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2018.09.26更新

 カレーでお馴染みのスパイスですが、日本人にはあまり馴染みの無いものですね。日本食の西洋化に伴い、家庭でもパセリやローズマリー、ローリエ、バジルなどのハーブは使用される事が多くなりましたが、タイ料理やカレーに使われるスパイスは、家庭料理で手軽に使用する機会も少なく、使い方も良く分からないとい方が多いと思います。
しかし「スパイス」は漢方でも使用されるものが多く、身体の体調を整える作用を多く含みます。上手に生活の中に摂り入れ健康管理に役立てましょう。

 



クミン=馬芹(うまぜり) 
 クミン
(特徴)
ミンとは、エジプト原産のセリ科の植物です。クミンには強い芳香、苦みと辛味があり、香りはカレーを連想させます。

(作用)
食欲増進や消化促進作用があり、胃や腹痛にも効果が有ると言われています。また近年ではクミンに含まれる植物ステロールにより、コレステロールや脂肪燃焼作用があるため、ダイエットにも注目されています。

(副作用)
妊娠中の方や授乳中の方は、控えた方が良いでしょう。更に、セリ科の植物アレルギーのある方も摂取には注意が必要です。

(お勧めレシピ) ニンジンとナッツのクミン風味

<材料>
・ニンジン 1本
・オリーブオイル 大1.5
・クミンシード 小1/2
・無塩ローストナッツ 15粒程
・白ごま 小1
・塩 少々

<作り方>
① ニンジンは適当な大きさに4×0.5㎝程度の拍子切りにする。
② ナッツはビニール袋に入れて袋ごと棒や瓶の底等で荒目に砕く。
③ 熱したフライパンにオリーブオイルを入れニンジンに火が通るまで焼く。
④ ③に砕いたナッツとゴマを入れ、味付けに軽く塩をふる。



コリアンダー=胡荽子(こずいし)  
コリアンダー
(特徴)
セリ科の一年草で葉はパクチー(香菜)として有名です。臭いが強く、好きと嫌いがハッキリと分かれるハーブの一つでもあります。地域により様々な呼び名があり、タイでは「パクチー」、ベトナムでは「ザウムイ」、中国では「シャンツァイ」と呼ばれています。

(作用)
胃の調子を整え消化器系の症状にも効果が有り、食欲を増進するはたらきがあります。また、口臭の原因となる胃の中での異常発酵を抑制する効果や、デトックス作用により便秘や浮腫にも有効と言われています。抗酸化作用も高いことから、老化抑制効果も期待出来ます。

(副作用)
コリアンダーの過剰摂取は、コリアンダーの持つキレート作用が強くなり、人によっては下痢や腹痛をもたらします。またセリ科にアレルギーがある方も注意が必要です。

(お勧めレシピ)コリアンダー風味のタコとセロリの簡単マリネ

<材料>
・ セロリ 1本
・ 茹でタコ 足1本~2本
・ お酢 大3
・ 甜菜糖 大1/3
・ コリアンダーシード 小1~2
・ 塩・黒コショウ 少々

<作り方> 
① セロリ、タコを一口サイズにカットして、ジップロックに入れる。
② 残りの材料も①の中に入れて揉み込む。
③ 冷蔵庫で30分以上ねかせる。



カルダモン=小豆蔲(しょうずく)  

(特徴)
香りの王様といわれる、すがすがしい香りを持つショウガ科のスパイスで、高さが2~3mにも及び、育つまで4~5年も掛かることから、高級スパイスとして知られています。

(作用)
漢方にも使われ、唾液や胃液の分泌を促し胃弱や食欲不振に効果があるとされ、カルダモンの香りは脳の血流が3%改善されるとの研究結果もあります。その他、抗炎症作用、利尿作用、リラックス効果、口臭予防、体温調整にも有効とされています。

(副作用)
アレルギー体質、胆石のある方、妊娠・授乳中の方は摂取を控えましょう。またカルダモンを使用した漢方(香砂養胃湯)では、アルドステロン症、低カリウム血症、ミオパシーの方は摂取を控える禁忌があります。


(お勧めレシピ)カルダモンのホットミルク
ホットミルク
<材料>

・ 豆乳(牛乳) 150㎖
・ カルダモン 一振り

<作り方>
① 鍋に豆乳を入れ、70℃程に温める。
② カルダモンを軽く一振りふりかけ、混ぜて飲む。
食欲不振や冷房で冷えた身体を温めたり、ストレスが多くリフレッシュしたい時におすすめです。


 


ターメリック=鬱金(うこん)   

ウコン
(特徴)
ショウガ科ウコン属の多年草の植物です。日本では春ウコン(姜黄‥キョウオウ)、秋ウコン、紫ウコン、黒ウコンの4種類があり黄色い色素成分のポリフェノールの一種です。

(作用)
食欲増進、血流改善、抗酸化作用や肝機能改善、アルコール代謝作用、コレステロール低下などの働きを持つとされるクルクミンと呼ばれる成分が有名です。秋ウコンは春ウコンに比べてクルクミンを10倍以上含有し、春ウコンは胃腸に良いとされ、抗ガン作用のある精油成分とカルシウムやカリウムなどのミネラル成分を秋ウコンより6倍程度多く含有しています。クルクミンは水に溶けにくく体内吸収率が悪いのですが、レシチンと一緒に摂取することで吸収率が向上します。水より油に溶けやすい性質から、オリーブオイルを用いて吸収効率を上げる方法も有効です。

(副作用)
鉄分を豊富に含んでいることから、Ⅽ型肝炎や非アルコール性脂肪肝肝炎などの症状をお持ちの方は、症状が悪化する可能性があるため注意して下さい。

(お勧めレシピ) ターメリックライス 

<材料>
・お米 3合
・ターメリックパウダー 小1/2
・オリーブオイル 大2

<作り方>
① 事前に水に漬けておいたお米に分量の水を入れる。
② ターメリックとオリーブオイルを入れ、かき混ぜて炊く。



唐辛子=蕃椒(ばんしょう)  
唐辛子
(特徴)
唐辛子には多くの種類が存在し、様々な名称で知られています。レッドペッパー、ホットペッパー、チリペッパー、タバスコペッパー、パプリカ、カイエン、ハバネロペッパーなどがあります。辛味の調味料や着色料など様々な利用法があります。

(作用)
唐辛子の辛味成分カプサイシン、シヒドロカプサイシンには唾液の分泌増加、消化促進、コレステロールの減少、殺菌効果、脂肪燃焼効果が期待され、心疾患の予防にも使用されています。β-カロテンやビタミンⅭも豊富に含み美肌にもいいとされています。

(副作用)
カプサイシンは組織中のサブスタンスPを消費させ、慢性的に投与すると、カルシウムチャネルを遮断する作用によって感覚ニューロンの感受性を低下させます。また感染症や炎症の有る方は経口摂取を控えましょう。継続摂取は胃腸炎や肝臓、腎機能障害を起こすこともあります。

(お勧めレシピ) タンドリーチキン

<材料>
・ 鶏肉(モモorムネ) 1枚
・ ニンニク・ショウガ  各1カケ
★ ヨーグルト 大6
★ カレー粉 小1
★ パプリカパウダー 小2
★ チリパウダー 小1/2
★ 塩 小1
★ コショウ 少々
★ レモン汁 大1

<作り方>
① ニンニク・ショウガを擦りおろし一口サイズにカットした鶏肉に擦り込む。
② ジップロックに★を全て入れ漬けダレを作り、①を入れて揉み込み冷蔵庫で30分置く。
③フライパンに油をひき、余分な漬けダレを落とした鶏肉を火が通るまで焼く。


 


シナモン=桂皮(けいひ)  

シナモン
(特徴)
シナモンは肉桂、桂皮とも呼ばれ、スパイスやお菓子作り、漢方の処方で使用されることの多い、クスノキ科の常緑樹で、幹や枝の樹皮を剥ぎ取り、コルク層を除去して利用されます。

(作用)
シナモンには効果効能が多くあるとされ、脂肪燃焼作用、消化促進、発汗、抗菌、血行改善、血糖値や中性脂肪の調整、コレステロール値の減少など生活習慣病の予防に効果的です。更にシナモンの芳香成分であるオイゲノールは副交感神経を優位にして気分をリラックスする作用と、体内の余分な水分を排出し、夜尿症などにも効果があるとされています。漢方で「桂」が付く物の多くにシナモンが多く使用されています。

(副作用)
シナモンに含まれるクマリンという成分は過剰摂取すると肝機能障害を招く恐れがあるため、摂り過ぎには注意しましょう。ただ、シナモンの中でもセイロンシナモンはカシアシナモンに比べてクマリンの含有量が少ないため、セイロンシナモンにすると良いでしょう。ただしシナモンにはシンナムアルデヒドという成分が含まれ、胎児に悪影響を及ぼすといわれていますので妊娠中の方は控えましょう。

(お勧めレシピ) 焼きバナナのシナモン風味

<材料>
・ バナナ 1本
・ シナモン 一つまみ

<作り方>

① バナナを皮ごとトースター、もしくはオーブンで皮が黒くなるまで焼く。
② バナナの皮を剥き、シナモンをかけて一口サイズに切って完成です。



クローブ=丁子(ちょうじ)  


(特徴)
日本では「丁字」とも呼ばれ漢方薬やお線香の原料として使われる香りのよい香木の一種です。フトモモ科の常緑樹で、高さが12~15メートルにも達し、開花する前の蕾を乾燥したものがクローブとなります。

(作用)
強い抗菌力、沈痛作用、麻酔作用、吐き気や下痢、腸内にたまったガスを排出する駆風剤(くふうざい)としても用いられます。その他、穏やかな抗ヒスタミン作用により、花粉症や鼻炎、副鼻腔の圧迫感にも有効です。精神面では、リラックス効果と共に集中力や記憶力をアップする作用があります。

(副作用)
妊娠中の方や生理中の方の摂取は控え、幼児やペットには誤って使用されないように気を付けて下さい。また香りや効能が強い事から、使用量には注意し皮膚に使用する際は、必ず薄めてから使用して下さい。

(お勧めレシピ) 丸ごと玉ねぎのホイル焼き
玉ねぎ
<材料>
・ 玉ねぎ 1個
・ クローブ 少々
・ 塩・コショウ 少々
・ オリーブオイル
・ アルミホイル

<作り方>
① 玉ねぎは4つ切りし、アルミホイルで丸めてオーブン、もしくはトースターで30分焼く。
② 中まで火が通ったら玉ねぎをお皿に盛り、塩・コショウ、クローブを少々振りかける。
③ 最後にオリーブオイルを軽くかけて。
初めて作る時は、クローブは少量にし、掛け過ぎない様に注意して下さい。



日々の食卓のアクセントに、スパイスを取り入れてみましょう。いつもとは少し違った香りは、脳を刺激し、生活のスパイスにもなります♪

★ 代替医療カウンセラー:齋藤奈々 ★

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