げる働きがあります。
また、血液中の中性脂肪やコレステロールに働きかけ、脂質代謝を促すことが
分かってきました。GABA により、肝臓のたん白合成が促進され、エネルギー源
として体内の脂質が消耗されるのではないかと考えられています。また、GABA
とたん白質 を一緒に摂ると、代謝がさらに高まるとも言われています。

◆GABAを摂っても効果がないという意見も...

ストレスや血圧、不眠などの対策として研究されているGABAですが、食品やサプリ
メントで摂っても効果はないのでは?という意見もあります。
GABAを摂ると、まず最初に腸から吸収され、血中に取り込まれます。
しかし、血中に取り込まれても、血液と脳の間で関所の様な働きをしている血液脳関門を
通過出来ず、脳に取り込むことが出来ません。そのため、GABAを摂っても、神経伝達
物質として脳で使われないので意味がない、という考えです。

これについては、実は、腸には脳と同様にGABAの受容体がある、という説があります。
脳腸相関の働きで脳と腸をつなげる迷走神経を経由し刺激が腸から脳に伝わり、GABA
の産生能力が高まる可能性があるそうです。
マウスの実験では、腸と脳を繋ぐ神経を切断すると、脳内のGABA受容体の活性化が見ら
れなかった、という報告もあるそうなので、腸から脳への伝達が切れると、脳内のGABA
の産生能力は上がらないのかもしれません。

腸内環境については、うつ病など、メンタルとの関連も指摘されており、まだまだ
研究途上の段階ですが、外から摂り入れたGABAが腸を介して体内で効果的に働く
可能性は十分にありそうです。実際に治療としてGABAをサプリメントで患者さんに
摂取して頂くと、睡眠の質がよくなったり、ソワソワ感が落ち着いたり…と、改善効果を
体感する方が多くいらっしゃいます。


◆体内のGABAを増やすには?

GABAの多い食品を摂る
まずは食事の中からGABAをしっかり摂ることが大切です。GABAを多く含む食品は、
野菜(トマト、なす、ケール、かぼちゃ、パプリカ等)、果物(メロン、バナナ等)、発酵食品
(納豆、漬物)、発芽玄米、茶葉などがあります。

たん白質やビタミンB6を含む食品を摂る
ビタミンB6の多い食品を摂ると、体内でのGABAの合成を促してくれます。
ビタミンB6は、にんにく、魚(鮭、あじ、さんま・かつお等)、ひれ肉、ササミ等に多く
含まれています。また、たん白質をしっかり摂ることで、ビタミンB6の必要量も
増加し、代謝がさらに高まります。

睡眠をしっかりとる
GABAは、睡眠中に体内で合成されます。睡眠時間が短かったり乱れていたり、睡眠の
質が下がっていると、体内で合成されるGABAが少なくなり、さらに不眠を助長して
しまいます。
GABAは、興奮性ホルモンの放出を抑制し,副交感神経の働きを活発にするので、神経が
興奮して寝つけない場合は、その興奮をしずめて入眠が促されます。また、入眠後も
スムーズにノンレム睡眠へと促してくれるといわれています。
おやすみ
腸内環境を整える
先述の通り、腸内のGABA受容体をきちんと働かせることは、体内でGABAをしっかり
と活用していく上でとても大切です。そのためには、安定した消化力と腸内
の菌叢群がバランスよく働ける腸内環境を日頃から作っておくことが重要です。
消化力が弱かったり、腸に炎症がある方は、まず腸内環境を整えることが最優先課題と
いえそうです。腸が元気な方は、日頃から発酵食品や食物繊維の多い食品、自分に合った
乳酸菌や乳酸菌生産物質を摂る様に心がけましょう。 

◆GABAをどのくらい摂ればいいの?

人は、普段から体内でGABAを作っていますが、疲労や不眠、ストレスや年齢等の要因で
蓄えているGABAの量が消耗し、減ってしまいます。
また、もともとの体質や気質によっても大きく左右されます。
一般的には1日50〜100㎎程度が目安量と言われていますが、実際の治療の現場では、
不足の状況にはかなり個人差があり、食事内容や生活環境、ストレスの
かかり具合によってGABAの必要量にも違いがあると感じています。それに合わせて
GABAを食事やサプリメントで補完する量も人それぞれかなり異なります。

ナチュラルクリニック代々木では、受診された患者さんには体調全般の確認を行う
中でGABAが不足していないかも診ていきます。問診を行い、生活環境や食事の内容
を具体的に伺います。
また、PRA毛髪検査を行い、GABAを含めた栄養素全般を調べます。
GABAの働きに関連する腸内環境や自律神経の乱れ具合、不眠傾向やストレスの傾向
性等も併せて検査しますので、GABAの不足がどうして起こっているのか探りながら、
根本的な体質改善の治療を行っていきます。また、特に体調面に問題があるわけでは
ないけれど、私はGABAが足りているのかな…と気になっていらっしゃる方でも、健診
目的でPRA毛髪検査のみを受けることができます。郵送でのお申し込みも可能ですの
で、お気軽にクリニックまでお問合せ下さい。

最近ではGABAが配合されたチョコレートやお菓子、コーヒー等も増えており、以前より
もGABAを手軽に摂ることが出来る様になってきました。ただし、GABAが絶対的に不足
している方には、このような食品だけでは十分に補いきれないことが多く、また、体調不良
など、心身のバランスが崩れている場合は、GABAだけでなく、他の栄養素も不足している
ことが多いので、身体の根本的な見直しが必要になります。

なにかとストレスが多い毎日ですが、GABAを意識して摂ってみましょう。
たとえば、食事の主食を白米から発芽玄米におきかえるだけでもGABA の摂取量はぐんと
増えます。また、疲れがたまっている時などは、睡眠時間をしっかりとる様に心がけま
しょう。少し意識を変えるだけでも、GABAの消耗を減らし、ストレスや疲労を緩和する
ことが出来ると思います。

 外人和食

看護師 上川合 史子

 

 

 

 

 

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