あけましておめでとうございます。
昨年から続くコロナウイルスの影響もあり、今年もまだまだ不透明な部分が多いですが、1人でも多くの患者さんが心身健やかに過ごすことが出来るよう、スタッフ一同頑張りたいと思います。今年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、今年も一年が始まりましたね!!
年末年始で食事の量が増えたことで、体重に変化があった方なども多いのではないでしょうか。
また、テレワークや移動の自粛などもあり、体を動かす機会が減る方も多いと思います。それでも、「少しでも体重を落としたい」「効率よく脂肪を燃焼させたい」という方に、今日はエネルギーの消費に関わる食事誘発性熱産生(DIT)についてお伝えしたいと思います。
まず、体重を落とすためにはどうすれば良いのでしょうか。そのためには、
摂取エネルギー(カロリー) < 消費エネルギー(カロリー)
と、消費エネルギーが摂取エネルギーを上回れば体重は減っていきます。
(細かくお伝えをすると、およそ7200キロカロリーが1kgの脂肪に相応するとされます。また、脂肪の増減はエネルギー(カロリー)だけでなく、血糖値の上昇度合いや、同じエネルギー(カロリー)でも食材による違い、筋肉量の差など様々なことが関係しますが、割愛します。)
しかし、エネルギーばかりに目が行き、食事制限をして摂取エネルギーを過度に減らすと、本来の体に必要な材料が不足し、体の代謝が低下したり、体調を崩す要因となります。そのため、消費エネルギーを増やすことが大切です。では、私たちの体は何によってエネルギーを消費しているのでしょうか。
私たちの消費エネルギーの割合を見ると、下図の通り、基礎代謝量が約60%、身体活動量が約30%、残りの食事誘発性熱産生量が10%とされています。
基礎代謝量とは…私たちの体を動かすために必要な代謝のことで、内臓を動かしたり、体温を維持するために必要なエネルギーです。
身体活動代謝量とは…その名の通り、運動や掃除、家事などで体を動かすことにより消費されるエネルギーです。
食事誘発性熱産生量とは…食事をした際に、食べ物が体内で吸収・分解され、その一部がエネルギーとなって消費されます。食事をした後に、体があたたかくなりますよね
この食事誘発性熱産生量は、糖質、タンパク質、脂質では異なります。
つまり、食べる物によって、エネルギーの消費量が違うということなのです
せっかく食べるなら、消費エネルギーが少しでも多い方が嬉しいですよね。
そこで、注意したいのは朝ご飯です。
朝は時間がなく、「シリアルやパンだけを食べる」という方が多いと思います。
しかし、これらの食材に含まれる栄養素のほとんどは糖質であるため、DITが低くなやすいため、
いつもの朝ごはんに卵1個や豆乳を一杯だけでもプラスされると、タンパク質が摂取でき、代謝する際のエネルギー(DIT)も増加します。
また、食事をよく噛み、ゆっくりと食べる事もDITを増加させるため、一口20回ほど噛むことも大切です。
今年一年、少しでも効率よく燃焼体質を目指したい方は、簡単な生活習慣から始めてみてはいかがでしょうか。