クリニックニュース

2019.07.09更新

 


こんにちは。看護師の上川合です。前回、2回にわたって小児期~成人期のADHDの
症状についてまとめさせて頂きました。今回は、その症状に対して、どの様な治療
方法があるのか、まとめてみたいと思います。

ADHDは治療しても治らないのか

ADHD(注意欠如多動症/注意欠如多動性障害)は,多動・衝動性・不注意が多く
みられる発達障害のひとつで、小児期の友達関係や学習能力、また、成人以降の仕事
などに支障をきたしてしまい、生きづらさに繋がってしまう、というものです。

ADHDの診断を受けている方、また、診断されていないが、その症状が当てはまる
方には、治療すれば治るのか、気になる所だと思います。
ADHDは、脳の機能が起因しており、治療で完治するというものではありません。
けれども、各々の症状に合わせた治療を行う事で、特異的な症状は目立ちにくく
なり、不安を抱えずに日常生活を送ることは十分可能になります。

透け脳

ADHDの治療法

ADHDの治療の代表的なものは以下の通りです。

 環境調整・・・・より集中でき、物事に取り組める生活環境を整える治療法

 認知行動療法・・・・考え方のクセや行動パターンを見直す事により、精神的
                           ストレスを軽減したり、問題解決を図るカウンセリング方法。
          個人やグループ形式で行う。

心理教育
 ADHDの症状や対処法について学び、自己理解を深める学習
自己報酬マネジメント
 行った行動に動機づけをしたり、ご褒美を与え、自身のやる気を
 出すための行動学習
スケジュール管理
 スケジュールを管理したり、やるべき事を期限内に行う習得のトレーニング
注意持続訓練
 やるべき事に注意が向き、持続させる練習
整理整頓
 書類や貴重品など、必要なものの管理方法や整理法の学習
感情コントロール
 怒りに対するアンガーコントロールや感情の扱い方、心理教育などの学習。

 SST(ソーシャルスキルトレーニング)・・・・周囲とどのような人間関係を築いて
                     いくのか、どのように話したり対応
                     すればよいかを具体的に学ぶ

④ ペアレント・トレーニング・・・・親が子に対して適切な対応をとることにより、
                子どもの生活しやすい行動が強化され、問題とな
                る行動を減らしていくことを目標としたプログラム。

 薬物療法・・・・ADHDの原因の一つに、脳内の神経伝達物質がスムーズに働いてない
        事が考えられています。現在、日本では、ADHDの治療薬として、神経
        伝達物質の伝達を助けるドーパミン(メチルフェニデート徐放剤)と
        ノルアドレナリン(アトモキセチン)があります。神経伝達物質のはた
        らきを活性化し、また、情報を受け取る後シナプスから情報が漏洩する
        のを阻害する事で、脳内の情報伝達を増やし、症状を改善する目的で
        処方されます。

基本的には環境調整や認知行動療法からスタートし、その上で、必要があれば症状の
改善や安定化を図るために薬物療法を併用するのが理想的ですが、日本では、心療内科
や精神科に受診した段階で薬剤を処方される事がほとんどです。
さらに、大人のADHDは、子どものADHDに比べて、認知され始めたのもここ20年
程であり、認知行動療法や環境調整を行う医療機関や携わる人員育成も普及しておらす、
薬物中心の治療が先行しているのが現実です。

 カウンセリング

世界の治療ガイドライン

海外でのADHDの治療法も、日本と同様にカウンセリング等の心理的
アプローチと薬物療法が主流です。
2019年の現時点で、
NICE(英国)/CADDRA(カナダ)/BAP(英国)/DGPPN(ドイツ)の
4つの機関がガイドラインを作成しています。

子どもに対しては、まずは薬物療法よりも家庭や学校などの生活環境を
整える環境調整や心理的、社会的アプローチを優先する事を各国が推奨して
います。大人の場合は、心理的なアプローチが先なのか、薬物療法優先なの
かは、まだ見解が統一されていない様です。心理的、社会的アプローチの方法
としては、心理教育や認知行動療法が各国のガイドラインでほぼ共通して
勧められています。

 世界こども

診断がつくと・・・

診断を受けた事で、教育や就労支援や仕事の機会において適切な環境を
整えてもらえたり、サービスを受けられたりするというプラス面もあります。
自分の努力不足だと自分を責めてしまったり、自尊心が下がってしまった方
にとっては、自分の特性を知る事で安心される方もいます。
逆に、診断を受けた事で自分自身にレッテルを貼ってしまったり、
診断が周囲に知られてしまうかもしれない、と心配や不安に繋がって
しまう人もいます。受け止め方もその人各々です。

ADHDは、その症状を自覚して、それを克服するための方法を各々が
身に着けていくことが、本質的な治療といえます。ADHDの薬物治療は、あく
までも患者さんが日常生活を不便なく送るための対症治療にすぎません。
また、長期服用は依存性を高め、副作用を引き起こす恐れがある事を知って
おかなくてはいけません。
ご本人が自分の特性をどう捉えるか、生活の中でどのようなサポートが
必要なのか等、多角的に判断する必要があります。

近年ではスマートフォンや電子手帳などでのスケジュール管理や、時間
管理を行える機能等、実践的に便利に活用できるものも増えてきました。

また、二次障害の治療が必要となる場合があります。不注意優勢タイプは
不安やうつの傾向が多くみられ、多動・衝動・優勢タイプは、好ましくない
行動や何らかの依存が強くなると考えられています。その場合、どこで悪循
環を断ち切るか検討し、二次障害の治療を優先して行う場合もあります。

周囲がADHDの困難に気づき、本人を不当に叱ったり、傷つけたりし
ないようにフォローしていく事がとても大切です。
また、本人の治療だけではなく家族のサポートもとても重要です。子どもの
ADHDの場合は特に、親が周囲との対応に追われて疲れ切っている事も多い
ため、心理的なサポートを行う必要があります。

グループ

 

ナチュラルクリニック代々木での取り組み

 
ナチュラルクリニック代々木では、ADHD の栄養学的アプローチによる治療を
行っています。初診では、まず毛髪検査を行って、障害の傾向性、脳機能の状態、
精神面におけるストレスの度合い電磁波の影響、栄養素の過不足等を確認します。
毛髪検査は、ご本人の毛髪を20本程度頂くだけの検査ですので、痛みや不安を
伴う事もありません。その上、通常の検査ではわからない未病傾向や精神状態、
栄養素不足の影響等も把握する事が出来ます。ですから、小さなお子様でも
安心して受けて頂く事が出来ます。

毛髪検査の結果から不足している栄養素を確認し、食生活を見直したり、
必要に応じてサプリメントにて栄養の補完を行います。
例えば、ADHDでドーパミンが不足した状態になると、物事を順序立てて行
えない、待つことができない、といった行動が現れやすくなりますが、神経伝達
物質であるアセチルコリンの材料となるKリゾレシチン(リン脂質)を補完
すると、ドーパミンの集積やアルファ波が発生しやすくなり、記憶力や集中力
が向上したり多幸感が現れる等、ストレスを軽減させ、気になる症状を軽減し
ていく事が可能になります。

また、発達障害の方の多くが腸内環境のバランスが崩れており、腸内で発生した
有害物質が血管から侵入し、体内をめぐって脳に届き、多大なダメージを与える
事が知られています。腸内環境に乱れがみられる場合は、食生活の改善とともに
乳酸菌や乳酸菌生産物質などを補完し、整えていく事も非常に重要です。

腸内環境を悪化させる要因に乳製品に含まれるカゼイン(タンパク質)や小麦に
含まれるグルテン(タンパク質)の影響も懸念されます。
カゼインが未消化のまま血中に入り、脳に到達して脳内の受容体と結合する事に
より、「カゾモルフィン」という麻薬様物質に変化する事がわかっています。
また、グルテンは、強い中毒性がある事が問題視されており、慢性的に摂取して
いるとグルテンの中の「グリアシン」という成分に過剰に反応し、腸内環境を悪化
させます。重度になるとセリアック病を発症し、腸からの栄養吸収が妨げられて
しまいます。
毛髪検査によって乳酸菌や腸内常在菌の状態、カゼインやグルテンの不耐傾向
も確認する事が出来ますので、結果次第ではこれらの対策も必要となります。

診断名がついた事で、自身をその枠の中に当てはめて悩んだり、自信を無く
してクリニックに受診される方がいらっしゃいますが、多かれ少なかれ、
誰しも考えのくせや不注意などの傾向はあるものです。ADHDの傾向性は決
してマイナス面ばかりでなく、物事を突き進めていくリーダーシップを
発揮したり、斬新なアイデアを生み出したり、と新しい道を切り開く能力も
十分に秘めているのです。
ですから、診断にとらわれ過ぎる事なく、まずは自身の特性を把握して、必要
に応じた対策を各々専門家と相談しながら実践される事が望ましいでしょう。
私たちもその一端を担っていけたら、と日々治療に携わっていますので、いつ
でもお気軽にナチュラルクリニック代々木までご相談ください。

仲間たち

看護師: 上川合 史子

 http://www.natural-c.com/

 

 

 

 

 

2019.06.06更新

厚生労働省の調査では、認知症患者数は2015年で262万人、2020年には292万人、2025年には700万人を上回り、65歳以上の5人に1人が罹患すると推測されています。

このように、とても身近な病気である認知症ですが、種類別では、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性型認知症、前頭側前頭葉認知症の4つに分けられます。
初期段階の症状は、その種類により、物忘れや幻聴など異なりますが、最も多いのがアルツハイマー型認知症による物忘れです。 


しかし、物忘れは加齢によりどんな方でも起こるため、認知症の初期段階との区別がつきにくいのが実状です。
では一体、加齢による物忘れと認知症はどのように違うのでしょうか。
症状の進行具合なども併せてみていきましょう。

加齢と認知症の違い

hp2

このような症状も進めば、家族や周りの方も、「あれ?おかしいかな?」と
判断しやすいですが、初期では区別がしにくいのが現状です。


また、認知症予備軍として、MCI(軽度認知障害)  があり、この時期の食事や生活習慣が、その後の認知症の発症リスクに影響します。
 
まずは、現在の症状が「①年齢による物忘れ ②認知症の初期症状 ③MCI(軽度認知障害)」なのかを知ることが大切です。
当院では、脳波解析システムNATESAS検査により脳の活動状況を測定し、脳の活動を調べて、これらをチェックします。

検査方法や詳細については、お問い合わせ下さい。

 

2019.04.08更新

~検査の流れ~

  1. 問診票の記入(約10分)問診票

 ご住所、氏名、生年月日などの患者様情報に加え
処方状況、既往歴、現在の症状などのご記入を頂きます。

 

矢印

 

2. 脳波解析システムNATESASの説明(約15分)

 担当者より脳波解析システムNATESASについてご説明致します。検査についてご不明な点、不安な事が御座いましたら、何でもご質問ください。

矢印

3. 脳波計測(約30分~60分)

 検査風景

 帽子型の電極を頭部にかぶせ、脳波ゲルグルセリン主成分を頭皮に塗布します。ベッドに目を閉じた状態で横になって頂き、脳波の測定開始となります。脳波が安定した後、10分程の測定となります。
脳波測定は、脳の電気活動を電極からキャッチして測定する検査です。電気刺激を与える検査ではない為、ピリピリと電流を感じたり、痛みを伴う検査ではありません。

 矢印

 4. 洗髪(約10分)

 検査終了後、ホットタオルで頭部を拭いて頂きますが、多少ゲルが残っていますので、帰宅後には洗髪する様にお願い致します。

矢印

5. 結果説明(約15分~30分)

  医師、担当のカウンセラーによる脳波解析結果の説明を致します。結果
脳の活動状態と共に、脳波ファイルより、周波数別電極別の脳電位の特性について分析・可視化を行うことで、病態に関わる判断や未病段階での評価または診断を行います。
また、活動状態に合わせた食生活やサプリメントのアドバイスもカウンセラーよりご説明致します。

 

 

 

 脳波検査は繰り返し検査を行っても、脳や身体に影響の無い検査です。定期的な健診を行い、MCI(軽度認知障害)の予防にお役立て下さい。併せて、毛髪検査、血液検査もお申込み頂けます。

 


 
 
 
NATESAS脳波検査コース料金
 
 16、200円(税込)
(NATESAS脳波検査+画像診断料+長谷川式認知症テスト+カウンセリング料金)含む
 
 
検査にはご予約が必要です。下記までお電話下さい。
 
ナチュラルクリニック代々木    
予約電話 03-5363-1481

 

 

2019.04.03更新

60歳を過ぎたら、認知症検診を受けましょう!
MCI(軽度認知障害)の早期発見に役立ちます。身体への負担も少なく、低予算、短時間での検診が可能です。MRIやCTでは解らない最先端医療を使って認知症リスクの判定を行います。
「脳」の活動状態を可視化した画像で診断し、カウンセラーとのご相談により改善や抑制方法のご相談も行います。

 

~脳波解析システムNATESASとは~

メーカー名
日本光電工業(株)、(株)NTTデータアイ、(株)脳機能研究所

製品の紹介(特徴など)
「脳波解析システム NATESAS(ナテサス)」は、脳波データを用いて脳活動状態を可視化し、脳活動が関連する病態に関わる判断・評価または診断を行うための情報を提供する医療機器プログラムです。

<分析結果をわかりやすく可視化>
脳疾患患者群と健常者群の脳活動情報の特性をデータベース化しており、検査対象の患者さんの脳活動情報と各群の脳活動情報を対比し、それらを可視化したカラーマップや類似度を示します。これにより、脳活動が関連する病態について医師が判断・評価または診断する際に、より直感的でわかりやすい「NATESAS」のアウトプットを参考に脳活動の状態を確認できます。

脳波可視化

NAT技術によるカラーマップ:脳波波形の直接判読では困難である脳活動情報の特性を可視化します。

 

解析結果個別通知

類似性評価結果出力イメージ:検査対象が2つの比較対象のどちらにより類似しているかを示します。


<患者様への身体的負担軽減>
国際10-20法(注5)に基づき、患者さんの頭部21箇所(両耳朶含む)に電極を装着し、脳波を計測します。患者さんは脳活動状態の検査のために放射線や強磁気を受けることはありません。


<機械学習技術による自律的なグループ分けと類似性の評価>
「NATESAS」では、事前に収集した脳疾患患者群および健常者群の脳波データから得られた脳活動情報の特性を機械学習技術により抽出・分類し、類似性を定量的に評価できるようデータベース化しています。
これらのデータベースと検査対象の患者さんの脳活動情報を比較して、類似度を示します。


<高いセキュリティ性>
・脳波ファイルを、安全性の高いAES方式で暗号化します。
・医療機関内で管理する患者番号と独立した番号で脳波データを管理し、個人を特定できない仕組みを構築しています。
・医療機関とのネットワーク回線はVPNで接続します。

日本光電
「NATESAS」の提供形態概要」
                              日本光電HPより掲載

 


 

 

 ~脳波検査とは~

シナプス

 神経細胞からなる大脳皮質の表面近くに位置する樹状突起に生じたシナプス電位・後電位などの電位変動を、頭皮上につけた電極でとらえ波形として記録し脳の働きを調べるのが、脳波検査です。

 

 脳波波計

 脳波は周波数によって、α波、β波、θ波、δ波に分類されます。目を閉じて静かにリラックスしているときはα波という緩やかな波が、目を開けた時や計算をしているときはβ波という速い波がよく現れます。

 

脳波頭

 

 

 

 

 

 

 

・ てんかん性脳波→棘波・鋭波・棘徐波複合体等の突発性異常波が出現
・ 脳炎→急性期に徐波が出現
・ 器質性脳障害→脳の機能障害が生じると除波化などの脳波異常を示す
・ 意識障害→徐波化が出現
・ 脳死→全誘導で平坦化

脳波波長

 

~NATESAS~
NATESASは脳波データを変換し、脳活動状態をカラーマップに可視化し解り易くしたシステムです。

脳波変換図

 

 

~画像の見方~

 結果 

電極(位置)別、周波数別の脳波の強弱をカラーマップにして表したものです。青は脳の活性が弱く、赤は脳の活性が強い事を表しています。

アルツハイマー型認知症と診断された方の多数の脳波データを基に、健常者と被験者の脳波データを比較します。

 

 ~脳の活動パターン~


アルツハイマー型認知症と診断された方の多数の脳波データを類似性で
CL1、CL2、CL3、CL4の4つの分類に分けたものを基に、被験者の脳波データがどの分類に近いかを判定します。アルツハイマー型認知症と診断された方のCL1~CL4までの平均パターンである「AD総合」、健常者の脳波との比較を行います。

脳波分類

 

 

統計

 統計的所属確率により脳活動画像の元になっているデータの数値について、検査結果が「AD4群のうちのどの統計群に属するか」を、数値計算によって求め比率で表現します。
また定期的な検査を行う事により、脳の活動状態の推移が見る事を見る事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

~類似性グラフクイックリファレンス~


類似性値とは脳活動画像の元になっているデータの数値について検査結果が健常者群と比較群(AD総合、CL1~CL4)のどちらに近いかを数値計算によって求め「-1~+1」で表します。

類似性

 

これらの検査、解析を行う事により、被験者の脳の活動状態をお調べする事が可能となります。

 

 

2019.04.01更新

厚生労働省の調査によると、認知症患者数は2015年で262万人、2020年には292万人、2025年には700万人を上回り、65歳以上の5人に1人が罹患すると推測されています。


認知症は主に下記のタイプに分かれます。

・アルツハイマー型認知症
・脳血管性認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症    など

この中で、最も多いタイプはアルツハイマー型認知症です。
この原因はアミロイドβタンパクの蓄積(老人斑) やアセチルコリンの不足などと考えられていますが、認知症を発症する20年ほど前から、アミロイドβタンパクが脳内に蓄積されはじめていると考えられており、それに伴って脳細胞が損傷して神経伝達物質の分泌量が減少、脳の萎縮が引き起こされて、認知機能の低下につながると考えられています。
つまり、認知症を発症する20年前からすでに認知症予備軍は多く存在しているということになります。
hatena2

認知症予備軍のMCIとは?
MCI(Mild Congnitive Impairment:軽度認知障害)とは、健常者と認知症の中間にあたる段階(グレーゾーン)のことを指します。これは、認知機能に問題は出ているが、日常生活には支障がなく、自立した生活が送れている状態です。厚労省は2018年時点で、認知症とその予備軍とされるMCIの人口は、862万人存在するとし、これは65才以上の4人に1人の割合です。


MCI状態になっても必ずしも認知症になるわけではなく、2017年に国立長寿医療研究センターが行った検査によると、MCI患者を4年間追跡したところ、16%は認知症に進み、46%は正常に戻る結果が出ました。
そのため、認知症の発症をくい止めるには、MCIの状態で、本人や家族、周りの方が異変に気が付き、食生活の改善や運動習慣、認知トレーニングなどの生活習慣を励行することが大切です。


nouha3

認知症の検査方法には?
一般的に、認知症は医師による問診やMRIやCT、PETなどの脳の萎縮や血流分布の画像、認知機能テストの他、脳波などにより総合的に診断されます。
認知症の場合、画像検査では脳の萎縮が確認できるケースが多いですが、MCIの状態では萎縮まで進んでいないケースも多く、診断されにくいのが現実です。

また、脳波検査のみでは、認知症の診断は困難ですが、認知症の方の脳波はα波の徐波化、振幅低下、出現頻度の低下、不規則などが挙げられます。

さらにアルツハイマー型認知症と診断された方は脳波データの結果に類似点があるとされます。
そのため、ご自身の脳の活動状況を測定することにより、認知症の傾向性を解析できると考えられます。

当院では、脳波解析方法としてNATESAS検査 を行っております。
その結果に併せ、生活状況に併せた食事やサプリメントを提案致します。
検査方法の流れに関しては、こちら をご覧になり、ご不明な点はお問い合わせください。

 

2019.03.02更新

成人期のADHDとは?

こんにちは。看護師の上川合です。
幼児期~学童期のADHD(Attention deficit
hyperactivity disorder注意欠陥多動性障害)については
以前のブログに書かせて頂きました。
今回は、成人期のADHDについてまとめてみたいと思います。

大人のADHDといっても、大人になってから急に発症
するものではありません。
不注意、多動性、衝動性等の症状で子どもの頃からずっと
悩んでおり、それが成人になっても問題となるレベルで認識
されている状況が成人期のADHD です。

悩む会社員

多くの人は、どんな状況においても、自分なりの工夫や対策を
考えて行動していますが、ADHDの傾向がある場合、状況が
改善せず、うまく生活することができずに困ってしまったり、
さらには、その工夫や対策方法すらわからず、混乱してしまう
ケースがあります。

また、中には、子供の頃は目立たなかった傾向性が、就職・結婚・
育児などの環境の変化の中で負荷がかかり、対応しきれなく
なって表面化することもあります。

以前は、発達障害という分野が研究途上で確立されていなかっ
たため、近年になって大人のADHDとして認識される様になっ
てきた、という背景もあります。

 

成人期のADHDの診断は難しい...

広汎性発達障害の中からADHDを単純に診断するのは
簡単なことではありません。
成長の中で学習や経験などが加わり、診断や判別が難しく
なるケースが多くみられます。
日本と海外の診断基準にも違いがあり、未だに世界レベル
での診断の統一には至っていないのが現状です。

WHOが定めている疾患の統計分類、ICD-10では、ADHDは
多動性障害として解説されています。
アメリカでは、アメリカ精神医学会が1952年から用いている、
DSMという精神疾患の診断基準があり、成人のADHDの定義が
2013年改定のDSM-5の中で初めて追記されました。

一方、フランスの精神医学会は、アメリカのDMSに対抗して、
CFMTEAというシステムを用いています。DSMは、薬の処方を
メインに症状の軽減を目指すシステムですが、CFMTEAは、その
症状から心理的な原因を探ることが主となっています。
フランスでは、ADHDは生活環境などの影響によって、特徴的な
症状が出ていると考えられており、投薬ではなく、心理療法や環境
整備やカウンセリングによって治療することが多く、観察と治療に
長い期間をかけて診断を確定していきます。
そのため、結果として、フランスではADHDの発症率が低いのです。

日本は、アメリカのDSMに準じてADHDと診断されることが多く、
投薬中心の治療が行われています。

 深刻な診察

 

 成人のADHDの特徴は・・・

成人になるまでの成長の過程で、学習や経験など、様々な要素が
加わり、また、他の発達障害との関連からもADHDの症状やその
程度も様々です。ASD(Autism Spectrum Disorder自閉
スペクトラム症)に比べてADHDの有病率は高く、小児期で
は4~8%とASDのほぼ5倍以上と言われています。
多動性は成長につれて改善することが多い様ですが、それが
過度なおしゃべり等の形に移行することもありますし、不注意
や衝動性については成長期に対処する方法を会得していない
と、成人になっても問題を持ち越してしまうことがあります。

成人期の有病率は約3~5%で、ADHDの特性を持つ人を
含めるとその倍以上になると考えられ、日本にはADHD
の人が少なくとも300万人以上いると推測されています。 

重圧のしかかる
ADHDの特徴

 不注意 (気が散ってしまう)
・仕事などでケアレスミスをする
・忘れもの、なくしものが多い
・約束や期日を守れない、間に合わない
・時間管理が苦手
・仕事や作業を順序立てて行うことが苦手
・片付けるのが苦手

多動性 (じっとしていられない)
・ソワソワと落ち着かない感じ
・貧乏ゆすりなど、目的のない動き

衝動性 (思いついたらすぐ行動してしまう)
・思ったことをすぐに口にしてしまう
・衝動買いをしてしまう

この様な特徴は、子どもの頃からあったものの、大人に
なって、職場や家庭で責任が生じたり、社会の中で様々な
人と接する中で障害として気づかされることが多い様です。
また、子供の時は、保護者や教師がフォローしていたものが、
大人になって、そのサポートがなくなり、自分の言動に対
する評価が厳しくなってしまうということもよくみられます。

特に職場などでは、不注意のミスなどが重なり,「仕事が
できない」といったレッテルを貼られてしまうこともあり
ます。本人は、決して不真面目に仕事をしている訳ではない
のに、そのような状況になってしまうことを生きづらい、
と感じ、そのギャップに悩んでしまうケースが多いのです。

一般に、女性では「不注意」の症状が強く出る人が多く、
男性では「多動性」や「衝動性」の症状が強く出る人が多い
といわれています。また「多動性」は子どもの頃には目立つ
ものの、大人になるとおさまってくることあります。

症状の現れ方や強さにもかなり個人差があり、また、個々に自分
なりの対策や工夫を行ったり、環境によっても、生きづらさの程度
にも差があると考えられています。

次回は症状に対しての具体的な対策をみていきたいと思います。

看護師 上川合 史子

 

2019.01.01更新

発達障害とは?

発達障害とは、脳の機能に先天的に何らかの不全があるために起きる障害で、年齢相応の発達が見られなかったり、スキルが獲得できてない事で起き、通常は低年齢の発達時期において発症されると言われています。 発達障害の原因は未だ判明していませんが、医学的には脳機能障害とされ、先天的要因と、様々な環境要因が重なり、脳に影響を与え、発症するのではないかと言われています。

発達障害は、先日お伝えしたADHD(注意欠陥多動性障害) を含め、主に下記3つに分類されます。
※症状の詳細についてはクリニックニュースNO.37をご覧下さい。

①広汎性発達障害(PDD)
・自閉症スペクトラム
・アスペルガー症候群 など
 

学習障害(LD)
・読字障害
・書字表出障害
・算数障害
・特定不能の学習障害 など

③注意欠陥多動性障害(ADHD)
・不注意優勢型
・多動性・衝動性優勢型
・混合型 など


発達障害の症状がある方は、その症状の特徴から、周りの方から理解され難いままでいたり、適したサポートを受けられない事があります。そのため、生活のし辛さや精神的なストレスを抱えやすく、それを解決できないままでいることがあります。これにより、本来の症状と併せうつや不安症状などの二次的症状を招く場合があるため、周りの方のサポートなどが大切です。



発達障害における食事・栄養面での改善

「療育先進国」であるアメリカやヨーロッパでは、治療法として、言語療法や行動療法、オステオパシー、ホメオパシーなど様々なものがありますが、その中には「食育」もそのひとつとされています。当院でも、食事を「環境要因の一つ」として考え、脳に不足している栄養素を的確に補完し、脳内の神経細胞を賦活させ、神経伝達物質やホルモンバランスを整えながら、整体機能の活性化を図ります。


PRA毛髪分析検査 の結果に基づいて、その方に併せた食事指導と100種類近くあるサプリメントから必要な栄養素の摂取をお勧めしています。

①食事指導について
(1)脳内で不足し易い栄養素を補完
  脳は主に神経細胞(ニューロン)とグリア細胞という二種類の細胞で構成されています。その90%を占めるのはグリア細胞ですが、残りの10%である神経細胞が情報処理を支える主役です。この神経細胞間では神経伝達物質によって情報が伝達されます。
神経伝達物質の数は全部で60種類以上に及びますが、代表的な物は、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのモノアミン系です。
発達障害の症状がある方は、神経伝達物質であるセロトニンが不足しやすく、不安や心配を招きやすい他、ドーパミン受容体が多く存在するために、多動症状や衝動性に関与していると言われています。リラックスや気持ちの抑制に関わるセロトニンやGABA、アセチルコリン、レシチン、DHA、ビタミンなどこれら神経伝達物質や神経細胞の材料となる栄養素を補完します。


 ⑵腸内環境を整える
  腸内環境のバランスが崩れ悪玉菌が優勢になったり、真菌の増殖が進み腸壁に影響を与え、その結果有害物質が腸壁を通って血管に侵入し脳に影響を与えるケースが示唆されます。また、グルテンとカゼインの影響を受ける体質の方が多いため、これらの不耐症の有無を調べる他、必要に応じて真菌の除去を行ったり、適した発酵食品の摂取方法などを指導します。

 
 ⑶血糖値の安定
  精製された糖質の摂取により、血糖値の変動を招き、身体に負担がかかるだけでなく、ホルモンバランスが乱れ、精神面に影響を及ぼします。これにより神経伝達物質のバランスも乱れやすくなるので、それぞ防ぐために血糖値の上昇が緩やかになる食事を指導します。


<食事改善一例:小学生(8歳)>
朝 :パン・ヨーグルト・ハム
   →発芽玄米・味噌汁・卵焼き・納豆
昼 :学校給食(白米・わかめの味噌汁・鶏肉の照り焼き・ゴボウのきんぴら・牛乳)
   →そのまま又は状態によって牛乳を控える
夜 :白米・唐揚げ(惣菜)・
   →発芽玄米・味噌汁・豚ヒレ肉の生姜焼き・おから・サラダ
間食:ポテトチップス・チョコ
   →さつま芋・豆乳など


 ー生活面における電磁波などの対策ー
 電磁波の影響として、WHO(世界保健機関)の付属組織であるIARC(国際がん研究機関)は2011年に「携帯電話の頻繁な利用によって悪性脳腫瘍が引き起こされるリスクが高まる恐れがある」との見解を示しました。
またIARCとは別に、危惧される病気や症状の一つとして神経系への影響をもたらすとの報告もあるため、電磁波ブロックの対策等もお勧めしています。

 

おひとりおひとりの身体の状態は異なります。
食事改善がストレスになりすぎないよう、その方の生活や状態に併せたペースで指導を行います。
発達障害の症状がある方は、素晴らしい個性や才能をお持ちの方がとても多く見受けられます。
個性を伸ばしながら、その人らしさが輝けるよう、脳の神経細胞や神経伝達物質の材料をしっかり摂取し、身体の状態を整えることは大切です。
お一人で悩まずに、一度ご相談下さい。


管理栄養士 梶川

 

 

2018.12.25更新

年末年始の休診は下記の通りでございます。

 

12月29日(土) ~ 1月6日(日) 休診

 

なお、新年は1月7日(月)より通常通り診療いたします。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

2018.10.22更新

 

人は、会話をしたり、その話の内容を理解したり、コミュニケーションを

とったり、物事を考察したり…と、日常の中で様々な事を行っていますが、そ

うした事が上手く出来なかったり、原因がわからず困ってしまったり、と

いう状況が18歳までにあらわれるものを発達障害と言います。

今回は、発達障害の1つである「ADHD(注意欠如・多動症)」 について、

その症状や特徴、原因について掘り下げてみようと思います。

 

 ADHDとは

 ADHD(AttentionーDeficit/Hyperactivity Disorder)とは、

日本語では「注意欠如/多動性障害」と言い、自身をコントロール

する力が弱く、それが行動面で問題となる障害です。

 

主な症状を挙げると、以下の3つとなります。

1 不注意  ●課題や活動しなくてはならない場面で

                      集中力が続かなかったり、順序立てて行う事が難しい

       ●勉強や生活面で細かい所まで注意を払わな

                      かったり不注意ゆえの間違いをする

       ●好きな事、興味のある事に集中しすぎてしまい、

                      他の事への切り替えが難しい

       ●忘れっぽい/必要なものを忘れてしまう

       ●音に敏感に反応する/刺激にすぐに興味を示す

       ●同じ事を繰り返して行うのが苦手

2 多動性  ●方的にしゃべる/過度にしゃべる

       ●夢中になって、周りへの注意が向かなくなる

                   /加減がわからず、暴走したり過激になる

       ●授業や会議などの場面で落ち着いて

                      座っていられない

3 衝動性  ●思いついた行動を唐突に行う

       ●横から割り込む等、順番を待つのが

                     難しい/順番ややり方にこだわる

       ●相手が質問や話をし終わらないうちに答えてしまう

                      /他人の行動を遮ってしまう

 

多動や衝動性などは、意図的なものではなく、無意識のうちに

身体が動いてしまったり、動いていないと気分が落ち着かなかったり、

それを抑える事が出来なかったりする症状です。

しかしながら、ADHDの症状に伴う言動は、この障害を知らない

人からは誤解を招かれやすく、それが、さらに本人の心身の負担に

繋がってしまう事が多いのです。

 駄々をこねる子とお母さん

 

 

ADHDの原因は?

ADHDの特性である上記の症状は、小児期であれば成長の段階で

殆どの子供に一時的に見られます。そのため、ADHDと診断される

ケースでも周囲には障害とは認識されず、単にわがまま、暴力的と

思われてしまう事も少なくありません。

また、「しつけが悪い」と、親の育て方の問題と誤解される事もあります。

ADHDは、胎内の発達の段階での、神経伝達物質や脳の働きの偏りに起因

しているとも言われています。注意力、行動の調節に関わっている尾状核や判断力、

衝動性の抑制に関わる前頭葉の一部が健常者と比較して小さい事が明らかになって

いますし、脳血流量が通常よりも少なく、活動が低下している領域がある事も

わかってきています。

 

ADHDのメカニズムについては、まだはっきりとは解明されていませんが、中枢神経に

んらかの機能障害があると考えられています。脳と脊髄を中心とした中枢神経では、

身体の各部位からの刺激や情報を判断し、分析をして、その情報をまた各部位に伝えて

 いますが、それがスムーズに伝達出来ない、と考えられます。

 また、ADHDでは、神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンが十分に機能して

 いない事がわかっており、それが原因で不注意や多動性が起こるのではないか、とも

 考えられています。また、体験・記憶・学習や、行動をコントロール(実行機能)する大脳の

中の前頭前野などの働きに偏りがあるのではないか、とも考えられています。

 

ADHDは、遺伝的素因や環境要因(妊娠中の食事、妊娠中・出産時の合併症、親の出産年齢、

環境汚染など…)の影響を指摘する説もあります。遺伝などの素因、育ってきた環境や生活

環境により、症状の現れ方に差が出たり、増幅したりする因子遺伝も指摘されています。

 不健康な脳

 

成長期のADHD

 

 幼児期・就学前

ADHDの特徴である多動や衝動的な行動は、幼児期のほとんどの子供にみられるため、

判別が難しいのが現状です。その中でもちょっとした言葉の遅れや兄弟げんかが時に

素因を増幅しまう事があります。親や保育機関の先生が、兄弟や友達とのけんかや

もめごとの初動段階で間に入り、場所を変えて落ち着かせたり、その都度、各々の場面で

どうしたらよいか、具体的な対処方法を教えてあげる事で、経験の積み重ねとして対応する

力を身に付けていけます。

また、紙芝居や絵本の読み聞かせ等で感情や言葉の理解力を育む事もとても有効です。

 多動の女の子

 

学童期

注意力が散漫だったり、ひとつの事にじっくり取り組む事がなかなか出来ず、

授業なども集中して受ける事が出来ません。

ADHDの子供は、視覚的な刺激が少ない方が集中できると言われています。

家の中や教室黒板周辺の掲示物を最小限にしたり、時計の配置に配慮する、

などの対策も有効です。

また、授業や作業などの時間配分を考えたり、目標を持たせたり飽きない工夫を

する事も物事へ取り組みやすくなります。

 

ADHDの子供は、自分の興味のある事には集中できる事が多いので、その子の

興味を引き出したり、得意な分野を伸ばしてあげる工夫や実験・もの作り・

 視聴覚教材等を活用する事もよいでしょう。

 多動症がみられる場合などは、学校では授業前や授業間の休み時間などに

 思いっきり身体を動かしたり、動きのある先生の手伝いなど、少しずつでも

 活動エネルギーを放出できる工夫をする事で授業などへの集中力が高まります。

 もし、けんかや多動などの問題が起こった場合は、その子供の気持ちに

 寄り添ってあげる事が大切です。

 

 花を踏む男の子

 

中高生(思春期)

ADHDの特徴的な行動が落ち着いてくる代わりに、LDなどの他の発達障害との

合併症状が目立ってくる事があります。思春期特有の親や教師への反抗が強く

 現れたり、友人と上手く付き合えず、トラブルに繋がったり、ルールを守れな

 かったり等、結果的に周囲から問題視されてしまうケースが多い様です。

 また、他人と自分を比べて悩む様になったり、

完璧主義の傾向性が強い子の場合は、出来ない事がコンプレックスに

なって、自己肯定感が低くなったり、物事や学習への意欲が低下し、

引きこもりになってしまうケースもあります。

 ADHDの中でも不注意の特性が強い場合は、集団学習に集中できず、

学力低下に繋がる傾向性がみられます。この時期は、成長過程で人間関係や

 学力面で達成感や安心感、喜びや満足、協調性など、精神的な成功報酬をとても

 必要とします。もし、友人関係などで困っていたり、学力面で躓きそうになっていたら、

 孤立が深刻化する前の初動段階で親や教師など、大人の立場からフォローをして

あげる事がとても大切です。その際は、頭ごなしに叱りつけたり、出来ない事を責

 めるのではなく、静かな環境でまずは本人の気持ちを聞き、大人の立場からの

 気持ちを伝えます。そして具体的に対処方法を一緒に考えたり、本人が理解

 しやすい様、具体的、簡潔的に説明する等の工夫が必要でしょう。

 

 

 がり勉中の男子学生

 

 

かつては、ADHDの症状は、成長するに伴って改善していくと考えられていましたが、

研究が進むにつれて、慢性的な経過をたどるケースも多い事がわかってきました。

成人期までにほとんど症状がわからなくなるケースもありますが、後々まで

症状が続いたり、さらには依存症や他の発達障害の素因となって二次的障害に

進むケースもみられます。感情が安定している、知的能力に問題がない、他の障害や

疾患をもち併せていない、家庭や学校などの理解やサポートが安定している等の

条件によって、症状の経過に大きな差が生まれると考えられています。

また、女の子は、男の子と比べて多少不自由さを感じながらもADHDとは診断されず、

性格の問題として流されてしまう事も多い様です。女の子は、目立った問題行動が

少ない傾向で、多動よりも不注意優勢と言われています。

 

ADHDの様な障害は、どのレベルから障害と診断するか、難しいものです。

障害と言っても、本人が心身の負担に感じたり生きにくいと思わなければ、

普通に日常生活を送る事は十分可能ですし、解釈の方向次第では、可能性が

広がる事も多いのです。生活の上で支障をきたす事が多い様であれば、心理

カウンセリングや専門医へ受診し、相談されるとよいでしょう。

その子の特異な分野や特性を見つけ出し、伸ばしていくためには、

家族や学校、支援機関や医療機関が連携し、情報を共有しながら

サポートしていく事が必要不可欠です。

また、食生活や生活のリズムや習慣づけ等、各々の工夫を重ねる事もとても大切です。

 励まし

 

☆ 看護師:上川合史子 ☆

 

 

       ・

 

2018.05.21更新

当院は14年前の開院時から栄養療法を行っておりますが、身体を構成する栄養素と同時に重要視しているものが細胞膜です。
それはいくら栄養素を補完しても、細胞内に吸収できなければ、効果が現れず、そのためには細胞膜を強化する必要があると考えています。
細胞膜の働きについてはこちら

様々な働きがある細胞膜ですが、この細胞膜の材料の45%はリン脂質と言われ、様々な特徴があると言われています。

細胞膜の構造とは?


細胞膜はとても柔らかく、柔軟性がある脂質二重層という構造をしており、細胞の回りを囲んでいる薄いシートのようなものです。
この細胞膜の45%を担っているのがリン脂質です。


saiboumaku

リン脂質は、水になじみやすい(親水性)の頭部と水をはじく(疎水性)尾部に分かれています。

saibo

細胞の内外は主に水で満たされているため、リン脂質分子は頭部を外側に、水に反発する尾部を内側に二重層を作って並んでいます。

二重層の両外側は親水性なので、膜全体は細胞内外の環境になじみ、内側には疎水性の脂肪酸が充満しているので、細胞の内外をしっかりと遮断する事ができるのです。
この二重層は、状況により、温度・圧力・溶媒などの環境で形が変化します。


細胞膜を構成するリン脂質の不足や、質の悪い材料で膜が生成されていたり、様々なストレス(精神的なもの・電磁波・食品添加物など)により細胞膜が酸化されると、細胞膜の機能が衰えます
そうなると、細胞内にある熱産生工場(ミトコンドリア)などへ酸素や栄養素などを運搬する事が出来ません。
私たちの身体は細胞の集合体なので、細胞の劣化により、内臓機能の衰えや低下を招き、様々な不調や症状が現れる原因となるのです。

 

  

細胞膜を構成する栄養素は?


リン脂質と言えば、代表的な物ではホスファチジルコリン(PC)をイメージする方も多いと思いますが、その他にも、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジルセリン(PS)等の種類があります。


PC、PE、PIは卵黄や大豆、鶏レバー、PSは穀類、果物等を摂取する事により、体内で生成されます。
そして細胞膜の脂質二重層の細胞の外側の膜と内側の膜では、含まれるリン脂質が異なります。

細胞外…PC(ホスファチジルコリン)
細胞内…PE(ホスファチジルエタノールアミン) 
         PI(ホスファチジルイノシトール)
     PS(ホスファチジルセリン)

 

 sa

また、細胞膜は常に動いており、DHAやEPAなどの不飽和度の高い油の摂取を摂取することで、細胞膜の流動性が高くなり、細胞の働きは活発になります
身体60兆個の細胞の機能を整えるために、まずは健康でしなやかな細胞膜を生成することが大切です。

細胞を一つずつ強くしていきながら、身体を構成する栄養素を同時に摂取し、本来の身体の機能が発揮出来る状態にしていきましょう。

管理栄養士 梶川

 

 

 

前へ

ご相談はお気軽に

完全予約制ですので、来院ご希望の方は、お電話ください。
空いている日にちと時間をご案内いたします。
幅広くご相談に応じておりますので、ぜひお問い合わせください。

  • top_img11_sp.png
  • 24時間受け付けております お問い合わせはこちら
03-5363-1481