クリニックニュース

2025.06.10更新

【湯】第10秘訣 お風呂の入り方

「一日の疲れをお風呂で癒す」…バスタイムがリラックスのひとときと感じている方も多いでしょう。お風呂の入り方にも実は秘訣があり、自分の状態に合わせた入り方を選び、その日の気分で色々な入り方を試してみましょう。


【お風呂の温度】
■ ぬるめのお湯でゆっくり入る…副交感神経を刺激し、体は休息状態になります。ストレスの解消やリラックス効果が高いので、睡眠前に有効です。
■ 熱い湯にさっと入る……………交感神経を刺激し、体は活動状態に導かれます。起床時や気分を高めたいとき、腰痛、生理痛のときに有効です。

【全身浴と部分浴】
 日本人は、肩まで浸かる全身浴が一般的ですが、状態に応じて部分浴を取り入れてみましょう。
■ 半身浴…体の半分だけ浸かる入浴方法です。心臓の負担が少なく、長く入ることが可能なので新陳代謝を活発にし、血行を促進します。冷え性にも効果があります。
■ 足浴……足だけ浸ける入浴方法です。足がむくんだとき、だるいとき、しもやけなどに効果があります。
■ 手浴……手首の上だけ浸ける入浴方法です。手や腕が疲れているときに最適です。
■ 顔浴……洗面器に熱い湯を入れ、顔に蒸気をあてる方法です。毛穴を開き、肌に潤いを与えます。
■ 座浴……おしりのみ浸かる入浴方法です。便秘解消、膀胱炎、痔疾患などに有効です。

【入浴剤を利用しよう】
 全身浴でも部分浴でも、香りを楽しみながら入浴するひとときは、リラックス効果が高い入り方です。たまには自分の好きな香りを取り入れたお風呂に入りましょう。また市販の入浴剤を利用する方法もあります。バスタイムが待ち遠しく感じるような、楽しくなる工夫をしましょう。

■ エッセンシャルオイル…自分のお気に入りの香りを数滴入れます。
■ 牛乳……………………………ミルクバスとして入浴剤でも商品化されていますが、牛乳でも代用できます。肌を保湿し、美肌を保ちます
■ 酢・レモン汁………………酸性の液体は、石鹸などの洗浄剤でアルカリ性に傾いた肌を、正常なPH値に導きます。
■ 蜂蜜……………………………大さじ1杯位をよく溶かして用います。肌を保湿し乾燥から守ります。
■ 米ぬか…………………………綿等の小袋に米ぬかを入れ、お風呂に浮かべます。手で揉むと薄い乳白色のお湯になります。やわらかい湯あたりで乾燥から肌を守ります。
■ 日本酒…………………………コップ一杯程度(量は適宜)を湯船に入れます。毛穴が開き、新陳代謝が活発になるので肌がなめらかになります。

 お風呂

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.16 掲載記事

2025.05.20更新

様々なサプリメントが販売されていますが、自分にとって本当に必要なサプリメントを摂取できているのでしょうか。「コマーシャルでやっていて良さそうだったから」「友達が飲んでて勧められたから」「ネットで安く販売してたから」等、安易な理由でサプリメントを選んでいる方が多いのが事実です。サプリメント選びは、ベースサプリとして、食事からの栄養素をきちんと細胞内に摂り込めるように活性化を図り、さらにマルチ型のビタミンやミネラル、アミノ酸などの補完をしながら、機能性サプリメントを積み上げていく考え方が、基本となります。

ピラミッド

ベースとなるサプリメントは2種あり、一つは細胞に対して栄養素の吸収を高めたり、細胞そのものの活性化を図るサプリメントです。もう一つは、食事では不足しがちな栄養素を複合的に補完することです。ベースサプリは、健康の維持増進や未病の予防に不可欠で、健康な方でも状況に応じて摂取することをお勧めします。機能性サプリも2種類あり、一つは体質改善を目的とし、ベースサプリ②で補いきれない栄養素の摂取が目的です。更に症状や病気の状態に応じて、治療目的で特定の栄養素を一時的に摂取する機能性サプリ②があります。機能性サプリばかり摂取しても、ベースとなるサプリが不足している状況であっては、治療効果は上がりません。これがナチュラルクリニック代々木で行っている栄養療法です。

 

 ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.16 掲載記事

2025.05.10更新

草】第9秘訣 ハーブの効用

ハーブとは、数千年以上も昔から、病気の治療や回復に用いられてきた伝統のある薬草のことです。その種類は何百種類もあり、料理に摂り入れて薬味やスパイスとして使用したり、エッセンシャルオイルとして香りを楽しんだり、またインテリアやお風呂、お茶として使用するなど、ハーブを使ってその効果を得る方法は、多様にあります。特に、その時の気分や状態に合わせて楽しみながら飲めるハーブティーはリラックス効果を発揮できる方法です。
ほっとしたひとときにハーブティーを飲みながら、香りと効能を満喫してみてはいかがでしょうか。以下に代表的なハーブティーを幾つかご紹介致します。

【エキナセアティー】
 キク科の多年草で紫色の花を持つエキナセアを乾燥させて作ったお茶です。ヨーロッパやアメリカではメディカルハーブとして風邪の予防・回復、健康維持に用いられています。多くの研究でインフルエンザ、ヘルペス、ポリオなどの微生物に対する免疫強化活性と抗ウイルス活性が解明されています。

【カモミールティー】
 可憐な白い花のカモミールを乾燥させて作ったお茶です。体を温めて発汗を促す作用があるため、ヨーロッパでは風邪の初期症状を緩和する薬茶として利用されます。またカモミールに含まれるフラボノイド色素「アビルゲン」は抗酸化作用があり、ガン予防に役立つと最近注目されているお茶です。

【ゴーヤティー】
 ゴーヤ(苦瓜)を乾燥させて作ったお茶です。ビタミンCと葉酸、食物繊維が豊富に含まれます。またポリプタイトPという成分が血糖値を下げる効果があり、高血圧予防にも役立ちます。ゴーヤに含まれるカリウムはナトリウムを排出するので、塩分の摂り過ぎが気になる方にもお勧めのお茶です。

【ジャスミンティー】
 ジャスミンはモクレン科の植物です。爽やかな香りは、沈静作用や抗うつ作用があることで知られており不眠にも役立つといわれています。よく中華料理と合わせて飲用しますが、消化の促進や口臭予防にも役立ちます。

【甜茶】
 バラ科の落葉低木です。花粉症などのアレルギー症状や、アトピー性皮膚炎などに有効な成分である「甜茶ポリフェノール」が含まれます。またカリウムやカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などミネラルが豊富で、子供からお年寄りまで幅広い層の方に人気のあるお茶です。

【ペパーミントティー】
 シソ科の多年草で和名はセイヨウハッカです。スッキリとした清涼感あふれる香りで、気分転換したいときやイライラしているときに有効です。また消化を促す作用があり、口の中をさっぱりさせるので、脂っこい食事の後や食べすぎた後にもお勧めです。

【ラベンダーティー】
 ラベンダーの花、葉、若茎を乾燥させて作ったお茶です。静かで清らかな香りは、鎮静作用、不安や緊張をほぐす効果があります。「ハーブの女王」として有名ですが、心身ともに疲れを癒す最適なお茶といえるでしょう。

【ルイボスティー】
針葉樹の一種で学名はアスパラサス・リネアリスです。アメリカでは美容と健康のために常飲されています。鉄、カルシウム、銅、亜鉛、マンガンなどミネラルを多く含んでいます。また活性酸素除去作用のあるフラボノイドを含有しており、老化防止、肌荒れ、口内炎、疲労回復にも効果があります。

【レモングラスティー】
イネ科の多年草のレモングラスを乾燥させて作ったお茶です。レモンに似た爽やかな香りのお茶で、起床時や眠くなった時に飲むと気分をリフレッシュさせてくれます。食欲を誘うことから東南アジアの料理にも多用されており、胃のもたれや消化促進にも有効です。

【ローズティー】
バラの花びらを乾燥させて作ったお茶です。香りの女王といわれるローズは、優雅な香りで気分をリラックスさせます。ビタミンCが豊富に含まれており、美容効果の高いお茶として期待できます。疲れている時、落ち込んでいる時、眠れない夜にも効果があります。

【ローズヒップティー】
野バラの実を細かく砕いたお茶です。ビタミンCやβ―カロチン、カルシウム、鉄分などが含まれており、栄養素の宝庫といわれているお茶です。

 

 

ハーブティー

 

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.15 掲載記事

2025.04.20更新

欧米では「食べるプラスチック」「狂った油」と呼ばれているトランス型脂肪酸。米食品医薬品局(FDA)では、トランス型脂肪酸の規制を行い全面禁止に乗り出していますが、日本は表示も規制もない野放し状態が続いています。トランス型脂肪酸は天然の植物油には殆ど含まれませんが、水素を添加して硬化させる過程(自然界では存在しない形態となる)で発生します。マーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどに多く含まれます。

トランス脂肪酸

【油の摂り方】
良い油を日々摂ることが大切です。魚油や亜麻仁油、エゴマ油、クルミなどに含まれるn-3系脂肪酸を摂りましょう。またオリーブオイル、アボカド、アーモンドなどに含まれるn-9系脂肪酸もお薦めです。これらは細胞膜を柔らかくして栄養の吸収を高めたり、ホルモンバランスを整え、心の柔軟性にも役立ちます。更に肌の潤いや弾力、ツヤを与える効果も!油は鮮度が良い物が良く、摂取の際にはビタミンC・Eを一緒に摂ると効果的です。

【トランス型脂肪酸摂取による健康被害】
 ・悪玉コレステロールの上昇 ・動脈硬化 ・心臓疾患 ・ガン ・免疫機能低下 ・認知症 ・不妊 ・アレルギー ・喘息 ・アトピー ・クローン病 等

 

ナチュラルクリニック代々木  ※クリニックニュース Vol.15 掲載記事 

 

2025.04.10更新

【摂】第8秘訣 食事でストレス回避(栄養バランス編)

人間の体は約60兆個の細胞群で成り立っています。それぞれの細胞が休むことなく活動し、私たちの体を常に正常な状態に保っています。偏った食事や不摂生な食生活は、細胞に十分な栄養素を送ることができず、ストレスに打ち勝つ細胞力を育てることが困難になります。「医食同源」という言葉がありますが、病気を治療するのも日常の食事をするのも、ともに生命を養い健康を保つために欠くことができないもので、源は同じだという考え方です。要は食べ物にはそれぞれ「薬効」があり、その栄養素を自分の体調と合わせて毎日の食事に取り入れていくことが大切なのです。現代は、好きな食べ物を好きなだけ食べられる飽食の時代ですが、自分が1日にどのような栄養素を、どの位摂取しているのかということに関心を持ち、自分の体調と合わせて、自主的に管理していかなければ、健康を維持していくことは困難です。ストレスに負けない体を維持していくためには、栄養バランスを考えた食生活も必要不可欠となるでしょう。ストレスや疲労回復に効果があるといわれる食材群をいくつかご紹介しますので、日々の食事に適宜取り入れながら食物の持つ栄養素を利用して、ストレスに打ち勝つ細胞力をつけましょう。

【豆類】
■小豆…………食物繊維やカリウムが豊富で、コレステロールや塩分を体外に放出させる作用があります。またビタミンB1が多く含まれ、だるさや疲労回復を解消する作用があります。
■大豆…………良質なたんぱく質を含む大豆は、「畑の肉」と称されてきました。大豆には必須アミノ酸、リジン、ビタミンEなど、栄養素がバランスよく含まれています。またビタミンB群も豊富に含まれ、新陳代謝を活発にするので、疲労回復や美肌作りに効果を発揮します。またサポニンという成分がコレステロールを分解、血流の改善効果があります。

【野菜類】
■玉ねぎ………玉ねぎ特有の匂いと辛味成分は、二硫化プロピルアリルと硫化アリルを含んでいるため。この硫化アリルはビタミンB1の吸収を高めるので、新陳代謝を活発に促し、疲労回復に役立ちます。
■ニラ…………ニラにも硫化アリルが含まれ、またビタミンA、B、C、カルシウムなども豊富。ニラは生命力の強い植物で、身体を温め、新陳代謝を活発に促します。
■ほうれん草…青葉の中でも特に疲れやすい人にお勧めの栄養素が豊富。鉄分、ビタミン群、ミネラルが含まれています。ほうれん草のアクは、シュウ酸が原因。湯通しした後に水で流すことにより、シュウ酸は取れますのでご心配なく。
■しいたけ……ビタミンDが効率良く摂取できる干しいたけの方がお勧め。ビタミンDはカルシウムを吸収させることから、神経沈着、不眠症にも効果があります。しいたけの胞子には抗ウイルス作用があり、風邪などの予防にも役立ちます。
■梅……………梅のすっぱい成分クエン酸は、疲労物質を分解する効果があります。また二日酔い、乗り物酔いに効果が高い有機酸を含んでいます。

【果物類】
■ビワ…………ビタミンC、カルシウム、カロチン、鉄分が含まれ、疲労回復や美肌効果が高い果物です。ビワは昔から薬として使われ生の実は解熱剤、せき、たんを鎮める作用があります。
■みかん………クエン酸を含み、血行の促進、疲労回復に効果あり。みかんの袋には食物繊維が多く含まれているので、袋ごと食しましょう。
■リンゴ………カリウムを多く含むリンゴは利尿作用を活発にし塩分を排泄する作用があります。リンゴ酸、クエン酸を含み、新陳代謝を促進して疲労回復効果があります。

【魚介類】
■シジミ………シジミに含まれるアミノ酸、ビタミンB12、たんぱく質、鉄分は肝機能低下で起こる黄疸に効果を発揮。血液循環を高めるので、疲労回復、虚弱体質の改善に役立ちます。
■ウナギ………ウナギに多く含まれるビタミンAは、抵抗力を高め、B1は疲労回復に、Eは細胞を若返らせると言われ、夏バテ予防として知られています。

食事

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.14 掲載記事

2025.03.20更新

一生で6億から7億回も行う「呼吸」。私たちは普段、無意識の中で息をしていますが、呼吸の仕方で心と身体の健康も大きく左右されます。イライラや不安、焦っている時には呼吸がいつの間にか浅くなっています。呼吸が浅いとストレスが増え、肺の一部しか酸素が届けられないため、血液中の酸素が不足し、身体にダメージを与えます。特にダメージが大きいのが酸素を最も必要とする「脳」と言われています。

【実践№1深呼吸をするように心がける】
深くゆっくりと息をすると、リラックス時に働く副交感神経がスムーズに働き、ホルモン分泌や免疫の働きが正常になります。逆に浅い呼吸は、緊張した時に動き出す交感神経ばかりが働いてしまいます。

-浅い呼吸が招く主な病気-
 ストレス病(精神的疾患を含)、自律神経失調症、呼吸関連筋肉群の凝り、背骨のゆがみ、
胃や内臓・肋骨の下垂、肝機能の低下、便秘、呼吸器系疾患

【実践№2 鼻呼吸を意識して】
鼻呼吸は外界から入ってくる異物を排除する働きがあります。口呼吸では排気ガスやほこり、チリなどが直接肺に入ってしまい、風邪やアレルギーにもかかりやすくなります。

-口呼吸チェック-
○起床時、喉がヒリヒリする
○音を立てて食べる  ○唇がカサカサしている
○夢中な時口が開く  ○いびきをかく

【実践№3 腹式呼吸にチャレンジ】
深くゆっくり呼吸をするためには「腹式呼吸」がお勧めです。

①ゆっくりと口から息を吐く。身体の中の空気を全て外に出すイメージで、時間をかけて吐き出します。この時、お腹が徐々に引っ込むように気をつけます。十分に吐き切ったところで更に「フーフー」と残りの息を出しましょう。
②鼻から深く息を吸います。この時に下腹が膨らむように意識します。
③再び口から息を吐きます。吸った時よりも2倍程度時間をかけるつもりで長くゆっくりと吐き出します。
④この動作の呼吸を一日に数回繰り返します。起床時、就寝前など時間を決めると良いです。

-腹式呼吸法による作用-
・心の乱れを整え、感情もコントロールできる ・血液循環の改善 ・老廃物の浄化
・免疫力の向上 ・太りにくい体質になる ・むくみの改善 ・便秘の改善 etc

腹式呼吸  

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.14 掲載記事 

2025.03.10更新

【食】第7秘訣 食事でストレス回避(食べ方編)

イライラしたり、不安があったりと、精神状態が不安定な時には「食べる」という行為で発散している方もいらっしゃるでしょう。
ストレスに身を任せて我武者羅に詰め込むような食べ方は「暴飲暴食」といい、決してストレスの発散にはなりません。一時的には自分が抱えているストレスから逃避することができますが、過食になる恐れもあり健康を害することにも繋がります。また朝食や昼食を抜き、夕食をたっぷり取るようなまとめ食いや、時間に追われて早食いをするといった食生活も、身体にとっては良くないことです。ストレス発散に繋がる食べ方は、食事を美味しく楽しく食べること、つまり「快食」こそが心身のリラックスになるのです。国が定めている「食生活指針」にもあるように、食事を楽しくバランスよく、食塩や脂肪は控えめにしましょう。快食となる食事の取り方のポイントを掲載します。

★家族や気の合う友人と一緒に食事を
皆で楽しく会話を弾ませながらの食事は、心身ともにリラックス効果が高く、副交感神経が刺激され、食べ物の消化吸収を助けます。朝食や夕食だけでも家族団欒、皆で食事を取るように心がけましょう。

★良く噛んでゆっくり食べる
「一口30回噛む」という話を耳にした人も多いと思いますが、実はこの咀嚼にもリラックス効果に関係があるのです。噛むという運動は脳に刺激を与え、心を落ち着かせる作用があります。また満腹中枢を刺激しますので、食べ過ぎ予防にもなります。

★インスタント食品は避けて
添加物の多いインスタント食品や加工食品は、ビタミン、ミネラル、カルシウムなど神経にも作用する大切な栄養素が不足します。また塩分過多の恐れもあり、生活習慣病の引き金になる恐れもあります。お菓子やスナック菓子も油分、塩分、糖分が多い食品です。出来る限りこういった「便利食品」は避けるように心がけましょう。

★朝食をきちんと食べよう
一日の始まりである朝食は、心身を目覚めさせる一番の方法です。朝食を取らないまま活動し始めると、睡眠中に消費した栄養素が補給されないため、精神状態を不安定にさせる原因に繋がります。また朝食をきちんと取ることによって起床時間も自ずと定まり、規則正しい生活が送れるようになります。逆に夕食を軽めにすることで安眠しやすい環境を作れますし、起床時にお腹が空きますので、朝食をきちんと食べる習慣にもなります。

★日本人には和食が一番
最近は、肉類を中心にした欧米型の食生活が多くなっています。「一汁三菜」を基本とした和食中心の食生活を心がけましょう。魚や野菜類を中心とした食生活は、低カロリーであり、必要な栄養素を十分に補えます。外食時も和食を選ぶようにすれば、必然的にバランスの取れた食事に繋がります。

★野菜をたっぷり食べましょう
厚労省では、野菜の摂取量の目標を成人で一日350g以上としています。この目標を達成するには、野菜に熱を加えて調理し、かさを減らすと量を多く食べられます。野菜はビタミンやミネラル、食物性ンなどを豊富に含んでおり、私たちの健康の維持増進には欠かせない食材です。毎日の食卓に、スープや旬の野菜メニューを意識的に取り入れましょう。

★旬の食材を利用する
日本には四季があり、その時期に旬として店頭に出回る野菜や魚、果物があります。旬の食材は値段も安いですし、栄養価にも優れています。最近ではハウス栽培も盛んで、一年中店頭に出回る食材も多くなり、旬を感じにくい現代ですが、私たちの体にとって旬の食材が持つ栄養の効果は目を見張るものがあります。夏バテ防止、また冬に向けての寒さに対抗できる身体づくり等、それぞれの旬の食材が、その栄養素を十分に含んでいるのです。四季に目を向けて、積極的に、旬の食材を利用した献立を食卓に並べましょう。

食

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.13 掲載記事

 

2025.02.20更新

日本人の平熱は平均36.89℃。約37℃の体温は、血液の流れが良く、酵素の働きが活性化して新陳代謝が活発になり、免疫力が高い状態です。35℃台の方や冷え性の方は低体温状態で要注意。体温が1℃下がるだけで免疫力は30%低下すると言われています。血液循環も滞るので細胞の隅々にまで酸素や栄養素を送れなくなり、老廃物の代謝も悪くなります。その結果、様々な不定愁訴が現れます。自分の平熱を図り、低体温気味の人は今すぐ身体を温める習慣を取り入れましょう。

①適度な運動を習慣に…
 低体温の原因の9割は筋肉量の低下が考えられます。筋肉を鍛えるために1日30分程度歩く習慣を実践しましょう。30分の有酸素運動で0.7℃~1℃体温が上昇します。また軽い運動(ラジオ体操やストレッチなど)を取り入れることも大切です。手や足、首を回す、指先のマッサージなども毎日の習慣にしましょう。

②1日1回は入浴すること
ぬるめ(39℃~41℃)湯船に10分程度浸かるだけで体温が1℃上昇します。また自律神経のバランスを整える効果があります。シャワーで済ませず、湯船に浸かりましょう。就寝前の入浴は安眠にも繋がります。

③冷たい飲み物は避けて温かい飲み物を
冷たい飲み物は内臓を冷やして体温を下げます。習慣的に温かい飲み物を摂取するようにしましょう。また甘い物も体温を下げます。

④身体を温める食材を取り入れよう
 にんにくやねぎ類、生姜などの薬味は身体を温める作用があります。薬味として色々な料理に使いましょう。根菜類も身体を温めます。煮物やスープなどに活用しましょう。また納豆も血栓溶解酵素であるナットウキナーゼが含まれており、お勧めです。

⑤サプリメントを利用しよう
 血流の促進を促し代謝を上げるためには、レシチン、DHA/EPA、ビタミンE、コエンザイムQ10、ビタミンB群、セレンなども有効です。便秘症の方はうっ血が起こり、血行が悪い状態です。乳酸菌や乳酸菌生産物質、食物繊維なども摂取しましょう。

体温

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.13 掲載記事

 

2025.02.10更新

読】第6秘訣 本を読んでリラックス

 毎日の生活の中で「読書」を生活の一部にしている人も多くいらっしゃるでしょう。本を読むという行為は、一時的に自分の考え方から離れ、本の内容に没頭できる空間が実現できます。また文章を読んで理解するということは想像力が養われます。
ある新聞社のアンケート結果では、読書を多くしている人ほど、生活全体に「楽しい」ことが多いと答える割合が高く、また逆に余り読書をしていない人は、楽しみの割合が低いという結果を発表していました。本を読むことにより、自分に経験のない世界を体験することは、実社会でも視野が広がり、楽しさの発見につながるのでしょう。
本のジャンルは問いませんが、脳をリラックスさせるためには、余り難しい本は選ばずに、自分の興味がある本、読みたいと思う本を選ぶことが基本です。また、本に限らず、新聞でも雑誌でも活字に触れる機会をつくりましょう。教養を深めることは、自分自身の考え方を見直し、生き方、心の持ち方の教訓にもつながりますし、苦悩なことがあっても、それを回避する道が開けるきっかけにもなります。お茶やコーヒーを飲みながら、好きな本や雑誌を読んでくつろぐ時間…。そんなリラックスしたひとときを是非取り入れてみて下さい。
ちなみに「本屋に行くとトイレに行きたくなる」という話もよく聞きますが、印刷物の匂いは脳を刺激してリラックス効果を生みだし、排出作用が刺激されるのかもしれませんね。

読書

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.12 掲載記事

2025.01.20更新

【認知症の種類】
 認知症にはいくつかの種類がありますが日本人に多いのは「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」です。
「脳血管性認知症」とは、脳梗塞や脳出血などが原因で、脳の機能が低下し、脳内の神経組織が壊れて認知症の症状が現れるものです。完全に血管が詰まって
いなくても、動脈硬化が進むと血流の流れが極端に悪くなり、脳の機能が低下して認知症になることもあります。
「アルツハイマー型認知症」では、アセチルコリンという神経伝達物質が減少することで脳内の情報伝達がうまくいかない状態で起こるとされています。その原因は明らかではありませんが、βアミロイドタンパクやタウタンパクといわれるものが関係し、神経細胞が障害され、脳が萎縮することによって発症すると言われています。
 この他、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症などがあり、それぞれ脳内に特徴的な障害や萎縮ができていることが明らかになりつつあります。

認知症

【脳を鍛える栄養成分と食品】
認知症を予防・改善するためには
①細胞膜の強化  ②脂質代謝の活性化   ③神経組織の正常化
④血流の改善   ⑤細胞間の情報伝達向上 ⑥脳萎縮抑制/抗酸化
⑦脳内ホルモンバランスの調整       ⑧リラックス効果  
等の効果が期待できる栄養成分を摂取することが必要です。その食品群は…

・レシチン…大豆製品、卵黄、胡麻、うなぎ、小麦胚芽、チーズ、レバー、緑黄色野菜(人参、ブロッコリー、ピーマンなど)、酵母
・DHA/EPA…マグロ、鮭、タラ、ブリ、ハマチ、ウナギ、青背の魚(イワシ、ニシン、サンマ、アジ)
・糖鎖…きのこ類、ツバメの巣、藻類、亜麻、サメ軟骨など
・GABA…発芽玄米、トマト、ナス、小魚、納豆、味噌、漬物
・各種ミネラル…海藻類、大豆製品、あさり、発芽玄米、切干大根、ナッツ類
・ビタミンB群…豚肉、レバー、発芽玄米、青背の魚、マグロ、カツオ、きのこ類
・ビタミンC…ブロッコリー、小松菜、ほうれん草、レモン、いちご、芋類

※サプリメントでは、不足している栄養素(ビタミンミネラル類)を補いながら、リゾレシチン、イチョウ葉エキス、糖鎖等の摂取がお勧めです。

 

【今日からできる!脳を鍛えるトレーニング法】
1.簡単な計算をする…買い物の時に暗算する、車のナンバープレートを見て一桁の暗算をするなど実行しましょう。暗算力が向上し、脳を鍛えることができます。
2.物語を話す…昔話や童話などを読み、その内容を何も見ないで話しましょう。記憶力や表現力の向上に繋がります。これは実際にアルツハイマー病の治療にも使われています。
3.五感を刺激する…新聞や雑誌を声に出して読む、耳栓をして歩く、目を閉じて食事やお風呂に入ってみるなど、五感を刺激する習慣を行います。脳の様々な分野を意識して使うことは賢い脳を作ります。
4.利き手と逆の手を使う…左手で食事をする、左手で文字を書くなど、
普段とは逆の手を使ってみましょう。前頭前野を活性化させること
ができるので、認知機能の低下防止に繋がります。
5.日記を書く…その日一日の出来事を思い出して要約し日記に書いてみましょう。振り返る習慣は同じミスを繰り返し行ってしまう人に有効です。また表現力もアップします。
6.趣味を持つ…好きなこと、興味のあることを生活の中に取り入れ、趣味として継続しましょう。旅行でも書道でもカラオケでも編み物でも陶芸でも…何でも構いませんが、楽しいと感じるひとときを自ら作ることが脳のアンチエイジングに役立ちます。
7.運動を生活の中に…運動を習慣にすることは、血液循環を促し脳内細胞を活性化させます。まずは散歩やラジオ体操などを始めましょう。スポーツジムに通うこともお勧めです。
8.大声で笑う習慣を…笑いの健康法があるように、笑うことは免疫力を強化し横隔膜や腹筋を鍛え血液循環にも効果があります。普段から声を出して笑うように心がけましょう。
9.異性との交流を楽しむ…同性だけでなく異性との交流を持つことは、若々しい脳を保つ特効薬となり生き甲斐にも繋がります。自然に身だしなみを整える習慣がつき、お洒落にも関心が深くなります。同好会やサークルなどに参加して交流を深めましょう。

 

ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュースVol.12掲載記事

 

 

 

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