クリニックニュース

2020.07.27更新



当院は、消化器専門のクリニックではありませんが、患者さんのお悩みの症状を根本から整えていく上で、大切にしているのが「腸」です。多くの患者さんは腸内環境の改善が必要で、食事内容の見直しは必須となります。

一般的に、腸内環境を整える食事で知られていることは、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維、発酵食品などを含む食材を摂り入れるというものです。しかし中にはこのような食事をしても、症状が改善しにくい方がいます。その症状は一人一人違いますが、消化器科には通院していない方でも、お腹の膨満感を感じ易かったり、ガスがよく出る、よく腹痛を生じる、便秘や下痢になりやすい…という症状を抱えている方がいます。また、既に、過敏性腸症候群やクローン病と診断されている方も見受けられます。

そんな中、オーストラリアのモナッシュ大学で、低FODMAP食が、過敏性腸症候群の症状の軽減に繋がるという論文が発表されました。
 

FODMAP食とは何か?

FODMAPとは、小腸では吸収されにくい発酵性糖質のことで、これらの頭文字を取ったものです。
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この中には、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維が含まれています。乳酸菌が増える事で、短鎖脂肪酸(酢酸・プロピオン酸・乳酸)などの代謝物の産生を促す食材が多く存在します。「乳酸菌が増える事は良いこと」「腸内環境が良くなると思って、積極的に食べている」と言う方も多いと思います。一般的に、短鎖脂肪酸は、免疫細胞の活性化、血糖値の安定、肥満予防になる等、腸内環境には良い働きをする物です。
しかし、過敏性腸症候群の場合や小腸内で腸内細菌が増殖している時は、短鎖脂肪酸が増えすぎることで、腹痛や満腹感、下痢を招く恐れがあり、注意が必要です。そのため、これらを含む食材を摂る事で、より症状を助長する事があるのです。 


具体的にどのような食材に含まれるのか? 

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【参考】 江田証著:腸のトリセツ 


 

有効と言われる低FODMAP食療法とは?

オーストラリアで発表されている低FODMAP食療法は、上記の高FODMAP食品を3週間程控え、その後、=オリゴ糖(フルクタン・ガラクトオリゴ糖)、=乳糖、=果糖、P=ポリオール(ソルビトール・マンニトール・ソルビトール)を含む食材を糖質ごとに一種類ずつ摂り、腸の状態を診ていきます。

 

当院での低FODMAP食を使った治療方法は?

当院は消化器科専門のクリニックではないため、CTやMRI、呼気検査は行わず、問診とPRA毛髪検査において、過敏性腸症候群の傾向性、腸内ガスや小腸内の細菌増殖などをチェックします。

これらの症状や傾向性が強い場合は、低FODMAP食を参考に、患者さんが日頃の食生活で多く食べる物を確認しながら、控えるべき食品を決めていきます。併せて、天然のハーブ(サプリメント)を活用し、腸の状態を確認していきます。

今まで厳格に低FODMAP食を試したという方でも、「続かずまた元に戻ってしまった」「外食時に何を食べて良いか分からない」という患者さんのお話しをよく伺います。少しずつ自分の身体に合う食事を見つけ、最終的にはその食生活を定着することが大切です。



最後に

今回お伝えした低FODMAP食は腸を改善するための一つの方法です。腸は栄養素の吸収や神経伝達物質の生成、自律神経に大きく影響する等、大切な役割を担っている器官です。身体の基本となる腸を改善し、身体をより元気にしていきましょう!

 

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