クリニックニュース

2019.12.17更新

カルシウムや栄養補完の定番として日本の学校給食でも採用されている牛乳ですが、近年、牛乳に対する見識が変わりつつあります。
その大きな要因として、「乳糖不耐」「カゼイン不耐」「ミルクパラドックス」が挙げられます。

~乳糖不耐~
 牛乳や乳製品に含まれる糖は「乳糖(ラクトース)」と呼ばれ、小腸より産生される「ラクターゼ」という酵素により分解されます。このラクターゼという酵素が不足することを「乳糖不耐」といいますが、消化不良により下痢、腹痛、膨満感などの症状を招きます。牛乳を飲むと下痢をする人は、この乳糖不耐の症状が強く反応しているからです。

腹痛

 赤ちゃんの時は皆、ラクターゼを産生していますが、乳児期を過ぎるとラクターゼの産生は減少し、失われて行きます。特に、黒人・スパニッシュ系で70%、アジア人では85%以上とも言われています。私たち日本人は、乳児期を過ぎるとラクトースを消化出来ず、消化不良を起こし易いということになります。一方で約85%の白人は、一生ラクターゼを産生し消化することが出来るので、北西欧系で牛乳や牛乳を用いた食品が多いのはこれらが影響しているのかもしれませんね。

ラクターゼ

ヨーグルトなどの発酵食品は、乳糖の一部が分解されると共に、乳酸菌により乳糖の分解を助けることから、未発酵の乳製品よりも若干症状は抑えられます。

 

~カゼイン不耐~
 牛乳に含まれるタンパク質の約80%を占めるカゼインですが、その種類は大きく分けて3種類のタンパク質に分類されます。

・α-casein(アルファカゼイン‥αs1、αs2 )
牛乳カゼインの約55%を占めています。人乳とヤギ乳には殆ど含まれていません。

・β- casein(ベータカゼイン)
牛乳カゼインの約15%を占めており、人乳に多く含まれています。

・κ- casein(カッパ―カゼイン)
牛乳カゼインの約30%を占めており、水溶性が高く、安定剤などの加工として使用されます。
この3種類のカゼインの中で人が消化できるカゼインは、主にβ-カゼインです。α-カゼインを多く含む牛乳は、私たち人間には消化できません。

 また、カゼインを頻繁に摂取すると腸内に未消化物が多くなり、腸の炎症を招きます。すると、下痢、便秘などの腸の症状を起こします。小腸の粘膜細胞は、有機物や未消化の栄養素を取り込まないように密着していますが、カゼインにより損傷、または緩んでしまうと腸に穴が開き、本来体内に入るべきでない物質が血液中に入り込んでしまいます。これを「リーキーガット症候群」と呼びます。更にα-カゼインは消化できないために、アレルゲンとなり、遅延型アレルギーの原因にもなります。

リーキーガット

 

 また、消化できなかったカゼインは、消化器系の酵素によりペプチドに分解されますが、その過程で未消化のタンパク質、カゾモルフィンが生成されます。このカゾモルフィンは、腸の炎症により出来た細胞の隙間から血液に流出し、血液脳関門を通過します。その後、脳神経細胞(シナプス)にあるオピオイド受容体に結合し、モルヒネなどの麻薬物質と似た作用をもたらします。カゾモルフィンは、聴覚や言語を司る側頭葉のオピオイド受容体と結合することにより、精神症状や神経障害を誘発すると言われています。

カゾモルフィン

 

~ミルクパラドックス~
 カルシウムは、体内で吸収されるようになるために、胃でイオン化されたあと、腸で吸収され栄養素として使われます。しかし、牛乳中のカルシウムの多くがα-カゼインと結合しているためイオン化せず、吸収されません。また、加熱殺菌することによりカルシウムは、リン酸カルシウム塩という物質に変化してしまい、吸収できなくなります。消化されないカゼインにより腸の中にタンパク質の構成成分である窒素の残留物が増加します。この窒素残留物が血液を酸性に傾けるため、それをホメオスタシスの原理によりアルカリ性に戻そうと働きます。アルカリ性に戻すため、骨からカルシウムを溶かし出し、血液中のカルシウムを増やそうとします。結果、牛乳を摂ることで、骨がもろくなっていく現象が生まれます。この作用を「ミルクパラドックス」と呼びます。

 

ホメオスタシス

 

 

その他にも、牛乳の危険性は指摘されています。

● 残留農薬
乳牛のエサ、特に輸入飼料などに含まれる残留農薬が牛の身体に蓄積され、殺虫剤や消毒剤が牛乳に含まれている可能性があります。

● 成長促進剤
乳牛の成長を早めるために、ホルモン剤を使うことがあります。牛乳を摂ることでそのホルモン剤を体内に取り込むことになり、私たちの体へ影響します。

● 抗生物質
劣悪な環境下で飼育されている牛は病気が発生し易いため、病気の予防に抗生物質が多く使用されています。

● 発がん性物質
乳牛には女性ホルモン(エストロゲン)が多く含まれ、乳癌・前立腺がんとの因果関係も指摘されています。また、高温殺菌により発癌物質の過酸化水素が発生します。

● 鉄不足
α-カゼインは、胃液と反応して凝固し、粘着力の強いタンパク質(乳餠)になります。これにより栄養素、特に鉄の吸収が阻害され鉄欠乏性貧血の一因となります。

● 不完全栄養食品
加熱殺菌することにより、酵素や善玉菌は死滅し、タンパク質の変性、ビタミン・ミネラルも壊れてしまっています。

● ホモジナイズ
脂肪の分離をふせぐため、高速撹拌や脂肪球を細かく均質化しますが、酸化し易くなるほか、トランス脂肪酸を生成し、動脈硬化や腎障害など血管の障害リスクを高めます。


 近年、自閉症や統合失調症の治療において、カゼインの除去により症状の改善が多く報告されています。また、不定愁訴とされる頭痛、腹痛、子宮トラブル、生殖器疾患、リウマチ、アレルギー性鼻炎など、様々な症状にもカゼインが大きく関与しています。学校給食の定番となって私たち日本人にはとても馴染みの深い牛乳ですが、知らずに「牛乳は健康に良い」という誤った思い込みが浸透しています。それは、多くの学校給食で提供され、身体によい、栄養豊富な飲み物だと子供の頃から指導されるからです。
偏った情報や思い込みではなく、様々な情報や見識を取り入れ、自分にとって必要か否か見直してみましょう。

 

☆代替医療カウンセラー 齋藤奈々☆

 

2019.11.19更新

当院は栄養療法を中心としたクリニックであるため、
食事やサプリメントの摂取方法などをアドバイスします。

その際に、治療の大きなポイントとなるのが「腸内環境」です。
近年では、腸内環境の大切さを耳にすることが増えたと思いますが、
たくさんの患者さんを診ていると、いかに健康に密接に関わっているのかを感じる日々です。


・広汎性発達障害
・統合失調症
・自律神経失調症
・アレルギー症状 

上記の症状は当院で多い患者さんです。便秘や下痢の症状を抱えている方も多く、仮に排便はスムーズである方でも、毛髪検査をすると腸内環境を改善する必要がある方も多いのです。


毛髪検査や血液検査の結果が出た上で、より細かな指導を行いますが、現在の病気を克服するために、一時的に小麦やライ麦などの食品を控えることをお勧めします。最近では耳にすることが多い「グルテン」を含む食品を控えるということです。

今日はそのグルテンについてお伝えします。
ぱん

グルテンとは?
グルテンとは、小麦やライ麦に多く含まれるタンパク質です。小麦に水分を加えると、グリアジン系とグリニジン系のタンパク質がグルテンになります。パンを例に挙げると、あのモチモチとして弾力感のある美味しい食感がグルテンです。薄力粉、中力粉、強力粉の中でもパン作りに一番使われる強力粉にグルテンが多く含まれます。

 

なぜグルテンが問題なのか?
上記でお伝えしたように、グルテンはあのモチモチッとした食感をつくるものです。
グルテンの構成成分を見てみると、粘り気が強く、網目状に絡んでいるのが特徴です。
そのため、消化しづらく、消化出来なかった未消化物が腸を傷つけていることが多いのです。

ちょう

 

腸を傷つけると何が問題になるのか?

私たちが食べた物は、主に小腸で吸収されます。
小腸の粘膜には絨毛があり、絨毛には無数の突起(腸管)があり、そこから栄養素を吸収します。
また、小腸では体内に入ってきた菌や有害物質をブロックする役割を担っています。
小腸には体内に存在している免疫細胞の約7割が存在するほか、腸の免疫細胞が全身の粘膜に存在する免疫細胞に情報を伝える司令塔のような器官です。そのため腸管が傷つき、ぼろぼろになってしまうと、
そこから異物が侵入します。(リーキガット症候群)
その際、身体に存在する免疫細胞が間違えて働き、本来は攻撃する必要のないものを攻撃してしまい、
アレルギー反応や自己免疫疾患など様々な症状を招きます。

また、グルテン以外にも腸管を傷つける原因があります

・食品添加物(加工食品)
・精製された砂糖
・薬
・水道水
・農薬
・カフェイン飲料
・腸内環境の悪化
・カゼイン    など

 

またグルテンが体内で分解された物質は、精神障害に大きく影響を与えるとされています。

今までパンやパスタを多く食べていた方は「グルテンフリー」食材を摂り入れる事もお勧めですが、これらは血糖値の変動を招く糖質が使われていることもあるので注意が必要です。

毛髪検査 ではグルテン不耐症や、栄養素の過不足を調べ、その結果に併せて食事指導やサプリメントの提案をしています。お気軽にお問い合せください。



ナチュラルクリニック代々木

 

 

 

 

2019.08.27更新

認知症は、様々な要因により脳の働きが低下して社会生活に支障を
きたす「症状」で、正式な病名ではありません。
認知症を引き起こす原因として、脳の病変による一次的要因と脳以外の
身体的・精神的なストレスによる二次的要因があります。

一次的要因と二次的要因

一次的要因の主な病気として

・アルツハイマー病
・レビー小体型認知症
・血管性認知症
・前頭側頭型認知症
・脳腫瘍、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫
・交通外傷、脳挫傷
・クロイツフェルト・ヤコブ病
・ウェルニッケ脳症

等が挙げられます。 

はてねな夫婦

病気が引き起こす認知症の要因は様々で、完全にはわかっていませんが、
徐々にそのメカニズムが解明されつつあります。

アルツハイマー病患者の脳では、実は認知症の症状が現れる何十年も前か
らダメージが出始めるらしい、ということが最近明らかになってきました。

アルツハイマー型の認知症は、老人斑と神経原線維変化という2つの病変が
脳に現れることが判明しています。
老人斑は、アミロイドβと呼ばれる蛋白質が神経細胞の外に沈着したもので、
アルツハイマー型の認知症にのみ診られます。これが十数年経過する中で
神経細胞の内側に神経原線維変化が形成され、その結果、神経細胞や神経の
ネットワークが破壊され、認知症の症状が起こる、という説があります。

また、アルツハイマー病患者の脳では、健常者と比較するとリン脂質の量が
減少している、という研究がアメリカやカナダで発表され、注目される様に
なりました。細胞膜の形成に不可欠のリン脂質は、ヒトの体内でレシチン→
コリン→アセチルコリンと変化します。コリンは脳や神経組織の構成物質で、
脳機能維持に関与しており、アセチルコリンは、記憶と学習に関わる神経伝達
物質です。これらの原料であるリン脂質が不足する事で、記憶力の低下や脳の
老化が進行するのでは、とも考えられています。

また、高齢に伴い、栄養の吸収力も低下するため、脳に必要な栄養素が不足する
ことも考えられます。

二次的要因には、環境の変化や人間関係、不安や抑うつ状態、身体的症状等が
考えられます。病気になって入院したり、引っ越し、転居といった環境の変化で
認知症が現われたり、骨折や痛み、貧血など体の変調により認知症が進行してしまう
まうこともあります。定年退職や身内の死がきっかけになることも珍しくありません。


認知症の発症に繋がりやすい要因


誰しも認知症にならずに、健康寿命を延ばしていきたいものですよね。
年齢とともに脳の働きが低下するのは避けられないのかもしれませんが、それ
でも出来るだけの努力はしていきたいものです。

 

 認知表

日頃から健康に気をつけることは、認知症を予防する上でとても大切ですが、特に
二次的要因については、事態が深刻化しない様、日常の中で注視しながら早めに対策を立て
ることが発症を抑える最善の予防策と言えます。

 折り紙 万歳

 

看護師:上川合 史子

 

2019.07.26更新

厚生労働省の調査では、認知症患者数は2015年で262万人、2020年には292万人、2025年には700万人を上回り、65歳以上の5人に1人が罹患すると推測されています。

このように、とても身近な病気である認知症ですが、種類別では、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性型認知症、前頭側前頭葉認知症の4つに分けられます。
初期段階の症状は、その種類により、物忘れや幻聴など異なりますが、最も多いのがアルツハイマー型認知症による物忘れです。 


しかし、物忘れは加齢によりどんな方でも起こるため、認知症の初期段階との区別がつきにくいのが実状です。
では一体、加齢による物忘れと認知症はどのように違うのでしょうか。
症状の進行具合なども併せてみていきましょう。

加齢と認知症の違い

hp2

このような症状も進めば、家族や周りの方も、「あれ?おかしいかな?」と
判断しやすいですが、初期では区別がしにくいのが現状です。


また、認知症予備軍として、MCI(軽度認知障害)  があり、この時期の食事や生活習慣が、その後の認知症の発症リスクに影響します。
 
まずは、現在の症状が「①年齢による物忘れ ②認知症の初期症状 ③MCI(軽度認知障害)」なのかを知ることが大切です。
当院では、脳波解析システムNATESAS検査により脳の活動状況を測定し、脳の活動を調べて、これらをチェックします。

検査方法や詳細については、お問い合わせ下さい。

 

2019.07.09更新

 


こんにちは。看護師の上川合です。前回、2回にわたって小児期~成人期のADHDの
症状についてまとめさせて頂きました。今回は、その症状に対して、どの様な治療
方法があるのか、まとめてみたいと思います。

ADHDは治療しても治らないのか

ADHD(注意欠如多動症/注意欠如多動性障害)は,多動・衝動性・不注意が多く
みられる発達障害のひとつで、小児期の友達関係や学習能力、また、成人以降の仕事
などに支障をきたしてしまい、生きづらさに繋がってしまう、というものです。

ADHDの診断を受けている方、また、診断されていないが、その症状が当てはまる
方には、治療すれば治るのか、気になる所だと思います。
ADHDは、脳の機能が起因しており、治療で完治するというものではありません。
けれども、各々の症状に合わせた治療を行う事で、特異的な症状は目立ちにくく
なり、不安を抱えずに日常生活を送ることは十分可能になります。

透け脳

ADHDの治療法

ADHDの治療の代表的なものは以下の通りです。

 環境調整・・・・より集中でき、物事に取り組める生活環境を整える治療法

 認知行動療法・・・・考え方のクセや行動パターンを見直す事により、精神的
                           ストレスを軽減したり、問題解決を図るカウンセリング方法。
          個人やグループ形式で行う。

心理教育
 ADHDの症状や対処法について学び、自己理解を深める学習
自己報酬マネジメント
 行った行動に動機づけをしたり、ご褒美を与え、自身のやる気を
 出すための行動学習
スケジュール管理
 スケジュールを管理したり、やるべき事を期限内に行う習得のトレーニング
注意持続訓練
 やるべき事に注意が向き、持続させる練習
整理整頓
 書類や貴重品など、必要なものの管理方法や整理法の学習
感情コントロール
 怒りに対するアンガーコントロールや感情の扱い方、心理教育などの学習。

 SST(ソーシャルスキルトレーニング)・・・・周囲とどのような人間関係を築いて
                     いくのか、どのように話したり対応
                     すればよいかを具体的に学ぶ

④ ペアレント・トレーニング・・・・親が子に対して適切な対応をとることにより、
                子どもの生活しやすい行動が強化され、問題とな
                る行動を減らしていくことを目標としたプログラム。

 薬物療法・・・・ADHDの原因の一つに、脳内の神経伝達物質がスムーズに働いてない
        事が考えられています。現在、日本では、ADHDの治療薬として、神経
        伝達物質の伝達を助けるドーパミン(メチルフェニデート徐放剤)と
        ノルアドレナリン(アトモキセチン)があります。神経伝達物質のはた
        らきを活性化し、また、情報を受け取る後シナプスから情報が漏洩する
        のを阻害する事で、脳内の情報伝達を増やし、症状を改善する目的で
        処方されます。

基本的には環境調整や認知行動療法からスタートし、その上で、必要があれば症状の
改善や安定化を図るために薬物療法を併用するのが理想的ですが、日本では、心療内科
や精神科に受診した段階で薬剤を処方される事がほとんどです。
さらに、大人のADHDは、子どものADHDに比べて、認知され始めたのもここ20年
程であり、認知行動療法や環境調整を行う医療機関や携わる人員育成も普及しておらす、
薬物中心の治療が先行しているのが現実です。

 カウンセリング

世界の治療ガイドライン

海外でのADHDの治療法も、日本と同様にカウンセリング等の心理的
アプローチと薬物療法が主流です。
2019年の現時点で、
NICE(英国)/CADDRA(カナダ)/BAP(英国)/DGPPN(ドイツ)の
4つの機関がガイドラインを作成しています。

子どもに対しては、まずは薬物療法よりも家庭や学校などの生活環境を
整える環境調整や心理的、社会的アプローチを優先する事を各国が推奨して
います。大人の場合は、心理的なアプローチが先なのか、薬物療法優先なの
かは、まだ見解が統一されていない様です。心理的、社会的アプローチの方法
としては、心理教育や認知行動療法が各国のガイドラインでほぼ共通して
勧められています。

 世界こども

診断がつくと・・・

診断を受けた事で、教育や就労支援や仕事の機会において適切な環境を
整えてもらえたり、サービスを受けられたりするというプラス面もあります。
自分の努力不足だと自分を責めてしまったり、自尊心が下がってしまった方
にとっては、自分の特性を知る事で安心される方もいます。
逆に、診断を受けた事で自分自身にレッテルを貼ってしまったり、
診断が周囲に知られてしまうかもしれない、と心配や不安に繋がって
しまう人もいます。受け止め方もその人各々です。

ADHDは、その症状を自覚して、それを克服するための方法を各々が
身に着けていくことが、本質的な治療といえます。ADHDの薬物治療は、あく
までも患者さんが日常生活を不便なく送るための対症治療にすぎません。
また、長期服用は依存性を高め、副作用を引き起こす恐れがある事を知って
おかなくてはいけません。
ご本人が自分の特性をどう捉えるか、生活の中でどのようなサポートが
必要なのか等、多角的に判断する必要があります。

近年ではスマートフォンや電子手帳などでのスケジュール管理や、時間
管理を行える機能等、実践的に便利に活用できるものも増えてきました。

また、二次障害の治療が必要となる場合があります。不注意優勢タイプは
不安やうつの傾向が多くみられ、多動・衝動・優勢タイプは、好ましくない
行動や何らかの依存が強くなると考えられています。その場合、どこで悪循
環を断ち切るか検討し、二次障害の治療を優先して行う場合もあります。

周囲がADHDの困難に気づき、本人を不当に叱ったり、傷つけたりし
ないようにフォローしていく事がとても大切です。
また、本人の治療だけではなく家族のサポートもとても重要です。子どもの
ADHDの場合は特に、親が周囲との対応に追われて疲れ切っている事も多い
ため、心理的なサポートを行う必要があります。

グループ

 

ナチュラルクリニック代々木での取り組み

 
ナチュラルクリニック代々木では、ADHD の栄養学的アプローチによる治療を
行っています。初診では、まず毛髪検査を行って、障害の傾向性、脳機能の状態、
精神面におけるストレスの度合い電磁波の影響、栄養素の過不足等を確認します。
毛髪検査は、ご本人の毛髪を20本程度頂くだけの検査ですので、痛みや不安を
伴う事もありません。その上、通常の検査ではわからない未病傾向や精神状態、
栄養素不足の影響等も把握する事が出来ます。ですから、小さなお子様でも
安心して受けて頂く事が出来ます。

毛髪検査の結果から不足している栄養素を確認し、食生活を見直したり、
必要に応じてサプリメントにて栄養の補完を行います。
例えば、ADHDでドーパミンが不足した状態になると、物事を順序立てて行
えない、待つことができない、といった行動が現れやすくなりますが、神経伝達
物質であるアセチルコリンの材料となるKリゾレシチン(リン脂質)を補完
すると、ドーパミンの集積やアルファ波が発生しやすくなり、記憶力や集中力
が向上したり多幸感が現れる等、ストレスを軽減させ、気になる症状を軽減し
ていく事が可能になります。

また、発達障害の方の多くが腸内環境のバランスが崩れており、腸内で発生した
有害物質が血管から侵入し、体内をめぐって脳に届き、多大なダメージを与える
事が知られています。腸内環境に乱れがみられる場合は、食生活の改善とともに
乳酸菌や乳酸菌生産物質などを補完し、整えていく事も非常に重要です。

腸内環境を悪化させる要因に乳製品に含まれるカゼイン(タンパク質)や小麦に
含まれるグルテン(タンパク質)の影響も懸念されます。
カゼインが未消化のまま血中に入り、脳に到達して脳内の受容体と結合する事に
より、「カゾモルフィン」という麻薬様物質に変化する事がわかっています。
また、グルテンは、強い中毒性がある事が問題視されており、慢性的に摂取して
いるとグルテンの中の「グリアシン」という成分に過剰に反応し、腸内環境を悪化
させます。重度になるとセリアック病を発症し、腸からの栄養吸収が妨げられて
しまいます。
毛髪検査によって乳酸菌や腸内常在菌の状態、カゼインやグルテンの不耐傾向
も確認する事が出来ますので、結果次第ではこれらの対策も必要となります。

診断名がついた事で、自身をその枠の中に当てはめて悩んだり、自信を無く
してクリニックに受診される方がいらっしゃいますが、多かれ少なかれ、
誰しも考えのくせや不注意などの傾向はあるものです。ADHDの傾向性は決
してマイナス面ばかりでなく、物事を突き進めていくリーダーシップを
発揮したり、斬新なアイデアを生み出したり、と新しい道を切り開く能力も
十分に秘めているのです。
ですから、診断にとらわれ過ぎる事なく、まずは自身の特性を把握して、必要
に応じた対策を各々専門家と相談しながら実践される事が望ましいでしょう。
私たちもその一端を担っていけたら、と日々治療に携わっていますので、いつ
でもお気軽にナチュラルクリニック代々木までご相談ください。

仲間たち

看護師: 上川合 史子

 http://www.natural-c.com/

 

 

 

 

 

2019.04.08更新

~検査の流れ~

  1. 問診票の記入(約10分)問診票

 ご住所、氏名、生年月日などの患者様情報に加え
処方状況、既往歴、現在の症状などのご記入を頂きます。

 

矢印

 

2. 脳波解析システムNATESASの説明(約15分)

 担当者より脳波解析システムNATESASについてご説明致します。検査についてご不明な点、不安な事が御座いましたら、何でもご質問ください。

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3. 脳波計測(約30分~60分)

 検査風景

 帽子型の電極を頭部にかぶせ、脳波ゲルグルセリン主成分を頭皮に塗布します。ベッドに目を閉じた状態で横になって頂き、脳波の測定開始となります。脳波が安定した後、10分程の測定となります。
脳波測定は、脳の電気活動を電極からキャッチして測定する検査です。電気刺激を与える検査ではない為、ピリピリと電流を感じたり、痛みを伴う検査ではありません。

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 4. 洗髪(約10分)

 検査終了後、ホットタオルで頭部を拭いて頂きますが、多少ゲルが残っていますので、帰宅後には洗髪する様にお願い致します。

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5. 結果説明(約15分~30分)

  医師、担当のカウンセラーによる脳波解析結果の説明を致します。結果
脳の活動状態と共に、脳波ファイルより、周波数別電極別の脳電位の特性について分析・可視化を行うことで、病態に関わる判断や未病段階での評価または診断を行います。
また、活動状態に合わせた食生活やサプリメントのアドバイスもカウンセラーよりご説明致します。

 

 

 

 脳波検査は繰り返し検査を行っても、脳や身体に影響の無い検査です。定期的な健診を行い、MCI(軽度認知障害)の予防にお役立て下さい。併せて、毛髪検査、血液検査もお申込み頂けます。

 


 
 
 
NATESAS脳波検査コース料金
 
 16、200円(税込)
(NATESAS脳波検査+画像診断料+長谷川式認知症テスト+カウンセリング料金)含む
 
 
検査にはご予約が必要です。下記までお電話下さい。
 
ナチュラルクリニック代々木    
予約電話 03-5363-1481

 

 

2019.04.03更新

60歳を過ぎたら、認知症検診を受けましょう!
MCI(軽度認知障害)の早期発見に役立ちます。身体への負担も少なく、低予算、短時間での検診が可能です。MRIやCTでは解らない最先端医療を使って認知症リスクの判定を行います。
「脳」の活動状態を可視化した画像で診断し、カウンセラーとのご相談により改善や抑制方法のご相談も行います。

 

~脳波解析システムNATESASとは~

メーカー名
日本光電工業(株)、(株)NTTデータアイ、(株)脳機能研究所

製品の紹介(特徴など)
「脳波解析システム NATESAS(ナテサス)」は、脳波データを用いて脳活動状態を可視化し、脳活動が関連する病態に関わる判断・評価または診断を行うための情報を提供する医療機器プログラムです。

<分析結果をわかりやすく可視化>
脳疾患患者群と健常者群の脳活動情報の特性をデータベース化しており、検査対象の患者さんの脳活動情報と各群の脳活動情報を対比し、それらを可視化したカラーマップや類似度を示します。これにより、脳活動が関連する病態について医師が判断・評価または診断する際に、より直感的でわかりやすい「NATESAS」のアウトプットを参考に脳活動の状態を確認できます。

脳波可視化

NAT技術によるカラーマップ:脳波波形の直接判読では困難である脳活動情報の特性を可視化します。

 

解析結果個別通知

類似性評価結果出力イメージ:検査対象が2つの比較対象のどちらにより類似しているかを示します。


<患者様への身体的負担軽減>
国際10-20法(注5)に基づき、患者さんの頭部21箇所(両耳朶含む)に電極を装着し、脳波を計測します。患者さんは脳活動状態の検査のために放射線や強磁気を受けることはありません。


<機械学習技術による自律的なグループ分けと類似性の評価>
「NATESAS」では、事前に収集した脳疾患患者群および健常者群の脳波データから得られた脳活動情報の特性を機械学習技術により抽出・分類し、類似性を定量的に評価できるようデータベース化しています。
これらのデータベースと検査対象の患者さんの脳活動情報を比較して、類似度を示します。


<高いセキュリティ性>
・脳波ファイルを、安全性の高いAES方式で暗号化します。
・医療機関内で管理する患者番号と独立した番号で脳波データを管理し、個人を特定できない仕組みを構築しています。
・医療機関とのネットワーク回線はVPNで接続します。

日本光電
「NATESAS」の提供形態概要」
                              日本光電HPより掲載

 


 

 

 ~脳波検査とは~

シナプス

 神経細胞からなる大脳皮質の表面近くに位置する樹状突起に生じたシナプス電位・後電位などの電位変動を、頭皮上につけた電極でとらえ波形として記録し脳の働きを調べるのが、脳波検査です。

 

 脳波波計

 脳波は周波数によって、α波、β波、θ波、δ波に分類されます。目を閉じて静かにリラックスしているときはα波という緩やかな波が、目を開けた時や計算をしているときはβ波という速い波がよく現れます。

 

脳波頭

 

 

 

 

 

 

 

・ てんかん性脳波→棘波・鋭波・棘徐波複合体等の突発性異常波が出現
・ 脳炎→急性期に徐波が出現
・ 器質性脳障害→脳の機能障害が生じると除波化などの脳波異常を示す
・ 意識障害→徐波化が出現
・ 脳死→全誘導で平坦化

脳波波長

 

~NATESAS~
NATESASは脳波データを変換し、脳活動状態をカラーマップに可視化し解り易くしたシステムです。

脳波変換図

 

 

~画像の見方~

 結果 

電極(位置)別、周波数別の脳波の強弱をカラーマップにして表したものです。青は脳の活性が弱く、赤は脳の活性が強い事を表しています。

アルツハイマー型認知症と診断された方の多数の脳波データを基に、健常者と被験者の脳波データを比較します。

 

 ~脳の活動パターン~


アルツハイマー型認知症と診断された方の多数の脳波データを類似性で
CL1、CL2、CL3、CL4の4つの分類に分けたものを基に、被験者の脳波データがどの分類に近いかを判定します。アルツハイマー型認知症と診断された方のCL1~CL4までの平均パターンである「AD総合」、健常者の脳波との比較を行います。

脳波分類

 

 

統計

 統計的所属確率により脳活動画像の元になっているデータの数値について、検査結果が「AD4群のうちのどの統計群に属するか」を、数値計算によって求め比率で表現します。
また定期的な検査を行う事により、脳の活動状態の推移が見る事を見る事が出来ます。

 

 

 

 

 

 

~類似性グラフクイックリファレンス~


類似性値とは脳活動画像の元になっているデータの数値について検査結果が健常者群と比較群(AD総合、CL1~CL4)のどちらに近いかを数値計算によって求め「-1~+1」で表します。

類似性

 

これらの検査、解析を行う事により、被験者の脳の活動状態をお調べする事が可能となります。

 

 

2019.04.01更新

厚生労働省の調査によると、認知症患者数は2015年で262万人、2020年には292万人、2025年には700万人を上回り、65歳以上の5人に1人が罹患すると推測されています。


認知症は主に下記のタイプに分かれます。

・アルツハイマー型認知症
・脳血管性認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症    など

この中で、最も多いタイプはアルツハイマー型認知症です。
この原因はアミロイドβタンパクの蓄積(老人斑) やアセチルコリンの不足などと考えられていますが、認知症を発症する20年ほど前から、アミロイドβタンパクが脳内に蓄積されはじめていると考えられており、それに伴って脳細胞が損傷して神経伝達物質の分泌量が減少、脳の萎縮が引き起こされて、認知機能の低下につながると考えられています。
つまり、認知症を発症する20年前からすでに認知症予備軍は多く存在しているということになります。
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認知症予備軍のMCIとは?
MCI(Mild Congnitive Impairment:軽度認知障害)とは、健常者と認知症の中間にあたる段階(グレーゾーン)のことを指します。これは、認知機能に問題は出ているが、日常生活には支障がなく、自立した生活が送れている状態です。厚労省は2018年時点で、認知症とその予備軍とされるMCIの人口は、862万人存在するとし、これは65才以上の4人に1人の割合です。


MCI状態になっても必ずしも認知症になるわけではなく、2017年に国立長寿医療研究センターが行った検査によると、MCI患者を4年間追跡したところ、16%は認知症に進み、46%は正常に戻る結果が出ました。
そのため、認知症の発症をくい止めるには、MCIの状態で、本人や家族、周りの方が異変に気が付き、食生活の改善や運動習慣、認知トレーニングなどの生活習慣を励行することが大切です。


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認知症の検査方法には?
一般的に、認知症は医師による問診やMRIやCT、PETなどの脳の萎縮や血流分布の画像、認知機能テストの他、脳波などにより総合的に診断されます。
認知症の場合、画像検査では脳の萎縮が確認できるケースが多いですが、MCIの状態では萎縮まで進んでいないケースも多く、診断されにくいのが現実です。

また、脳波検査のみでは、認知症の診断は困難ですが、認知症の方の脳波はα波の徐波化、振幅低下、出現頻度の低下、不規則などが挙げられます。

さらにアルツハイマー型認知症と診断された方は脳波データの結果に類似点があるとされます。
そのため、ご自身の脳の活動状況を測定することにより、認知症の傾向性を解析できると考えられます。

当院では、脳波解析方法としてNATESAS検査 を行っております。
その結果に併せ、生活状況に併せた食事やサプリメントを提案致します。
検査方法の流れに関しては、こちら をご覧になり、ご不明な点はお問い合わせください。

 

2019.03.02更新

成人期のADHDとは?

こんにちは。看護師の上川合です。
幼児期~学童期のADHD(Attention deficit
hyperactivity disorder注意欠陥多動性障害)については
以前のブログに書かせて頂きました。
今回は、成人期のADHDについてまとめてみたいと思います。

大人のADHDといっても、大人になってから急に発症
するものではありません。
不注意、多動性、衝動性等の症状で子どもの頃からずっと
悩んでおり、それが成人になっても問題となるレベルで認識
されている状況が成人期のADHD です。

悩む会社員

多くの人は、どんな状況においても、自分なりの工夫や対策を
考えて行動していますが、ADHDの傾向がある場合、状況が
改善せず、うまく生活することができずに困ってしまったり、
さらには、その工夫や対策方法すらわからず、混乱してしまう
ケースがあります。

また、中には、子供の頃は目立たなかった傾向性が、就職・結婚・
育児などの環境の変化の中で負荷がかかり、対応しきれなく
なって表面化することもあります。

以前は、発達障害という分野が研究途上で確立されていなかっ
たため、近年になって大人のADHDとして認識される様になっ
てきた、という背景もあります。

 

成人期のADHDの診断は難しい...

広汎性発達障害の中からADHDを単純に診断するのは
簡単なことではありません。
成長の中で学習や経験などが加わり、診断や判別が難しく
なるケースが多くみられます。
日本と海外の診断基準にも違いがあり、未だに世界レベル
での診断の統一には至っていないのが現状です。

WHOが定めている疾患の統計分類、ICD-10では、ADHDは
多動性障害として解説されています。
アメリカでは、アメリカ精神医学会が1952年から用いている、
DSMという精神疾患の診断基準があり、成人のADHDの定義が
2013年改定のDSM-5の中で初めて追記されました。

一方、フランスの精神医学会は、アメリカのDMSに対抗して、
CFMTEAというシステムを用いています。DSMは、薬の処方を
メインに症状の軽減を目指すシステムですが、CFMTEAは、その
症状から心理的な原因を探ることが主となっています。
フランスでは、ADHDは生活環境などの影響によって、特徴的な
症状が出ていると考えられており、投薬ではなく、心理療法や環境
整備やカウンセリングによって治療することが多く、観察と治療に
長い期間をかけて診断を確定していきます。
そのため、結果として、フランスではADHDの発症率が低いのです。

日本は、アメリカのDSMに準じてADHDと診断されることが多く、
投薬中心の治療が行われています。

 深刻な診察

 

 成人のADHDの特徴は・・・

成人になるまでの成長の過程で、学習や経験など、様々な要素が
加わり、また、他の発達障害との関連からもADHDの症状やその
程度も様々です。ASD(Autism Spectrum Disorder自閉
スペクトラム症)に比べてADHDの有病率は高く、小児期で
は4~8%とASDのほぼ5倍以上と言われています。
多動性は成長につれて改善することが多い様ですが、それが
過度なおしゃべり等の形に移行することもありますし、不注意
や衝動性については成長期に対処する方法を会得していない
と、成人になっても問題を持ち越してしまうことがあります。

成人期の有病率は約3~5%で、ADHDの特性を持つ人を
含めるとその倍以上になると考えられ、日本にはADHD
の人が少なくとも300万人以上いると推測されています。 

重圧のしかかる
ADHDの特徴

 不注意 (気が散ってしまう)
・仕事などでケアレスミスをする
・忘れもの、なくしものが多い
・約束や期日を守れない、間に合わない
・時間管理が苦手
・仕事や作業を順序立てて行うことが苦手
・片付けるのが苦手

多動性 (じっとしていられない)
・ソワソワと落ち着かない感じ
・貧乏ゆすりなど、目的のない動き

衝動性 (思いついたらすぐ行動してしまう)
・思ったことをすぐに口にしてしまう
・衝動買いをしてしまう

この様な特徴は、子どもの頃からあったものの、大人に
なって、職場や家庭で責任が生じたり、社会の中で様々な
人と接する中で障害として気づかされることが多い様です。
また、子供の時は、保護者や教師がフォローしていたものが、
大人になって、そのサポートがなくなり、自分の言動に対
する評価が厳しくなってしまうということもよくみられます。

特に職場などでは、不注意のミスなどが重なり,「仕事が
できない」といったレッテルを貼られてしまうこともあり
ます。本人は、決して不真面目に仕事をしている訳ではない
のに、そのような状況になってしまうことを生きづらい、
と感じ、そのギャップに悩んでしまうケースが多いのです。

一般に、女性では「不注意」の症状が強く出る人が多く、
男性では「多動性」や「衝動性」の症状が強く出る人が多い
といわれています。また「多動性」は子どもの頃には目立つ
ものの、大人になるとおさまってくることあります。

症状の現れ方や強さにもかなり個人差があり、また、個々に自分
なりの対策や工夫を行ったり、環境によっても、生きづらさの程度
にも差があると考えられています。

次回は症状に対しての具体的な対策をみていきたいと思います。

看護師 上川合 史子

 

2019.01.01更新

発達障害とは?

発達障害とは、脳の機能に先天的に何らかの不全があるために起きる障害で、年齢相応の発達が見られなかったり、スキルが獲得できてない事で起き、通常は低年齢の発達時期において発症されると言われています。 発達障害の原因は未だ判明していませんが、医学的には脳機能障害とされ、先天的要因と、様々な環境要因が重なり、脳に影響を与え、発症するのではないかと言われています。

発達障害は、先日お伝えしたADHD(注意欠陥多動性障害) を含め、主に下記3つに分類されます。
※症状の詳細についてはクリニックニュースNO.37をご覧下さい。

①広汎性発達障害(PDD)
・自閉症スペクトラム
・アスペルガー症候群 など
 

学習障害(LD)
・読字障害
・書字表出障害
・算数障害
・特定不能の学習障害 など

③注意欠陥多動性障害(ADHD)
・不注意優勢型
・多動性・衝動性優勢型
・混合型 など


発達障害の症状がある方は、その症状の特徴から、周りの方から理解され難いままでいたり、適したサポートを受けられない事があります。そのため、生活のし辛さや精神的なストレスを抱えやすく、それを解決できないままでいることがあります。これにより、本来の症状と併せうつや不安症状などの二次的症状を招く場合があるため、周りの方のサポートなどが大切です。



発達障害における食事・栄養面での改善

「療育先進国」であるアメリカやヨーロッパでは、治療法として、言語療法や行動療法、オステオパシー、ホメオパシーなど様々なものがありますが、その中には「食育」もそのひとつとされています。当院でも、食事を「環境要因の一つ」として考え、脳に不足している栄養素を的確に補完し、脳内の神経細胞を賦活させ、神経伝達物質やホルモンバランスを整えながら、整体機能の活性化を図ります。


PRA毛髪分析検査 の結果に基づいて、その方に併せた食事指導と100種類近くあるサプリメントから必要な栄養素の摂取をお勧めしています。

①食事指導について
(1)脳内で不足し易い栄養素を補完
  脳は主に神経細胞(ニューロン)とグリア細胞という二種類の細胞で構成されています。その90%を占めるのはグリア細胞ですが、残りの10%である神経細胞が情報処理を支える主役です。この神経細胞間では神経伝達物質によって情報が伝達されます。
神経伝達物質の数は全部で60種類以上に及びますが、代表的な物は、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのモノアミン系です。
発達障害の症状がある方は、神経伝達物質であるセロトニンが不足しやすく、不安や心配を招きやすい他、ドーパミン受容体が多く存在するために、多動症状や衝動性に関与していると言われています。リラックスや気持ちの抑制に関わるセロトニンやGABA、アセチルコリン、レシチン、DHA、ビタミンなどこれら神経伝達物質や神経細胞の材料となる栄養素を補完します。


 ⑵腸内環境を整える
  腸内環境のバランスが崩れ悪玉菌が優勢になったり、真菌の増殖が進み腸壁に影響を与え、その結果有害物質が腸壁を通って血管に侵入し脳に影響を与えるケースが示唆されます。また、グルテンとカゼインの影響を受ける体質の方が多いため、これらの不耐症の有無を調べる他、必要に応じて真菌の除去を行ったり、適した発酵食品の摂取方法などを指導します。

 
 ⑶血糖値の安定
  精製された糖質の摂取により、血糖値の変動を招き、身体に負担がかかるだけでなく、ホルモンバランスが乱れ、精神面に影響を及ぼします。これにより神経伝達物質のバランスも乱れやすくなるので、それぞ防ぐために血糖値の上昇が緩やかになる食事を指導します。


<食事改善一例:小学生(8歳)>
朝 :パン・ヨーグルト・ハム
   →発芽玄米・味噌汁・卵焼き・納豆
昼 :学校給食(白米・わかめの味噌汁・鶏肉の照り焼き・ゴボウのきんぴら・牛乳)
   →そのまま又は状態によって牛乳を控える
夜 :白米・唐揚げ(惣菜)・
   →発芽玄米・味噌汁・豚ヒレ肉の生姜焼き・おから・サラダ
間食:ポテトチップス・チョコ
   →さつま芋・豆乳など


 ー生活面における電磁波などの対策ー
 電磁波の影響として、WHO(世界保健機関)の付属組織であるIARC(国際がん研究機関)は2011年に「携帯電話の頻繁な利用によって悪性脳腫瘍が引き起こされるリスクが高まる恐れがある」との見解を示しました。
またIARCとは別に、危惧される病気や症状の一つとして神経系への影響をもたらすとの報告もあるため、電磁波ブロックの対策等もお勧めしています。

 

おひとりおひとりの身体の状態は異なります。
食事改善がストレスになりすぎないよう、その方の生活や状態に併せたペースで指導を行います。
発達障害の症状がある方は、素晴らしい個性や才能をお持ちの方がとても多く見受けられます。
個性を伸ばしながら、その人らしさが輝けるよう、脳の神経細胞や神経伝達物質の材料をしっかり摂取し、身体の状態を整えることは大切です。
お一人で悩まずに、一度ご相談下さい。

 

 

 

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