クリニックニュース

2019.10.07更新

当院に来院される患者さんは様々な症状の方が来院されますが、
中でも最近多い症状の一つが起立性調節障害です。
今回はこの症状について、主な原因と併せ、栄養療法で改善する方法をご説明します。 


起立性調節障害とは?
一般的な症状としては、
・たちくらみ
・頭痛
・めまい
・動悸や息切れ
・朝になかなか起きれない
・疲れやすい
・乗り物酔いがしやすい            などが挙げられます。

「朝は起きにくく、午後になると少しずつ動ける様になる」
というケースが多く診られます。

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発症時期は?
発症時期に関しては、思春期が多く、
これは、成長が進み身体の変化が起こり易いことが挙げられます。
身体のバランスだけでなく、思春期で繊細な時期であることで精神的なストレスから、
自律神経の働きに影響を与えていると考えられます。
さらに、体調の悪さを周りから理解されないことで症状の悪化を助長し、
不登校や精神疾患に繋がるケースもあります。


主な原因について
起立性調節障害とは、循環器系の調節に不調が現れる
「自律神経の乱れ」から起きる症状の一つです。

自律神経の働きについてはこちら にある通り、私たちが毎日体を動かす際に、
血圧や脈拍、消化、吸収など「私たちの意識とは関係なく機能している」神経です。

上記にあるように、起立性調節障害の患者さんでは
「朝が起きにくく、午後に少しずつ動ける様になる」という方が多くいます。
自律神経が整っている場合は、交感神経と副交感神経の両方がしっかりと働くため、
睡眠時には副交感神経が優位になり良く眠ることが出来ます。
また、起床後からは交感神経が優位になり、日中の行動を活動的にしてくれます。

しかし、自律神経が乱れている場合は、この切り替えに時間がかかり、身体の不調を招くのです。
 
また、自律神経は気圧による身体の変化も調整するため、天候で左右される方も多いのが特徴です。

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一般的な治療方法とは
●心理/環境面
まずは家族や学校関係者が症状の特徴を理解することが大切です。
周りが理解できず、本人に「なぜ」と責めてしまうことも
本人の心にストレスを与え、より症状を助長します。
既に症状が重い方は心理カウンセリングを行うなどのアプローチをします。

●生活面
日常の生活のおいて負担が少なくなる様、ゆっくりと起き上がったり、
長時間立ち続けることは避け座って休むなどの工夫が大切です。
また、規則正しい生活リズムを送るなどのアプローチをします。

●薬物療法
起床時に血圧を上げるような薬を処方するケースがあります。

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当院での治療方法とは
体質改善を行い、自律神経を整える治療を行います。毛髪検査 または必要に応じて
血液検査を行い、栄養素の過不足や身体のホルモンバランスなどを調べ、症状の背景を調べます。
結果に応じて、食事/日常生活のアドバイスを行い、サプリメントの摂取をスタートします。


原因となる症状
●機能性低血糖症
精製された糖質の摂取により、血糖値の乱高下を招き、
アドレナリン/ノルアドレナリンなどを分泌し、ホルモンバランスを乱す要因となります。


●副腎疲労
過剰なストレスや糖質の不適切な摂取、エナジードリンクなどの
カフェイン飲料の日常的な摂取により、副腎が疲労しホルモンバランスを乱す要因となります。


●自律神経の維持に必要な栄養素の不足
タンパク質やビタミンB群、ミネラル等や栄養素の吸収を担う細胞膜の状態を整える
レシチンやオメガ3などの摂取を行います。


●腸内環境の悪化
腸は自律神経の働きに大きく関わっているため、便秘や下痢などの症状がある際は、
改善を行います。また、小麦や乳製品への不耐状況によって、除去食を実施し、
状況によってカンジダ菌を除去します。


●潜在性鉄貧血
春期の方は既に月経が始まっており、鉄不足に陥っている方が多いです。
鉄はエネルギーの生成に関わるため、不足することで疲労感や倦怠感を招きます。

など様々なことが考えられます。その他、甲状腺機能なども要因の一つです。
当院では、これらの要因となる食事/生活を整える治療を行います。
患者さんお一人ずつに併わせてアドバイスを行うので、
お気軽にお問い合わせください。

 

ナチュラルクリニック代々木

 

 

 

2019.09.21更新

 脳は、神経という名のコードで身体のあらゆる部分と繋がっており、身体の情報収集や指令を行っています。
神経には全身に網の目のように張り巡らされている「末梢神経」と、そこから集められた情報を集積して処理する「中枢神経」とがあります。
中枢神経は脳(大脳、小脳、中脳、間脳、橋、延髄)と脊髄からなります。
大脳から脊髄までの、思考をはじめとした高次の機能をつかさどります。
末梢神経は身体の様々な働きに関わっており、大きく分けて「体性神経」「自律神経」の2つに分けられます。

脳と臓器

「体性神経」には、知覚神経運動神経の2つがあります。

知覚神経>
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などの感覚器が捉えた情報を中枢神経に伝えます。

<運動神経>
中枢神経から出された刺激を筋肉に伝え、筋肉を収縮させることにより身体を動かします。

体性神経は、私たちの考えによって働く神経です。
例えばスイカを見て、視覚神経により美味しそうという情報が脳に伝わり、脳が食べるという意思決定を行います。
脳は運動神経を伝って筋肉に指示を出すことにより、スイカを手で持って食べるのです。

視覚神経

「自律神経」には、交感神経副交感神経の2つがあり、シーソーの様にバランスを取りながら働いています。

<交感神経>
脊髄から出ており、興奮や緊張時に優位になります。

<副交感神経>
脊髄と脳幹から出ており、睡眠時やリラックスしている時に優位になります。

自律神経は、体温、発汗、血圧、呼吸、心拍、胃腸の運動などを無意識に調整しています。
これを生体恒常性(ホメオスタシス)といい、この調整が働かなくなると、生体内部の環境が乱れ、不調を来し、いずれは死に至ります。
眠っている間も滞りなく身体が機能しているのは、自律神経のお蔭なのです。

シーソー

 

 自律神経系は「知覚神経」と連携して臓器を調整しています。
身体の様々な所に臓器の状態を観測する受容体と呼ばれるセンサーがあり、このセンサーが感知した情報は、感覚神経を伝って自律神経の中枢に行き、自律神経がそれに反応することで自動的に臓器を制御します。
例えば、興奮や緊張時には交感神経が働き、心臓に働きかけることで心拍数が上がり、ドキドキします。
また涙の分泌は副交感神経によって促進され、交感神経によって抑制されています。
悲しくなくても緊張がとけると涙が溢れ出ることがありますが、これは副交感神経が優位になったためです。
自律神経といいながらも、その中枢は視床下部にあり、感情を司る大脳辺緑系と相互連絡していることから、こころの問題も自律神経の働きに関わってきます。

心臓

 

 自律神経は、交感神経と副交感神経がバランス良く働くことが大切です。
どちらか一方が強まると、様々な不定愁訴を招きます。
器質的病変が認められず、顕著な精神障害がないにも関わらず身体の変調がある場合、自律神経のバランスが不定愁訴の要因となっていることがあります。
理由が良く分からず体調が優れない時は、自律神経が原因かもしれませんね。
規則正しい生活リズムを心掛け、ストレスを溜めないことが大切です。

 

代替医療カウンセラー ☆ 齋藤奈々 ☆

2019.08.27更新

認知症は、様々な要因により脳の働きが低下して社会生活に支障を
きたす「症状」で、正式な病名ではありません。
認知症を引き起こす原因として、脳の病変による一次的要因と脳以外の
身体的・精神的なストレスによる二次的要因があります。

一次的要因と二次的要因

一次的要因の主な病気として

・アルツハイマー病
・レビー小体型認知症
・血管性認知症
・前頭側頭型認知症
・脳腫瘍、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫
・交通外傷、脳挫傷
・クロイツフェルト・ヤコブ病
・ウェルニッケ脳症

等が挙げられます。 

はてねな夫婦

病気が引き起こす認知症の要因は様々で、完全にはわかっていませんが、
徐々にそのメカニズムが解明されつつあります。

アルツハイマー病患者の脳では、実は認知症の症状が現れる何十年も前か
らダメージが出始めるらしい、ということが最近明らかになってきました。

アルツハイマー型の認知症は、老人斑と神経原線維変化という2つの病変が
脳に現れることが判明しています。
老人斑は、アミロイドβと呼ばれる蛋白質が神経細胞の外に沈着したもので、
アルツハイマー型の認知症にのみ診られます。これが十数年経過する中で
神経細胞の内側に神経原線維変化が形成され、その結果、神経細胞や神経の
ネットワークが破壊され、認知症の症状が起こる、という説があります。

また、アルツハイマー病患者の脳では、健常者と比較するとリン脂質の量が
減少している、という研究がアメリカやカナダで発表され、注目される様に
なりました。細胞膜の形成に不可欠のリン脂質は、ヒトの体内でレシチン→
コリン→アセチルコリンと変化します。コリンは脳や神経組織の構成物質で、
脳機能維持に関与しており、アセチルコリンは、記憶と学習に関わる神経伝達
物質です。これらの原料であるリン脂質が不足する事で、記憶力の低下や脳の
老化が進行するのでは、とも考えられています。

また、高齢に伴い、栄養の吸収力も低下するため、脳に必要な栄養素が不足する
ことも考えられます。

二次的要因には、環境の変化や人間関係、不安や抑うつ状態、身体的症状等が
考えられます。病気になって入院したり、引っ越し、転居といった環境の変化で
認知症が現われたり、骨折や痛み、貧血など体の変調により認知症が進行してしまう
まうこともあります。定年退職や身内の死がきっかけになることも珍しくありません。


認知症の発症に繋がりやすい要因


誰しも認知症にならずに、健康寿命を延ばしていきたいものですよね。
年齢とともに脳の働きが低下するのは避けられないのかもしれませんが、それ
でも出来るだけの努力はしていきたいものです。

 

 認知表

日頃から健康に気をつけることは、認知症を予防する上でとても大切ですが、特に
二次的要因については、事態が深刻化しない様、日常の中で注視しながら早めに対策を立て
ることが発症を抑える最善の予防策と言えます。

 折り紙 万歳

 

看護師:上川合 史子

 

2019.08.09更新

 昨今、高齢者ドライバーの事故について多くの報道がされています。日本は高齢者社会に突入し、2018年10月1日現在、65歳以上の人口は総人口の27.3%となり、4人に1人となりました。これから更に増加する高齢者の運転免許についての不安が大きくなり、様々な議論が交わされています。
では本当に高齢者の自動車事故は、増加しているのでしょうか。統計では、65歳以上の高齢者による自動車事故は50年程前から、ほぼ横ばいと言われています。しかし、全体的な事故件数の減少に伴い、高齢者の事故発生率が上がっているという意見もみられます。しかし、実際に高齢者が事故を起こした時、社会の目は厳しいのが現状です。

事故車

高齢者ドライバーが事故を起こした際、認知症との関連が問われます。しかし認知症にも様々な分類があり、症状にも違いがあります。【認知症の原因別による症状の違いと運転行動の特徴】を記した興味深い一覧が「埼玉県福祉部」に掲載されていたので、ご紹介します。

 

認知症の原因別による症状の違いと運転行動の特徴運転行動

 

 これを見ると、認知症の種類によって、「アクセルとブレーキの踏み間違い」、「逆走」、「交差点への侵入」、「接触事故」など起こし易い傾向の違いが見られます。これらの事故は、必ずしも認知症状だけが原因ではありませんが、頻繁に運転行動に思い当たるケースがある方は、もしかしたらMCI(軽度認知障害)の可能性があるかもしれません。認知症を発症する前に専門の医療機関にて検査を受けてみましょう。

https://www.natural-c.com/blog/2019/04/natesas-1-671028.html

 

~認知機能検査~

 認知症の診断をされていない方でも、運転免許の更新期間が満了する日の年齢が、75歳以上のドライバーは、高齢者講習の前に認知機能検査を受けなければならないこととされています。その検査が「認知機能検査」です。では、認知機能検査とはどんな検査でしょう。
では、具体的にどんな検査なのか、見てみましょう。

 

1.時間の見当識


検査時における年月日、曜日、時間を答えます

 

時間の見当識

 

2.手がかり再生

【 1
4種類のイラストが描かれたボードが4枚提示され、検査員の説明を受けながら記憶をします。

 

例)
これは、大砲です。これはオルガンです。これは、耳です。これは、ラジオです。
この中に、楽器があります。それは何ですか? → オルガンですね。
この中に、電気製品があります。それは何ですか? → ラジオですね。
この中に、戦いの武器があります。それは何ですか? → 大砲ですね。
この中に、体の一部があります。それは何ですか? → 耳ですね。
(以後、同じ要領で全16種類のイラストの説明を聞く。)

 

手がかり再生

 

【 2 】
別の検査(介入課題)を行います。

沢山の数字が書かれた表に、指定された数字に斜線を引いていきます。

 

例)
「1」と「4」に斜線を引いて下さい。

介入問題

 

【 3 】
介入課題が終了したあとに、【 1 】で記憶をしたイラストをヒント無しで回答します。
(回答用紙に、先程ボードにどんな絵が描かれていたかを思い出しながら、できるだけ全部書くようにします。)

【 4 】
【 1 】で記憶したイラストをヒント有りで回答します。
(回答用紙には、イラストのヒントが書いてありますので、そのヒントを手がかりに回答する。)
ヒントの例:「戦いの武器」、「楽器」、「体の一部」、「電気製品」など・・


ヒントあり

 

3.時計描画

● まず、白紙の回答用紙に時計の文字盤を描きます。
● 次の指定された時刻(例:11時10分)を示す針を、その文字盤の上に描きます。

時計描写

検査終了後、採点が行われ、その点数に応じて、「記憶力・判断力が低くなっている方(認知症のおそれがある方)」、「記憶力・判断力が少し低くなっている方(認知機能が低下しているおそれがある方)」、「記憶力・判断力に心配のない方(認知機能が低下しているおそれがない方)」の3つの分類で判定が行われます。
検査から採点、結果の通知まで、30分程で終わります。
検査結果は、後日又はその場で書面(はがき等も含む。)で通知されます。
高齢者講習では、記憶力・判断力に合わせた、わかりやすい講習を行います。特に、車を運転するときには、検査の結果に基づいて、助言をしたり、その後、運転時の映像に基づいて個人指導を行ったりします。

検査の結果、「記憶力・判断力が低くなっている」との結果であった場合は、警察から連絡があり、臨時適性検査(専門医による診断)を受け、又は医師の診断書を提出することになります。認知症であると診断された場合には、聴聞等の手続の上で運転免許が取り消され、又は停止されます。

 

免許返納

本当に必要なのは、運転技能検査にて認知症の有無を調べる事ではなく、60歳を過ぎたら、定期的な健診として脳機能の状態を把握する事が大切です。発症してからの治療は今の医療において難しい課題となっています。しかし、脳機能の低下が見られた時点で改善を試みる事が、認知症の発症を抑制、もしくは遅らせる方法ではないでしょうか。幾つになっても健康な身体と心、そして脳を維持してこそ、ご自身とご家族の幸せに繋がると思います。

https://www.natural-c.com/blog/2019/04/natesas-1-671028.html

 

代替医療カウンセラー ☆ 齋藤 奈々 ☆

 

2019.07.26更新

厚生労働省の調査では、認知症患者数は2015年で262万人、2020年には292万人、2025年には700万人を上回り、65歳以上の5人に1人が罹患すると推測されています。

このように、とても身近な病気である認知症ですが、種類別では、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性型認知症、前頭側前頭葉認知症の4つに分けられます。
初期段階の症状は、その種類により、物忘れや幻聴など異なりますが、最も多いのがアルツハイマー型認知症による物忘れです。 


しかし、物忘れは加齢によりどんな方でも起こるため、認知症の初期段階との区別がつきにくいのが実状です。
では一体、加齢による物忘れと認知症はどのように違うのでしょうか。
症状の進行具合なども併せてみていきましょう。

加齢と認知症の違い

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このような症状も進めば、家族や周りの方も、「あれ?おかしいかな?」と
判断しやすいですが、初期では区別がしにくいのが現状です。


また、認知症予備軍として、MCI(軽度認知障害)  があり、この時期の食事や生活習慣が、その後の認知症の発症リスクに影響します。
 
まずは、現在の症状が「①年齢による物忘れ ②認知症の初期症状 ③MCI(軽度認知障害)」なのかを知ることが大切です。
当院では、脳波解析システムNATESAS検査により脳の活動状況を測定し、脳の活動を調べて、これらをチェックします。

検査方法や詳細については、お問い合わせ下さい。

 

2019.07.12更新

昨年は歴史的な猛暑が続き、熱中症で救急搬送された方が過去最多となりました。

総務省消防庁の調査が行われた2018年5月から9月までに熱中症による救急搬送された方が全国で9万5137人でした。

その中でも7月が最も発生件数が多かったのです!

屋外では汗をかきやすい為こまめな水分補給をしようと気にかけますが、室内では汗をかく事があまりなく喉の渇きも感じにくくなる為、水分摂取量が減る傾向にあります。しかし、人間は汗をかかなくても呼気や皮膚から水分が失われる為汗をかかなくても水分補給をする必要があります。

また、搬送された年齢区分別では高齢者(65歳以上)の方が最も多く、48.1%と約半数を占めています。

高齢になると体温調節機能が低下してしまう事やトイレの回数を気にして水分摂取を控えてしまう事からより熱中症になりやすいのです。

 熱中症

では室内ではどのようにすればよいのでしょうか?

 

*室内での注意点 

①「気温」と「湿度」を気に掛けましょう

熱中症になりやすい条件には、高い気温と湿度があります。

熱がこもり易く湿気があるお風呂場や洗面所、また家の二階などは日中に上がった気温や湿度により熱がこもり易くなります。長時間いる事は避け、熱気や湿気がこもらないように風通しを良くしましょう。

体感での判断ではなく、目でみて判断できるように、湿度計や温度計また熱中症計などを利用しましょう。室内の湿度は60%以下にする事を意識しましょう。

 湿度計

②室内を涼しくしましょう

扇風機やエアコンを活用し、室内を涼しく保ちましょう。「このくらいの暑さなら大丈夫」や「節約の為」など我慢せず、冷房を活用し夏場の冷房の過度な自粛はやめましょう。また使用の際には、エアコンの風が直接当たらないように扇風機を使い空気を循環させましょう。室内の設定温度は28℃以下にしましょう。

エアコン

 

③強い日差しを遮る

日差しが直接部屋に入ると室内の温度が高くなります。遮熱カーテンやすだれ、植物などで日差しが直接室内に入るのを防ぎましょう。

 すだれ

④こまめな水分補給

喉が渇いてから水分を補給するのでは遅い場合があります。喉が渇いていなくてもこまめに水分を摂りましょう。またお茶やアルコールには利尿作用があり、水分補給としては適しません。汗と一緒に塩分も流れ出てしまう為、0.1~0.2%の塩分を含んだ水分を摂取しましょう。市販のスポーツ飲料水も有効ですが、糖分が多い為水で薄めて飲みましょう。またキュウリやレタス、スイカなど水分を多く含む食材を日頃の食事で摂り入れると良いでしょう。

 水分補給

暑い夏を乗り切る為に今から出来る工夫

☆快適に過ごせる衣服選び

衣服は通気性の良い綿や麻素材にし、下着類などは通気性&速乾性に優れた素材が良いでしょう。袖や襟元がゆったりした物を選び、風通しが良い物が良いでしょう。肌触りが良い物に変えるだけでも快適に過ごせるでしょう。

 夏服

☆睡眠環境を整える

睡眠時に人はコップ一杯分の汗をかくと言われています。また体温が高い状態ですと熟睡しづらい為、十分な睡眠が得られず、疲労が残った状態となります。タオル地などの通気性・吸水性が良い寝具を選んだり、適度にエアコンや扇風機を使用し、その際には風が直接当たらない様に気を付けましょう。また就寝前&起床時にはコップ一杯の水を飲み、睡眠時の熱中症を防ぎましょう。日々ぐっすりと眠る事が翌日の熱中症予防に繋がります。

 夏 睡眠

暑さに負けない食材を摂りましょう。

乳幼児や高齢者だけでなく、普段から運動をしない方、体調が優れない方は熱中症になり易い為、日頃から規則正しい食生活や体調を整える事が大切です。夏場は下記の食材を意識して摂りいれるように心がけましょう。

 

●疲労回復効果があるビタミンB1が豊富な豆腐・味噌・納豆などの大豆製品、玄米やモロヘイヤ

●免疫力を高める抗酸化作用のあるビタミンCが豊富な緑黄色野菜(カラフルな野菜)

●疲れの要因となる乳酸を抑制するクエン酸が豊富な酢・レモン・梅干し 

暑い 食材

 

バランスのよい食事を心掛けしっかり睡眠をとり、丈夫な体をつくりましょう!

また自分に不足している栄養素が何かを知ることは、熱中症のみならず病気にかかりにくい体をつくることにつながります。

PRA毛髪検査でチェックしてみることも一つの方法です♪

2019.07.09更新

 


こんにちは。看護師の上川合です。前回、2回にわたって小児期~成人期のADHDの
症状についてまとめさせて頂きました。今回は、その症状に対して、どの様な治療
方法があるのか、まとめてみたいと思います。

ADHDは治療しても治らないのか

ADHD(注意欠如多動症/注意欠如多動性障害)は,多動・衝動性・不注意が多く
みられる発達障害のひとつで、小児期の友達関係や学習能力、また、成人以降の仕事
などに支障をきたしてしまい、生きづらさに繋がってしまう、というものです。

ADHDの診断を受けている方、また、診断されていないが、その症状が当てはまる
方には、治療すれば治るのか、気になる所だと思います。
ADHDは、脳の機能が起因しており、治療で完治するというものではありません。
けれども、各々の症状に合わせた治療を行う事で、特異的な症状は目立ちにくく
なり、不安を抱えずに日常生活を送ることは十分可能になります。

透け脳

ADHDの治療法

ADHDの治療の代表的なものは以下の通りです。

 環境調整・・・・より集中でき、物事に取り組める生活環境を整える治療法

 認知行動療法・・・・考え方のクセや行動パターンを見直す事により、精神的
                           ストレスを軽減したり、問題解決を図るカウンセリング方法。
          個人やグループ形式で行う。

心理教育
 ADHDの症状や対処法について学び、自己理解を深める学習
自己報酬マネジメント
 行った行動に動機づけをしたり、ご褒美を与え、自身のやる気を
 出すための行動学習
スケジュール管理
 スケジュールを管理したり、やるべき事を期限内に行う習得のトレーニング
注意持続訓練
 やるべき事に注意が向き、持続させる練習
整理整頓
 書類や貴重品など、必要なものの管理方法や整理法の学習
感情コントロール
 怒りに対するアンガーコントロールや感情の扱い方、心理教育などの学習。

 SST(ソーシャルスキルトレーニング)・・・・周囲とどのような人間関係を築いて
                     いくのか、どのように話したり対応
                     すればよいかを具体的に学ぶ

④ ペアレント・トレーニング・・・・親が子に対して適切な対応をとることにより、
                子どもの生活しやすい行動が強化され、問題とな
                る行動を減らしていくことを目標としたプログラム。

 薬物療法・・・・ADHDの原因の一つに、脳内の神経伝達物質がスムーズに働いてない
        事が考えられています。現在、日本では、ADHDの治療薬として、神経
        伝達物質の伝達を助けるドーパミン(メチルフェニデート徐放剤)と
        ノルアドレナリン(アトモキセチン)があります。神経伝達物質のはた
        らきを活性化し、また、情報を受け取る後シナプスから情報が漏洩する
        のを阻害する事で、脳内の情報伝達を増やし、症状を改善する目的で
        処方されます。

基本的には環境調整や認知行動療法からスタートし、その上で、必要があれば症状の
改善や安定化を図るために薬物療法を併用するのが理想的ですが、日本では、心療内科
や精神科に受診した段階で薬剤を処方される事がほとんどです。
さらに、大人のADHDは、子どものADHDに比べて、認知され始めたのもここ20年
程であり、認知行動療法や環境調整を行う医療機関や携わる人員育成も普及しておらす、
薬物中心の治療が先行しているのが現実です。

 カウンセリング

世界の治療ガイドライン

海外でのADHDの治療法も、日本と同様にカウンセリング等の心理的
アプローチと薬物療法が主流です。
2019年の現時点で、
NICE(英国)/CADDRA(カナダ)/BAP(英国)/DGPPN(ドイツ)の
4つの機関がガイドラインを作成しています。

子どもに対しては、まずは薬物療法よりも家庭や学校などの生活環境を
整える環境調整や心理的、社会的アプローチを優先する事を各国が推奨して
います。大人の場合は、心理的なアプローチが先なのか、薬物療法優先なの
かは、まだ見解が統一されていない様です。心理的、社会的アプローチの方法
としては、心理教育や認知行動療法が各国のガイドラインでほぼ共通して
勧められています。

 世界こども

診断がつくと・・・

診断を受けた事で、教育や就労支援や仕事の機会において適切な環境を
整えてもらえたり、サービスを受けられたりするというプラス面もあります。
自分の努力不足だと自分を責めてしまったり、自尊心が下がってしまった方
にとっては、自分の特性を知る事で安心される方もいます。
逆に、診断を受けた事で自分自身にレッテルを貼ってしまったり、
診断が周囲に知られてしまうかもしれない、と心配や不安に繋がって
しまう人もいます。受け止め方もその人各々です。

ADHDは、その症状を自覚して、それを克服するための方法を各々が
身に着けていくことが、本質的な治療といえます。ADHDの薬物治療は、あく
までも患者さんが日常生活を不便なく送るための対症治療にすぎません。
また、長期服用は依存性を高め、副作用を引き起こす恐れがある事を知って
おかなくてはいけません。
ご本人が自分の特性をどう捉えるか、生活の中でどのようなサポートが
必要なのか等、多角的に判断する必要があります。

近年ではスマートフォンや電子手帳などでのスケジュール管理や、時間
管理を行える機能等、実践的に便利に活用できるものも増えてきました。

また、二次障害の治療が必要となる場合があります。不注意優勢タイプは
不安やうつの傾向が多くみられ、多動・衝動・優勢タイプは、好ましくない
行動や何らかの依存が強くなると考えられています。その場合、どこで悪循
環を断ち切るか検討し、二次障害の治療を優先して行う場合もあります。

周囲がADHDの困難に気づき、本人を不当に叱ったり、傷つけたりし
ないようにフォローしていく事がとても大切です。
また、本人の治療だけではなく家族のサポートもとても重要です。子どもの
ADHDの場合は特に、親が周囲との対応に追われて疲れ切っている事も多い
ため、心理的なサポートを行う必要があります。

グループ

 

ナチュラルクリニック代々木での取り組み

 
ナチュラルクリニック代々木では、ADHD の栄養学的アプローチによる治療を
行っています。初診では、まず毛髪検査を行って、障害の傾向性、脳機能の状態、
精神面におけるストレスの度合い電磁波の影響、栄養素の過不足等を確認します。
毛髪検査は、ご本人の毛髪を20本程度頂くだけの検査ですので、痛みや不安を
伴う事もありません。その上、通常の検査ではわからない未病傾向や精神状態、
栄養素不足の影響等も把握する事が出来ます。ですから、小さなお子様でも
安心して受けて頂く事が出来ます。

毛髪検査の結果から不足している栄養素を確認し、食生活を見直したり、
必要に応じてサプリメントにて栄養の補完を行います。
例えば、ADHDでドーパミンが不足した状態になると、物事を順序立てて行
えない、待つことができない、といった行動が現れやすくなりますが、神経伝達
物質であるアセチルコリンの材料となるKリゾレシチン(リン脂質)を補完
すると、ドーパミンの集積やアルファ波が発生しやすくなり、記憶力や集中力
が向上したり多幸感が現れる等、ストレスを軽減させ、気になる症状を軽減し
ていく事が可能になります。

また、発達障害の方の多くが腸内環境のバランスが崩れており、腸内で発生した
有害物質が血管から侵入し、体内をめぐって脳に届き、多大なダメージを与える
事が知られています。腸内環境に乱れがみられる場合は、食生活の改善とともに
乳酸菌や乳酸菌生産物質などを補完し、整えていく事も非常に重要です。

腸内環境を悪化させる要因に乳製品に含まれるカゼイン(タンパク質)や小麦に
含まれるグルテン(タンパク質)の影響も懸念されます。
カゼインが未消化のまま血中に入り、脳に到達して脳内の受容体と結合する事に
より、「カゾモルフィン」という麻薬様物質に変化する事がわかっています。
また、グルテンは、強い中毒性がある事が問題視されており、慢性的に摂取して
いるとグルテンの中の「グリアシン」という成分に過剰に反応し、腸内環境を悪化
させます。重度になるとセリアック病を発症し、腸からの栄養吸収が妨げられて
しまいます。
毛髪検査によって乳酸菌や腸内常在菌の状態、カゼインやグルテンの不耐傾向
も確認する事が出来ますので、結果次第ではこれらの対策も必要となります。

診断名がついた事で、自身をその枠の中に当てはめて悩んだり、自信を無く
してクリニックに受診される方がいらっしゃいますが、多かれ少なかれ、
誰しも考えのくせや不注意などの傾向はあるものです。ADHDの傾向性は決
してマイナス面ばかりでなく、物事を突き進めていくリーダーシップを
発揮したり、斬新なアイデアを生み出したり、と新しい道を切り開く能力も
十分に秘めているのです。
ですから、診断にとらわれ過ぎる事なく、まずは自身の特性を把握して、必要
に応じた対策を各々専門家と相談しながら実践される事が望ましいでしょう。
私たちもその一端を担っていけたら、と日々治療に携わっていますので、いつ
でもお気軽にナチュラルクリニック代々木までご相談ください。

仲間たち

看護師: 上川合 史子

 https://www.natural-c.com/

 

 

 

 

 

2019.04.08更新

~検査の流れ~

  1. 問診票の記入(約10分)問診票

 ご住所、氏名、生年月日などの患者様情報に加え
処方状況、既往歴、現在の症状などのご記入を頂きます。

 

矢印

 

2. 脳波解析システムNATESASの説明(約15分)

 担当者より脳波解析システムNATESASについてご説明致します。検査についてご不明な点、不安な事が御座いましたら、何でもご質問ください。

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3. 脳波計測(約30分~60分)

 検査風景

 帽子型の電極を頭部にかぶせ、脳波ゲルグルセリン主成分を頭皮に塗布します。ベッドに目を閉じた状態で横になって頂き、脳波の測定開始となります。脳波が安定した後、10分程の測定となります。
脳波測定は、脳の電気活動を電極からキャッチして測定する検査です。電気刺激を与える検査ではない為、ピリピリと電流を感じたり、痛みを伴う検査ではありません。

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 4. 洗髪(約10分)

 検査終了後、ホットタオルで頭部を拭いて頂きますが、多少ゲルが残っていますので、帰宅後には洗髪する様にお願い致します。

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5. 結果説明(約15分~30分)

  医師、担当のカウンセラーによる脳波解析結果の説明を致します。結果
脳の活動状態と共に、脳波ファイルより、周波数別電極別の脳電位の特性について分析・可視化を行うことで、病態に関わる判断や未病段階での評価または診断を行います。
また、活動状態に合わせた食生活やサプリメントのアドバイスもカウンセラーよりご説明致します。

 

 

 

 脳波検査は繰り返し検査を行っても、脳や身体に影響の無い検査です。定期的な健診を行い、MCI(軽度認知障害)の予防にお役立て下さい。併せて、毛髪検査、血液検査もお申込み頂けます。

 


 
 
 
NATESAS脳波検査コース料金
 
 16、200円(税込)
(NATESAS脳波検査+画像診断料+長谷川式認知症テスト+カウンセリング料金)含む
 
 
検査にはご予約が必要です。下記までお電話下さい。
 
ナチュラルクリニック代々木    
予約電話 03-5363-1481

 

 

2019.04.03更新

60歳を過ぎたら、認知症検診を受けましょう!
MCI(軽度認知障害)の早期発見に役立ちます。身体への負担も少なく、低予算、短時間での検診が可能です。MRIやCTでは解らない最先端医療を使って認知症リスクの判定を行います。
「脳」の活動状態を可視化した画像で診断し、カウンセラーとのご相談により改善や抑制方法のご相談も行います。

 

~脳波解析システムNATESASとは~

メーカー名
日本光電工業(株)、(株)NTTデータアイ、(株)脳機能研究所

製品の紹介(特徴など)
「脳波解析システム NATESAS(ナテサス)」は、脳波データを用いて脳活動状態を可視化し、脳活動が関連する病態に関わる判断・評価または診断を行うための情報を提供する医療機器プログラムです。

<分析結果をわかりやすく可視化>
脳疾患患者群と健常者群の脳活動情報の特性をデータベース化しており、検査対象の患者さんの脳活動情報と各群の脳活動情報を対比し、それらを可視化したカラーマップや類似度を示します。これにより、脳活動が関連する病態について医師が判断・評価または診断する際に、より直感的でわかりやすい「NATESAS」のアウトプットを参考に脳活動の状態を確認できます。

脳波可視化

NAT技術によるカラーマップ:脳波波形の直接判読では困難である脳活動情報の特性を可視化します。

 

解析結果個別通知

類似性評価結果出力イメージ:検査対象が2つの比較対象のどちらにより類似しているかを示します。


<患者様への身体的負担軽減>
国際10-20法(注5)に基づき、患者さんの頭部21箇所(両耳朶含む)に電極を装着し、脳波を計測します。患者さんは脳活動状態の検査のために放射線や強磁気を受けることはありません。


<機械学習技術による自律的なグループ分けと類似性の評価>
「NATESAS」では、事前に収集した脳疾患患者群および健常者群の脳波データから得られた脳活動情報の特性を機械学習技術により抽出・分類し、類似性を定量的に評価できるようデータベース化しています。
これらのデータベースと検査対象の患者さんの脳活動情報を比較して、類似度を示します。


<高いセキュリティ性>
・脳波ファイルを、安全性の高いAES方式で暗号化します。
・医療機関内で管理する患者番号と独立した番号で脳波データを管理し、個人を特定できない仕組みを構築しています。
・医療機関とのネットワーク回線はVPNで接続します。

日本光電
「NATESAS」の提供形態概要」
                              日本光電HPより掲載

 


 

 

 ~脳波検査とは~

シナプス

 神経細胞からなる大脳皮質の表面近くに位置する樹状突起に生じたシナプス電位・後電位などの電位変動を、頭皮上につけた電極でとらえ波形として記録し脳の働きを調べるのが、脳波検査です。

 

 脳波波計

 脳波は周波数によって、α波、β波、θ波、δ波に分類されます。目を閉じて静かにリラックスしているときはα波という緩やかな波が、目を開けた時や計算をしているときはβ波という速い波がよく現れます。

 

脳波頭

 

 

 

 

 

 

 

・ てんかん性脳波→棘波・鋭波・棘徐波複合体等の突発性異常波が出現
・ 脳炎→急性期に徐波が出現
・ 器質性脳障害→脳の機能障害が生じると除波化などの脳波異常を示す
・ 意識障害→徐波化が出現
・ 脳死→全誘導で平坦化

脳波波長

 

~NATESAS~
NATESASは脳波データを変換し、脳活動状態をカラーマップに可視化し解り易くしたシステムです。

脳波変換図

 

 

~画像の見方~

 結果 

電極(位置)別、周波数別の脳波の強弱をカラーマップにして表したものです。青は脳の活性が弱く、赤は脳の活性が強い事を表しています。

アルツハイマー型認知症と診断された方の多数の脳波データを基に、健常者と被験者の脳波データを比較します。

 

 ~脳の活動パターン~


アルツハイマー型認知症と診断された方の多数の脳波データを類似性で
CL1、CL2、CL3、CL4の4つの分類に分けたものを基に、被験者の脳波データがどの分類に近いかを判定します。アルツハイマー型認知症と診断された方のCL1~CL4までの平均パターンである「AD総合」、健常者の脳波との比較を行います。

脳波分類

 

 

統計

 統計的所属確率により脳活動画像の元になっているデータの数値について、検査結果が「AD4群のうちのどの統計群に属するか」を、数値計算によって求め比率で表現します。
また定期的な検査を行う事により、脳の活動状態の推移が見る事を見る事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

~類似性グラフクイックリファレンス~


類似性値とは脳活動画像の元になっているデータの数値について検査結果が健常者群と比較群(AD総合、CL1~CL4)のどちらに近いかを数値計算によって求め「-1~+1」で表します。

類似性

 

これらの検査、解析を行う事により、被験者の脳の活動状態をお調べする事が可能となります。

 

代替医療カウンセラー ☆ 齋藤 奈々 ☆

 

2019.04.01更新

厚生労働省の調査によると、認知症患者数は2015年で262万人、2020年には292万人、2025年には700万人を上回り、65歳以上の5人に1人が罹患すると推測されています。


認知症は主に下記のタイプに分かれます。

・アルツハイマー型認知症
・脳血管性認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症    など

この中で、最も多いタイプはアルツハイマー型認知症です。
この原因はアミロイドβタンパクの蓄積(老人斑) やアセチルコリンの不足などと考えられていますが、認知症を発症する20年ほど前から、アミロイドβタンパクが脳内に蓄積されはじめていると考えられており、それに伴って脳細胞が損傷して神経伝達物質の分泌量が減少、脳の萎縮が引き起こされて、認知機能の低下につながると考えられています。
つまり、認知症を発症する20年前からすでに認知症予備軍は多く存在しているということになります。
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認知症予備軍のMCIとは?
MCI(Mild Congnitive Impairment:軽度認知障害)とは、健常者と認知症の中間にあたる段階(グレーゾーン)のことを指します。これは、認知機能に問題は出ているが、日常生活には支障がなく、自立した生活が送れている状態です。厚労省は2018年時点で、認知症とその予備軍とされるMCIの人口は、862万人存在するとし、これは65才以上の4人に1人の割合です。


MCI状態になっても必ずしも認知症になるわけではなく、2017年に国立長寿医療研究センターが行った検査によると、MCI患者を4年間追跡したところ、16%は認知症に進み、46%は正常に戻る結果が出ました。
そのため、認知症の発症をくい止めるには、MCIの状態で、本人や家族、周りの方が異変に気が付き、食生活の改善や運動習慣、認知トレーニングなどの生活習慣を励行することが大切です。


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認知症の検査方法には?
一般的に、認知症は医師による問診やMRIやCT、PETなどの脳の萎縮や血流分布の画像、認知機能テストの他、脳波などにより総合的に診断されます。
認知症の場合、画像検査では脳の萎縮が確認できるケースが多いですが、MCIの状態では萎縮まで進んでいないケースも多く、診断されにくいのが現実です。

また、脳波検査のみでは、認知症の診断は困難ですが、認知症の方の脳波はα波の徐波化、振幅低下、出現頻度の低下、不規則などが挙げられます。

さらにアルツハイマー型認知症と診断された方は脳波データの結果に類似点があるとされます。
そのため、ご自身の脳の活動状況を測定することにより、認知症の傾向性を解析できると考えられます。

当院では、脳波解析方法としてNATESAS検査 を行っております。
その結果に併せ、生活状況に併せた食事やサプリメントを提案致します。
検査方法の流れに関しては、こちら をご覧になり、ご不明な点はお問い合わせください。

 

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