クリニックニュース

2025.08.20更新

 私たちの身の周りには、有害な細菌やウイルスが数多く存在しています。また健康な人でも体の中では、毎日のようにガン細胞が生まれています。それでも健康を保っていられるのは、「免疫システム」のお陰です。細菌やウイルスが侵入したり、がん細胞が発生したことを感知したら、それを攻撃して死滅させ、体外に排出するシステムが働いているからです。その免疫システムを担っているのが血液中の白血球です。白血球にはマクロファージ、顆粒球、リンパ球に分類されます。マクロファージは異物が侵入すると急行し、異物を食べて分解します。顆粒球は、比較的大きい異物を丸のみするのが得意で、リンパ球は、小さい異物を捕えるのが得意です。リンパ球はリンパ節で眠って待機しているので、出動までに時間がかかりますが、接着分子を分泌して異物を捕えて処理します。怪我をした時にできる膿や、風邪をひいた時に出る鼻水は、異物を分解した白血球の死骸です。リンパ球は一度やっつけた敵を「抗原」として記憶し、2度目の侵入には素早く攻撃態勢に入ります。
 さて、下のチェックリストを行ってみましょう。あなたがどんな病気にかかりやすいタイプかがわかります。桃色にチェックが多かった人は、ガン、動脈硬化、糖尿病などになりやすい「顆粒球」タイプ、青色にチェックが多かった人は、花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患になりやすい「リンパ球」タイプに分類されます。

免役

 健康な人の白血球はマクロファージ5%、顆粒球54~60%、リンパ球35~41%ですが、ストレスを感じたり緊張したりすると、白血球の中の顆粒球やリンパ球の割合が変動します。交感神経が優位になり過ぎると、顆粒球が増え、副交感神経が優位になり過ぎると、リンパ球が増えてしまいます。こうなると健康には良くない状態となります。
 増えすぎた顆粒球は、自分の体を攻撃し、組織破壊を起こします。また顆粒球は死滅する時に活性酸素を出すため、ガンや胃潰瘍、糖尿病などの病気を引き起こす要因となるのです。リンパ球が増えすぎると、アレルギー疾患になりやすくなったり、血管が開き過ぎて低体温を招き、その結果、ガンになることもあるのです。
 一番望ましいのは、顆粒球もリンパ球も増えすぎず、自律神経のバランスの整った生活を送ること、そのためには、自分の生活習慣や性格、食生活など「生き方の偏り」を見直すことが大切です。

免疫2

 自律神経のバランスを整えるには、適切な食事や運動、入浴、深呼吸などが挙げられます。免疫システムを強化するためには、顆粒球、リンパ球の働きは重要ですが、それらの細胞が効率良く作動するために、細胞自体の能力を上げることも重要です。
 一つ一つの細胞に栄養素を送るためには、細胞膜を構成するリン脂質(レシチン)は欠かせない成分です。またいち早く情報をキャッチするためには、細胞の周りに存在する「糖鎖」も重要な働きを担っています。これらの栄養素をきちんと食事やサプリメントで補い続け、自律神経のバランスを図ることが、免疫システムを正常にし、病気から遠ざかる一番の近道となります。

 

ナチュラルクリニック代々木    ※クリニックニュースVol.19 掲載記事

 

2025.08.10更新

【+】第12秘訣 心の持ち方(プラス思考で)

人間は生きている限り、様々な物事に直面します。
対人関係、仕事、能力、生活面において、決断しなくてはならないこと、思考錯誤すること、ショックなことなど、精神状態を揺さぶられる物事に対処しなくてはなりません。
その物事の捉え方、考え方には2つのタイプがありますが、それがプラス思考とマイナス思考です。
例えば、会社で突然上司から異動命令があったとします。
マイナス思考の捉え方は、「どうせ自分は必要とされていないんだ」「自分は煙たがられているんだ」という気持ちが強くなり、精神的ストレスにつながっていきます。
逆にプラス思考の捉え方は「よし!違う部署を体験して自分の経験を深めるぞ」「これはチャンスなんだ。心機一転して頑張るぞ」という前向きな気持ちで、異動先でも意欲的に取り組むエネルギーに満ちています。要は逆境やピンチをチャンスに変える考え方です。
大きな失敗を犯したときに、
「済んでしまった事は、くよくよ考えても仕方がない。この経験を生かして次は失敗しないぞ!」とプラス思考で考えるか、
「何故、失敗してしまったのだろうか。どうしてなんだろう」と考え悩み、前に進めないマイナス思考の考え方とでは、精神的ストレスの度合いは違ってくるのです。例えどんなことが起きても、その中でプラスの要因を見つけ出し、気持ちを楽にするように努めましょう。
ここに、有名な格言をいくつか列挙します。物事の解決の糸口に繋がれば幸いです。

格言

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.18 掲載記事

 

 

2025.07.20更新

「何となく疲れている」「頭重感がある」「朝起きられない」「気持ちが沈む」等、体調の不良が感じられる時はありませんか? これは「未病」の状態で、このまま今の生活を続けていれば、何らかの病気になる可能性があります。不調は体からのサイン(悲鳴)だと認識し、生活リズムや食生活の見直しが必要です。食事に関しては以下のことを実践しましょう。

【食事療法10の心得】

1.   毎日の食事の基本を発芽玄米とする
2.   野菜、果物はたっぷり摂る
3.   脂肪、塩分を控え、暴飲暴食を避ける
4.   豆類、キノコ、海藻、発酵食品を積極的に摂る
5.   水はミネラルウォーターを飲む
6.   食材は「丸ごと頂く」ことが基本
7.   添加物、農薬はとことん避ける
8.   加工食品には手を出さない
9.   鶏肉、豚肉、牛肉はほどほどに、魚を主体とする
10. デザイナー・フーズを積極的に摂る

※10. デザイナーフーズとは1990年アメリカの国立ガン研究所で発表された免疫力を高める植物性食品です。

デザイナーズフーズ

ナチュラルクリニック代々木での食事指導は、上記に加え、患者さんの状態(年齢、病歴、症状、日常生活、家族構成等)に配慮し、毛髪検査で不足している栄養素の補完を目的として行います。 

 

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.18 掲載記事

2025.07.10更新

【愛】第11秘訣 心の持ち方(愛情を持つ)

心に愛情が満ち溢れているとき、人は幸福感、満足感に包まれて、何事にも前向きに対処できる精神状態になります。多少のストレスも良い刺激と感じ、プラス思考で振る舞える原動力となる訳です。
「恋愛が免疫力を強化する」と解明する本も出ていますが、体調に大きく関わる自律神経のバランスが、実は心の作用でプラスにもマイナスにも成り得るのでしょう。恋愛対象の人が身近にいれば一番ですが、例えば、ペットを飼うというのも心を癒す方法です。
人間は太古の時代から、特に犬とは密接な関係があります。番犬として人間を守ってくれる記憶が、現代の私たちにも刷り込まれているため、動物に触れることによって気持ちが安らぐのではないかともいわれています。ペットと生活することにより、責任感が生まれ、安らぎや笑い、楽しみが増えるのです。犬、猫などの動物だけではなく、熱帯魚や鳥、ハムスターでも効果はあります。餌をあげたり世話をすることで愛情がわいてきますし、ペットの愛らしいしぐさでリラックスできる効果もあります。
欧米では、医療や福祉の現場で「セラピードッグ」が活躍しています。病気や怪我、精神的なダメージを受けた人達に対して、不安な気持ちや恐怖心を解消させたり、勇気を与える訓練を受けた犬のことです。こういったことからも、犬やペットは、私達に癒しや活力を与えることが可能となるのです。
もちろん、飼うことが全てではなく、庭やベランダに餌をまいて、すずめや野生の鳥などがついばみに来るのを眺めてもいいでしょう。
動物園に行き、動物の無邪気なしぐさを眺めるのもリラックス効果があります。
キリンやゾウなどのゆったりとした自然な動作は、私達にやすらぎや笑いを与えてくれるでしょう。またペットショップに出掛けて、魚の泳ぎや動物たちのしぐさを見回るのも癒しに繋がります。
動物と触れ合うことを生活に取り入れて愛情を感じ、自分のストレスを回避する方向に結びつけることが大切ではないでしょうか。


【動物による癒しの効果が医学などでも証明されています】


効果①病気になりにくい

…フィンランドの研究では生まれたばかりの時から犬と過ごしている子供は感染症になりにくく、より健康であることを発見しました。また重い病気にかかっても回復が早いということも解っています。

効果② 再犯率が低くなる

…実際に刑務所で受刑者と動物を触れ合わせる試みがされていますが、心が健康、健全になります。前科のある人の再犯率は、動物を飼っている人の方が低いというデータもあります。

効果③ 運動量が増える

…散歩やペットの世話などで必然的に運動量が向上します。


効果④ 心臓を守る

…ストレスの軽減などが要因となり、心臓発作の減少、血圧を下げ、高コレステロールのリスクを軽減するというデータがあります。

効果⑤ アレルギーを防ぎ、免疫力を高める

…ペットと共に生活することで、アレルギー耐性ができ、免疫力も高まることが、数々の調査から報告されています。


効果⑥ ストレスが低減する

…動物と触れ合うことで癒しホルモンといわれるオキシトシンが脳内に分泌され、精神面などに様々な効用があることが解っています。

ねこ

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.17 掲載記事

 

2025.06.20更新

様々なメーカーから色々なサプリメントが販売され、手軽に購入できるようになりましたが、逆に同じ種類の製品でもどれを選んだら良いのか判りにくい世の中です。CMや広告に惑わされず、安心安全で、有効なサプリメントを選びましょう。

【POINT1】天然か合成かチェック
 一般的には合成成分よりも天然由来の成分が好ましく、食事に近い状態であり、吸収が穏やかで効き目が長持ちする傾向にありますが、価格は高価となります。一方、合成原料は安くて高濃度といった特長があります。コスト面、利用効率面を考えて選択しましょう。

【POINT2】添加物の少ない製品を選びましょう
 サプリメントは食事と同じように毎日摂取するので、出来る限り添加物の少ない製品を選びましょう。飲みやすく小さい粒であったり、きれいな色や香りをしていたり、賞味期限が長い製品は「増粘剤」「合成着色料」「人工香料」「合成保存料」などが添加されています。逆に賞味期限が短い製品は添加物が少ない傾向にあります。

【POINT3】加工方法が適切であること
 栄養素は一般的に、熱に弱い特長があり、熱を加えて固めると成分が失われてしまうものが殆どです。だからといって、「低温処理製法」は手間とコストがかかるため、熱処理を採用して安いコストで作る製品が、市場
では多く出回っています。こういった製品は効果も余り期待できません。

【POINT4】含有成分量をチェック
 同じサプリメントの種類でも、どの位の有効成分が含有しているのかをチェックしましょう。A社の1粒当たりの含有量が、B社の場合20粒相当といった場合もあります。粒が多い分、栄養素よりも添加物を多く摂る結果となってしまいます。

 

※この他にも、同じ栄養素であっても特殊な製法や素材によって、効果性に違いがある製品もあります。例えば、一般市場で流通しているビタミンCは、摂取後1~2時間で体外へ排出されますが、体内に長時間留まるように加工された特殊なビタミンCもあります。このように効果性を重視しエビデンスや治験例が整っているサプリメントは、医療機関で治療用として採用されています。

ビタミンC

 ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.17 掲載記事

2025.06.10更新

【湯】第10秘訣 お風呂の入り方

「一日の疲れをお風呂で癒す」…バスタイムがリラックスのひとときと感じている方も多いでしょう。お風呂の入り方にも実は秘訣があり、自分の状態に合わせた入り方を選び、その日の気分で色々な入り方を試してみましょう。


【お風呂の温度】
■ ぬるめのお湯でゆっくり入る…副交感神経を刺激し、体は休息状態になります。ストレスの解消やリラックス効果が高いので、睡眠前に有効です。
■ 熱い湯にさっと入る……………交感神経を刺激し、体は活動状態に導かれます。起床時や気分を高めたいとき、腰痛、生理痛のときに有効です。

【全身浴と部分浴】
 日本人は、肩まで浸かる全身浴が一般的ですが、状態に応じて部分浴を取り入れてみましょう。
■ 半身浴…体の半分だけ浸かる入浴方法です。心臓の負担が少なく、長く入ることが可能なので新陳代謝を活発にし、血行を促進します。冷え性にも効果があります。
■ 足浴……足だけ浸ける入浴方法です。足がむくんだとき、だるいとき、しもやけなどに効果があります。
■ 手浴……手首の上だけ浸ける入浴方法です。手や腕が疲れているときに最適です。
■ 顔浴……洗面器に熱い湯を入れ、顔に蒸気をあてる方法です。毛穴を開き、肌に潤いを与えます。
■ 座浴……おしりのみ浸かる入浴方法です。便秘解消、膀胱炎、痔疾患などに有効です。

【入浴剤を利用しよう】
 全身浴でも部分浴でも、香りを楽しみながら入浴するひとときは、リラックス効果が高い入り方です。たまには自分の好きな香りを取り入れたお風呂に入りましょう。また市販の入浴剤を利用する方法もあります。バスタイムが待ち遠しく感じるような、楽しくなる工夫をしましょう。

■ エッセンシャルオイル…自分のお気に入りの香りを数滴入れます。
■ 牛乳……………………………ミルクバスとして入浴剤でも商品化されていますが、牛乳でも代用できます。肌を保湿し、美肌を保ちます
■ 酢・レモン汁………………酸性の液体は、石鹸などの洗浄剤でアルカリ性に傾いた肌を、正常なPH値に導きます。
■ 蜂蜜……………………………大さじ1杯位をよく溶かして用います。肌を保湿し乾燥から守ります。
■ 米ぬか…………………………綿等の小袋に米ぬかを入れ、お風呂に浮かべます。手で揉むと薄い乳白色のお湯になります。やわらかい湯あたりで乾燥から肌を守ります。
■ 日本酒…………………………コップ一杯程度(量は適宜)を湯船に入れます。毛穴が開き、新陳代謝が活発になるので肌がなめらかになります。

 お風呂

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.16 掲載記事

2025.05.20更新

様々なサプリメントが販売されていますが、自分にとって本当に必要なサプリメントを摂取できているのでしょうか。「コマーシャルでやっていて良さそうだったから」「友達が飲んでて勧められたから」「ネットで安く販売してたから」等、安易な理由でサプリメントを選んでいる方が多いのが事実です。サプリメント選びは、ベースサプリとして、食事からの栄養素をきちんと細胞内に摂り込めるように活性化を図り、さらにマルチ型のビタミンやミネラル、アミノ酸などの補完をしながら、機能性サプリメントを積み上げていく考え方が、基本となります。

ピラミッド

ベースとなるサプリメントは2種あり、一つは細胞に対して栄養素の吸収を高めたり、細胞そのものの活性化を図るサプリメントです。もう一つは、食事では不足しがちな栄養素を複合的に補完することです。ベースサプリは、健康の維持増進や未病の予防に不可欠で、健康な方でも状況に応じて摂取することをお勧めします。機能性サプリも2種類あり、一つは体質改善を目的とし、ベースサプリ②で補いきれない栄養素の摂取が目的です。更に症状や病気の状態に応じて、治療目的で特定の栄養素を一時的に摂取する機能性サプリ②があります。機能性サプリばかり摂取しても、ベースとなるサプリが不足している状況であっては、治療効果は上がりません。これがナチュラルクリニック代々木で行っている栄養療法です。

 

 ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.16 掲載記事

2025.05.10更新

草】第9秘訣 ハーブの効用

ハーブとは、数千年以上も昔から、病気の治療や回復に用いられてきた伝統のある薬草のことです。その種類は何百種類もあり、料理に摂り入れて薬味やスパイスとして使用したり、エッセンシャルオイルとして香りを楽しんだり、またインテリアやお風呂、お茶として使用するなど、ハーブを使ってその効果を得る方法は、多様にあります。特に、その時の気分や状態に合わせて楽しみながら飲めるハーブティーはリラックス効果を発揮できる方法です。
ほっとしたひとときにハーブティーを飲みながら、香りと効能を満喫してみてはいかがでしょうか。以下に代表的なハーブティーを幾つかご紹介致します。

【エキナセアティー】
 キク科の多年草で紫色の花を持つエキナセアを乾燥させて作ったお茶です。ヨーロッパやアメリカではメディカルハーブとして風邪の予防・回復、健康維持に用いられています。多くの研究でインフルエンザ、ヘルペス、ポリオなどの微生物に対する免疫強化活性と抗ウイルス活性が解明されています。

【カモミールティー】
 可憐な白い花のカモミールを乾燥させて作ったお茶です。体を温めて発汗を促す作用があるため、ヨーロッパでは風邪の初期症状を緩和する薬茶として利用されます。またカモミールに含まれるフラボノイド色素「アビルゲン」は抗酸化作用があり、ガン予防に役立つと最近注目されているお茶です。

【ゴーヤティー】
 ゴーヤ(苦瓜)を乾燥させて作ったお茶です。ビタミンCと葉酸、食物繊維が豊富に含まれます。またポリプタイトPという成分が血糖値を下げる効果があり、高血圧予防にも役立ちます。ゴーヤに含まれるカリウムはナトリウムを排出するので、塩分の摂り過ぎが気になる方にもお勧めのお茶です。

【ジャスミンティー】
 ジャスミンはモクレン科の植物です。爽やかな香りは、沈静作用や抗うつ作用があることで知られており不眠にも役立つといわれています。よく中華料理と合わせて飲用しますが、消化の促進や口臭予防にも役立ちます。

【甜茶】
 バラ科の落葉低木です。花粉症などのアレルギー症状や、アトピー性皮膚炎などに有効な成分である「甜茶ポリフェノール」が含まれます。またカリウムやカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などミネラルが豊富で、子供からお年寄りまで幅広い層の方に人気のあるお茶です。

【ペパーミントティー】
 シソ科の多年草で和名はセイヨウハッカです。スッキリとした清涼感あふれる香りで、気分転換したいときやイライラしているときに有効です。また消化を促す作用があり、口の中をさっぱりさせるので、脂っこい食事の後や食べすぎた後にもお勧めです。

【ラベンダーティー】
 ラベンダーの花、葉、若茎を乾燥させて作ったお茶です。静かで清らかな香りは、鎮静作用、不安や緊張をほぐす効果があります。「ハーブの女王」として有名ですが、心身ともに疲れを癒す最適なお茶といえるでしょう。

【ルイボスティー】
針葉樹の一種で学名はアスパラサス・リネアリスです。アメリカでは美容と健康のために常飲されています。鉄、カルシウム、銅、亜鉛、マンガンなどミネラルを多く含んでいます。また活性酸素除去作用のあるフラボノイドを含有しており、老化防止、肌荒れ、口内炎、疲労回復にも効果があります。

【レモングラスティー】
イネ科の多年草のレモングラスを乾燥させて作ったお茶です。レモンに似た爽やかな香りのお茶で、起床時や眠くなった時に飲むと気分をリフレッシュさせてくれます。食欲を誘うことから東南アジアの料理にも多用されており、胃のもたれや消化促進にも有効です。

【ローズティー】
バラの花びらを乾燥させて作ったお茶です。香りの女王といわれるローズは、優雅な香りで気分をリラックスさせます。ビタミンCが豊富に含まれており、美容効果の高いお茶として期待できます。疲れている時、落ち込んでいる時、眠れない夜にも効果があります。

【ローズヒップティー】
野バラの実を細かく砕いたお茶です。ビタミンCやβ―カロチン、カルシウム、鉄分などが含まれており、栄養素の宝庫といわれているお茶です。

 

 

ハーブティー

 

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.15 掲載記事

2025.04.20更新

欧米では「食べるプラスチック」「狂った油」と呼ばれているトランス型脂肪酸。米食品医薬品局(FDA)では、トランス型脂肪酸の規制を行い全面禁止に乗り出していますが、日本は表示も規制もない野放し状態が続いています。トランス型脂肪酸は天然の植物油には殆ど含まれませんが、水素を添加して硬化させる過程(自然界では存在しない形態となる)で発生します。マーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどに多く含まれます。

トランス脂肪酸

【油の摂り方】
良い油を日々摂ることが大切です。魚油や亜麻仁油、エゴマ油、クルミなどに含まれるn-3系脂肪酸を摂りましょう。またオリーブオイル、アボカド、アーモンドなどに含まれるn-9系脂肪酸もお薦めです。これらは細胞膜を柔らかくして栄養の吸収を高めたり、ホルモンバランスを整え、心の柔軟性にも役立ちます。更に肌の潤いや弾力、ツヤを与える効果も!油は鮮度が良い物が良く、摂取の際にはビタミンC・Eを一緒に摂ると効果的です。

【トランス型脂肪酸摂取による健康被害】
 ・悪玉コレステロールの上昇 ・動脈硬化 ・心臓疾患 ・ガン ・免疫機能低下 ・認知症 ・不妊 ・アレルギー ・喘息 ・アトピー ・クローン病 等

 

ナチュラルクリニック代々木  ※クリニックニュース Vol.15 掲載記事 

 

2025.04.10更新

【摂】第8秘訣 食事でストレス回避(栄養バランス編)

人間の体は約60兆個の細胞群で成り立っています。それぞれの細胞が休むことなく活動し、私たちの体を常に正常な状態に保っています。偏った食事や不摂生な食生活は、細胞に十分な栄養素を送ることができず、ストレスに打ち勝つ細胞力を育てることが困難になります。「医食同源」という言葉がありますが、病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つために欠くことができないもので、源は同じだという考え方です。要は食べ物にはそれぞれ「薬効」があり、その栄養素を自分の体調と合わせて毎日の食事に取り入れていくことが大切なのです。現代は、好きな食べ物を好きなだけ食べられる飽食の時代ですが、自分が1日にどのような栄養素を、どの位摂取しているのかということに関心を持ち、自分の体調と合わせて、自主的に管理していかなければ、健康を維持していくことは困難です。ストレスに負けない体を維持していくためには、栄養バランスを考えた食生活も必要不可欠となるでしょう。ストレスや疲労回復に効果があるといわれる食材群をいくつかご紹介しますので、日々の食事に適宜取り入れながら食物の持つ栄養素を利用して、ストレスに打ち勝つ細胞力をつけましょう。

【豆類】
■小豆…………食物繊維やカリウムが豊富で、コレステロールや塩分を体外に放出させる作用があります。またビタミンB1が多く含まれ、だるさや疲労回復を解消する作用があります。
■大豆…………良質なたんぱく質を含む大豆は、「畑の肉」と称されてきました。大豆には必須アミノ酸、リジン、ビタミンEなど、栄養素がバランスよく含まれています。またビタミンB群も豊富に含まれ、新陳代謝を活発にするので、疲労回復や美肌作りに効果を発揮します。またサポニンという成分がコレステロールを分解、血流の改善効果があります。

【野菜類】
■玉ねぎ………玉ねぎ特有の匂いと辛味成分は、二硫化プロピルアリルと硫化アリルを含んでいるため。この硫化アリルはビタミンB1の吸収を高めるので、新陳代謝を活発に促し、疲労回復に役立ちます。
■ニラ…………ニラにも硫化アリルが含まれ、またビタミンA、B、C、カルシウムなども豊富。ニラは生命力の強い植物で、身体を温め、新陳代謝を活発に促します。
■ほうれん草…青葉の中でも特に疲れやすい人にお勧めの栄養素が豊富。鉄分、ビタミン群、ミネラルが含まれています。ほうれん草のアクは、シュウ酸が原因。湯通しした後に水で流すことにより、シュウ酸は取れますのでご心配なく。
■しいたけ……ビタミンDが効率良く摂取できる干しいたけの方がお勧め。ビタミンDはカルシウムを吸収させることから、神経沈着、不眠症にも効果があります。しいたけの胞子には抗ウイルス作用があり、風邪などの予防にも役立ちます。
■梅……………梅のすっぱい成分クエン酸は、疲労物質を分解する効果があります。また二日酔い、乗り物酔いに効果が高い有機酸を含んでいます。

【果物類】
■ビワ…………ビタミンC、カルシウム、カロチン、鉄分が含まれ、疲労回復や美肌効果が高い果物です。ビワは昔から薬として使われ生の実は解熱剤、せき、たんを鎮める作用があります。
■みかん………クエン酸を含み、血行の促進、疲労回復に効果あり。みかんの袋には食物繊維が多く含まれているので、袋ごと食しましょう。
■リンゴ………カリウムを多く含むリンゴは利尿作用を活発にし塩分を排泄する作用があります。リンゴ酸、クエン酸を含み、新陳代謝を促進して疲労回復効果があります。

【魚介類】
■シジミ………シジミに含まれるアミノ酸、ビタミンB12、たんぱく質、鉄分は肝機能低下で起こる黄疸に効果を発揮。血液循環を高めるので、疲労回復、虚弱体質の改善に役立ちます。
■ウナギ………ウナギに多く含まれるビタミンAは、抵抗力を高め、B1は疲労回復に、Eは細胞を若返らせると言われ、夏バテ予防として知られています。

食事

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.14 掲載記事

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