【色】第13秘訣 リラックスカラー
最近では、色を用いて心身の内側から健康に導く「カラーセラピー」療法が注目されていますが、実は古代から世界各国で医術として行われてきた伝統のある療法です。日本では代替医療分野の一つとされていますが、イギリスでは色を利用した施術は、保険も適用される程、医療分野に進入しています。麻酔代わりにブルーライトを使う医療機関もあり、これは青には痛みを和らげる効果が高いことが解明されている結果です。色が人間に与える精神的作用は、思いの他大きいものなのです。
例えば、冬には暖色系の温かみのある色、夏には涼しげな寒色系の色に人気があるのも、色の与える効果なのでしょう。また暖色系の色は、食欲を増進する色として、レストラン等でも応用されています。逆に寒色系、特に青色を用いると食欲が減退することで、ダイエットに効果があるといわれています。ダイエットしたい時にはテーブルクロスやランチョンマット、お皿などをブルーにすることがお勧めです。
次に、色が人間に与える一般的な心理的作用を掲載します。
【赤(red)】血行を促進し、体を温め活性化させる色。興奮神経を刺激する作用のある色。
【ピンク(pink)】イライラした気持ちを静め、優しい気持ちに導く。肌を若返らせる色。
【オレンジ(orange)】楽しい気分にする色。食欲不振に効果があり、内臓機能を活性化させる。
【黄(yellow)】脳を刺激し学習意欲を高める。胃の働きや消化活動を助ける効果のある色。
【茶(brown)】筋肉の緊張をほぐす色(薄茶)。
【緑(green)】心身をリフレッシュさせ、ストレスを和らげる色。疲れ目にも効果有り。
【青(blue)】血圧や体温を下げ、安らかな眠りを誘う色。冷静に物事に集中したい時に有効な色。
【紫(purple)】脳の疲労や体の疲れなどを改善させる色。ヒーリング効果がある。
【灰色(gray)】心を癒す色。物事を公平に見る作用有り。
【白(white)】心を洗浄し、精神の高揚を鎮めてリラックスに導く色。
【黒(black)】重厚感、威圧感を与える色。寡黙で知的な印象を与える。
それでは、ストレスを和らげる色とはどんな色でしょうか?
色が与える筋肉の緊張の度合いを脳波で測定し数値化した「ライト・トーナス値」では、パステル色やベージュ色が、最も筋肉の弛緩を促し、リラックス状態に導くことが判明しています。リビングや寝室のような、一日の疲れを癒し、くつろぐ部屋のメイン色として、ご自分の好きなリラックスカラーを採り入れてみてはいかがでしょうか?
ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.20 掲載記事