涼しい日が増え、すっかり秋めいてきましたね。
食欲の秋、と言われるようにお店では様々な食材を目にする様になってきました。
今日はそんな秋の食材についてお話します♪
秋と言えば、サンマ!
比較的価格もお手頃で、焼くだけでも美味しいサンマは、秋の代表的な食材ではないでしょうか。サンマにはDHAやEPAや良質なタンパク質が多く含まれ、必須脂肪酸であるDHA/EPAは、人間の体の多くの細胞で活用される重要な栄養素です。血栓ができるのを防ぎ、アルツハイマー病予防などにも効果があり、ビタミンDも豊富に含まれ、成長期の子供には欠かせない栄養素です。子供からお年寄りまで、みんなに大切な栄養がサンマには多く含まれ、秋の食卓に並ぶには最適です!ちなみにDHA/EPAを一番多く摂取できる方法は、やはりお刺身やカルパッチョなどの生で食べる事です。旬なサンマは油がのっているので、焼きでももちろん良いですよ♪
焼きサンマでは、大根おろしを合わせて食べる方が多いと思いますが、栄養面から見てもとてもいい事なのです。大根おろしにはタンパク質を分解する酵素が入っており、消化を促進すると共にビタミンや鉄分の吸収も促します。
実は栄養たっぷり、栗!
栗は昔から高栄養と言われ、日本では縄文時代から重宝されていました。糖の代謝を助けるビタミンB1、B2、ナイアシンも含む為、効率よくエネルギーを補給できます。カリウムが豊富に含まれる為、体内の余分な水分の排泄を促したり、塩分濃度を適正にする保つ効果があり、高血圧の予防になります。また抗酸化作用のあるビタミンCを豊富に含みます。熱に弱いビタミンCですが、栗の場合はデンプン質で覆われている為、加熱しても壊れにくく摂取し易いのです。渋皮の部分には、ポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれ、活性酸素の除去をしてくれるので、老化防止やガンの予防に繋がります。
タンニンを摂れる渋皮煮もいいですし、湯がいて半分に切り、スプーンですくって食べるのもいいおやつになります♪
大人の味覚、銀杏!
銀杏は他の木の実類と比べ、速効性の高いエネルギー源である糖質と、感染症を予防するカロテンが多い特徴があります。ビタミンCを多く含んでいるので、風邪を引き易い秋から冬にぴったりな食材です。またカリウムをはじめマグネシウム・鉄・リンなど、骨や歯などを作るのに必要なミネラル群やビタミンB1も豊富に含まれています。銀杏は中国が原産で滋養強壮をはじめ、膀胱や肺を温める働きがあり、咳や痰、喘息や気管支炎、肺疾患、また夜尿症の改善に用いられていました。
しかし銀杏の食べ過ぎには要注意です!銀杏にはビタミンB6の吸収を妨げる、メチルビリドキシンという中毒物質があり、過剰摂取は下痢・鼻血・痙攣などを引き起こします。特に小さな子供は解毒能力が弱いので、食べるなら5粒程までにし、5歳以下の乳幼児には食べさせないほうが良いでしょう。
日本には四季があり、その時期によって旬な食材があります。通年して見られる食材でも、旬な時期には味もさることながら、もっとも栄養価が高くなるのです!
また旬な食材は美味しいだけでなく、その時期に体が欲する食材とも言われ、秋から冬にかけて寒くなるこの時期には、体を温めてくれる食材が増え、まさに理にかなっているのですね☆
食べ過ぎには注意して、皆さんも秋の味覚を楽しんでくださいね♪