東京でも梅の花が満開となり、各地で「梅まつり」が開かれる季節になりました。春の陽気は寒暖不調な日があり、寒さ・暑さの波がある季節でもあります。今日は「春の体調管理」について掲載します。
3月・4月は卒業、入学、就職、転勤(人事異動)等、様々な生活スタイルやリズムの変動が多くあります。健康な人は順応できますが、ストレスを多く感じている方、心身に不調や症状を感じている方は変調をきたしやすくなるので、注意が必要です。では、この様な生活スタイルの変化を上手に乗り切るにはどうすれば良いのでしょうか。
いつでもイキイキ元気な日々を過ごすには、まず腸内環境を整える必要があります。腸内環境が良いと免疫力が上がり、自律神経が整い易くなります。小腸では約1兆個、大腸では100兆個もの腸内細菌が存在しますが、この菌の種類や数が、腸内環境の良し悪しを左右します。乳酸菌には「善玉菌」と「悪玉菌」が存在しますが、勿論「善玉菌」の割合が多い事が望まれます。
① 善玉菌である乳酸菌を含む納豆、味噌、ぬか漬け、麹などの発酵食品を摂る事で、もともと腸内に存在する善玉菌が好む環境となり善玉菌が増えます。
② 穀物や野菜など植物性の食物繊維を摂る事で、腸内細菌により分解される時に有機物が発生し、腸内環境が酸性に傾く事で悪玉菌の繁殖を抑え、善玉菌が優勢な環境が整います。
③ オリゴ糖にはビフィズス菌をはじめとする乳酸菌のエサとなり、善玉菌を増やすとされています。市販されているオリゴ糖には「フラクトオリゴ糖」「イソマルトオリゴ糖」「ガラクトオリゴ糖」「大豆オリゴ糖」「キシロオリゴ糖」「ラフィノース」など多くの種類があります。単体のオリゴ糖を使った商品や幾つかのオリゴ糖を混ぜた商品などがありますが、それぞれのオリゴ糖により特徴がある為、原材料などに注意し用途に合ったオリゴ糖を選びましょう。
④ 肉類を中心とした食事が多いと悪玉菌が増殖する要因となります。肉だけでなく、野菜もバランス良く摂る様にしましょう。
⑤ ストレスは自律神経を乱し、胃腸の働きを悪くし悪玉菌が活性化する腸内環境を作る為ストレスを溜めない生活スタイルが大切です。
⑥ 感染症の予防や治療に使用すされる抗生物質には病原菌を抑制する効果がありますが、善玉菌にも作用し善玉菌の減少に繋がります。自己判断による長期の飲用は避け、医師の指示に従い正しく使用しましょう。
腸内環境が整うと、腸内細菌がビタミンB群も作ってくれます。うつ病やアレルギー、認知症、便秘など様々な病気の予防や改善に繋がります。十分な睡眠をとり、栄養豊富な春野菜を沢山食べて栄養バランスの取れた食生活を心掛けイキイキ元気な日々を過ごしましょう。
ナチュラルクリニック代々木