クリニックニュース

2017.05.24更新

通常、一般的ながん治療としては、手術などの外科的治療や薬物療法(放射線治療、抗ガン剤)が行われますが、副作用を伴ったり、健康な細胞のダメージも大きい事から、もっと人間の自然治癒力に働きかけて、心と身体のバランスを回復させようという療法も行われています。代替療法もその様な概念の一つの分野です。

代替療法とは、病院の一般治療を補ったり、その代わりに行う療法の事です。補完代替療法などとも言われています。
そして、一般の病院での西洋医療と代替療法を組み合わせ、よりよい治療効果を目指していくものを統合医療と言います。

代替療法

 一言で代替療法と言っても、古くからの民間療法もあれば、学会で発表され、医学的裏付け(エビデンス)のあるものや、免疫療法の様な先進医療の分野としての治療もあり、かなり多岐にわたります。

 しかし、日本では、一般の病院で代替療法を勧められる事はまずほとんどありませんので、患者さんやご家族が自主的に情報収集して治療に取り入れるか検討していく事になります。

代替療法

当クリニックでも、がんに有効な栄養療法や、いくつかの治療を行っていますが、今回はその中の高濃度ビタミンC点滴療法をご紹介します。

 点滴

 

高濃度ビタミンC点滴とは・・・

1970年代にノーベル賞受賞者のポーリング博士らが、がん患者にビタミンCの大量投与が有効であると発表しました。そして、2005年にはアメリカ国立衛生研究所が高濃度のビタミンC点滴が、がん細胞に直接働きかける効果があると発表しました。血中のビタミンC濃度を上げる事で直接腫瘍をアタックするという治療です。非常に強力な抗酸化作用を発揮して、大量のフリーラジカルを一掃します。正常な細胞は過酸化水素を中和しますが、がん細胞は中和出来ず、死滅してしまうという性質を利用したものです。

炎症を調整してくれたり、コラーゲンを生成して癌細胞を囲い込んでくれたりする作用もあります。正常な細胞を痛める事はないので、副作用は殆どありません。ビタミンCの性質上、点滴中に喉が渇き易かったり、点滴の初めに多少、血管痛を起こす事がある程度です。

ビタミンC 25~75gを1~2時間かけて点滴で血中に注入します。病状が安定するまでは週2回程度のペースで点滴を行います。 

がん治療では周知されてきたビタミンC点滴ですが、実は美容効果もかなり高いんです。がんをやっつけるメカニズムって、よく考えたらアンチエイジング効果と同じなんですよね。よく知られている通り、ビタミンCには美肌効果もありますし、メラニンの生成を抑制する美白効果やニキビ予防や身体の疲れもとってくれます。

詳細は当クリニックへお問い合わせ下さい。 

ナチュラルクリニック代々木

2017.05.13更新

現代人ではストレスなどにより不足傾向にあるセロトニン。しかし、少し食事や生活を変えるだけで、セロトニンが生成され、働きが活性化されます。

食事 

【栄養面】
セロトニンの材料となるのは下記の食品です。
・トリプトファン …チーズ・鰹・高野豆腐など
・ビタミンB6  …鮭・バナナ・鶏ささみなど
・マグネシウム  …大豆・ナッツ・玄米など
・ナイアシン   …卵・大豆製品・マグロなど

これらの他、トリプトファンが脳内で有効利用されるには、インスリンの働きが必要です。インスリンは糖分の摂取により放出される為、玄米などの糖質も一緒に食べることが大切です。つい時間がなく、パンや麺類、丼ものに偏ってしまう方は、大豆や魚、卵などを含むおかずを多く摂取するよう、心掛けてみて下さいね。

【生活面】
①太陽の光を浴びる 
 …朝日が一番効果的と言われていますが、太陽が出ている間に光を浴びてもOK
②リズミカルな運動をする
 …ウォーキングや軽いジョギング等
③スキンシップする
 …家族やパートナー、大切な人とハグをする等 

親子 

これらと併せ、リラックスする時間を増やしたり、自分にとって楽しい、幸せと感じる時間を増やすことをぜひ意識してみて下さいね^^

 ナチュラルクリニック代々木

2017.05.11更新

皆さんは、しっかりと汗をかいていますか。意外なことに春の汗が一年で一番「臭い汗」と言われています。冬は汗をかく事が少なく、汗腺の機能が低下し易くなります。その為、暖かくなって春に汗をかき始めると、衰えた汗腺から出る汗は、濃度が濃くベトベトの匂いの強い汗となってしまいます。

 汗には『エクリン腺』から出る汗と、『アポクリン腺』から出る汗の2種類があります。エクリン腺は全身に分布していて1平方センチに100個以上もある小さな汗腺で主に体温調節を担い、運動の後や辛いものを食べたときに出ます。

 汗

 エクリン汗の成分は99%が水で、残り1%に塩分や尿素、アンモニアが含まれ匂いは殆ど無いサラサラした汗です。一方アポクリン腺は、わきの下、陰部、おへそ、耳の中、胸などに分布しており、白っぽく、ベタベタした汗が特徴です。この汗にはタンパク質・脂質・糖質・アンモニア・鉄分などが含まれ、これらの成分が常在菌により分解されることで、強い匂いの汗やワキガの様な汗となります。

 アポクリン汗が一般的に臭いと言われる理由は、時間が経つにつれて、アポクリン汗に含まれる成分が雑菌によって分解されるためと言われています。しかしアポクリン腺はもともと、異性を引き付けるフェロモンの役割を果たすものでした。アポクリン腺のある部位が性的な部位に集中しているのも、そのためです。アポクリン腺が決して悪い汗腺と言う訳ではないのですが、エクリン腺が衰えると限られた部位の汗腺から集中して汗が出る為、匂いの強い汗となってしまうのです。

 顔や背中、足の裏など特定の部位に集中して出る汗には注意しましょう。エクリン汗腺が衰えているサインです。体温調節時に出るエクリン汗はサラサラしているのですが、運動不足や生活習慣、食生活の乱れなどの要因から、ベタベタした汗が出る事があります。これが『悪い汗』と言われる汗です。汗腺、身体の体温が上昇すると血液中の水分やミネラルを汗として汲み出しますが、必要なミネラルなどの栄養素は再吸収する必要があります。この再吸収がうまくできなかった汗が様々な成分を含んだベタベタした汗、匂いの強い「悪い汗」となります。この汗はサラサラの汗に比べ蒸発しにくいため匂いを強くする他、老廃物が蓄積し、むくみや冷え、女性では化粧崩れを起こし易くしてしまいます。

 手汗

 改善方法として休眠してしまった汗腺を目覚めさせ、正常に機能させる事が大切です。それには、汗腺を活性化させるトレーニングが効果的です。

 「手足高温浴のやり方」
 手足高温浴の方法は幾つかあり、湯船に四つん這いになったり、湯船に椅子を入れて身体を屈めて行う方法などありますが、疲れない姿勢で簡単に行える方法をご紹介します。

1 湯船に43~44度の熱めのお湯をはり、湯船に腰かけひざ下のみお湯に漬ける
2 お風呂のフタの上に43~44度のお湯を入れた洗面器を置き、ひじ先を漬ける
3 15分~20分ゆっくり漬け温める。(途中、洗面器のお湯が冷めたら熱いお湯に変えて下さい)
4 その後、湯船に水を足し、36度のぬるめのお湯に15分全身を浸します
5 お湯から出たら体の水分を拭き、エアコンの無い部屋で服を着ないまま汗が収まるのを待ちます
6 汗を乾燥させている間、水分補給をして下さい

 フロ

 岩盤浴やサウナにも汗腺を鍛える効果がありますが、「手足高温浴」は自宅で手軽に出来るので御手軽に実践できる為、お勧めです。先ずは2週間続けると、サラサラの汗が出る様になります。汗腺を鍛えて、暑い夏を快適に過ごせる身体づくりをしましょう。

ナチュラルクリニック代々木

2017.05.08更新

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