ナチュラルレシピ

2016.12.17更新

1月7日の朝に「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」の七草が入った粥を食べて、1年の無病息災を願う「人日の節句」の行事であると同時に、正月のご馳走で疲れた胃腸を休ませるのも、七草粥を食べる理由と言われています。七草粥の歴史は古く、平安時代から始まったとされていますが、当初は七草全てを入れたものではありませんでした。七草粥と言っても、地域や家庭により中身や味が異なり、餅や小豆を入れる所もある様です。
 ところで皆さんは、七草粥に入っている野菜がどんなものか知っていますか?近頃では、スーパーで「七草セット」といったパック商品を購入する方が多いと思いますが、どれがナズナでどれがホトケノザなのか区別がつかない人も多いのではないでしょうか。そこで今日は、七草を簡単ですが紹介したいと思います。

 

セ リ
日本全土の田畑や小川、沼地や湿地になどに自生し、栽培品も多くみられます。香が強く、食欲増進、貧血、更年期障害の予防などにも効果的で、普段の食事でもお浸しやゴマ和えとして好まれています。

セリ

ナズナ
ぺんぺん草の愛称で知られているアブラナ科の植物です。荒れ地や田畑庭先などに多く自生し、利尿作用や解熱の緩和、下痢、腹痛、腎臓、肝臓の機能を整える作用があります。かつては冬の貴重な野菜で、若苗を食用にしていました。

ナズナ

ゴギョウ
ハハコグサ(母子草)の事でキク科の多年草です。4月~6月に黄色い花を付け、葉はタンポポに似ています。畑や田畑に多く自生し良く見かける植物です。せき、のどの痛みを和らげると言われています。

ゴギョウ

ハコベラ
ハコベとも呼ばれ、ナデシコ科の越年草。畑や山野、道端に自生します。春には小さな白い花を付け、食用や、鳥のエサとして利用されます。利尿剤、整胃・整腸作用、母乳の分泌の促進、歯痛に良いとされています。

ハコベラ

ホトケノザ
七草で指すホトケノザの標準和名はキク科のタビラコと言われ高血圧の予防に良いと言われ、黄色い小花が咲きます。一般的にホトケノザが標準和名となっているのは、シソ科のホトケノザでピンク色の花が咲きますが、こちらは食用ではありません。

ホトケノザ

スズナ
スズナとは、カブの昔の呼び名です。ペクチンやジアスターゼ、ビタミンA、Ⅽ、B群が豊富で、消化促進やコレステロール、血糖値の上昇を抑える作用があります。葉にも多くの栄養素が含まれる為、葉も含めて食しましょう。

スズナ

スズシロ
スズシロは大根の事で、古代から長く食されている数少ない野菜の一つです。スズナと同様、消化を助けるシアスターゼが多く整腸作用があります。お正月で疲れた胃腸に優しい食材です。

スズシロ

 今まで、雑草と認識していた様な草も、昔は生薬として利用される立派な野菜だったのですね!疲れた胃腸に、添加物の無い自然のパワー溢れる七草粥を、一年の健康を祈って作ってみましょう。

 

簡単!七草粥の作り方

七草粥

【用意するもの】 4人分
・ 七草など  適量
・ ごはん   茶碗2杯  
・ だし汁   カップ5

【作り方】
1. 七草は軽く塩を入れた熱湯で下茹でし、水気を絞り細かく刻む。
2. ごはん(発芽玄米)はザルに入れ水で洗い、粘りを取る。
3. 鍋にだし汁とご飯、刻んだ七草を入れ味付けして完成!

☆自分の好みの味付けを見つけましょう☆
・ 塩味‥‥軽く塩味を付けて、そのままシンプルに
・ 醤油味‥刻んだ柚子を入れて、爽やかに。(醤油麹を入れて深い味わいもおススメ!)
・ 味噌味‥とろろ昆布や擦りゴマ、湯葉を入れて、アツアツトロトロに

お好みで溶き卵を入れても、タンパク質やレシチンの摂取に繋がり、栄養価もアップします!色々なアレンジをして、楽しみましょう。また、暴飲暴食した翌日の朝や、風邪をひいて食欲の無い時などにもお勧めです。

☆齋藤 奈々☆

 

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