クリニックニュース

2025.10.20更新

認知症に最も深く関わるのは、毎日の暮らし方、つまり生活習慣が挙げられます。脳は「油の器官」であるため、特に毎日の食事から摂取する「油の質」が大切であると考えられます。食生活を中心とする毎日の暮らし方から、あなたの認知症の危険度をセルフチェックしてみましょう。

チェック

<認知症危険度チェック - 判定の目安>
★3点以下の人 
 生活習慣から認知症になる危険度は、今のところ低いようです。しかし、食生活の変化や加齢によって、リスクは高まります。現在の良い生活習慣を続けながら、油を変えるケアも取り入れ、早めに認知症予防を始めましょう。
★4~8点の人
 自覚症状がないまま、脳の萎縮などが進み、認知症予備群になっている可能性があります。油の摂り方をはじめとする食習慣、生活習慣を改善し、今から認知症予防を始めましょう。早く始めるほど効果が高いです。
★9~13点の人
 認知症予備群になっている可能性が高いです。今すぐ毎日摂っている油を見直すなど、リスク要因をできるだけ減らし、ボケない習慣を身につけましょう。油の摂り方の改善など、できるところから脳の機能を活性化させ、認知症の発症を防ぎましょう。
★14点以上の人
 認知症になりやすい危険な生活習慣です。栄養療法などに理解のある医療機関で検査、診断を受けることをお勧めします。同時に油の摂り方と生活習慣を変えて、今すぐケアを始めて下さい。

<認知症危険度チェック - 解説>
Q1 ファーストフード、コンビニやスーパーマーケットの弁当や惣菜には、摂り続けると脳の機能低下を招く油が多く含まれています。
Q2 工場で大量生産される市販のパン、菓子パン、菓子類には、トランス脂肪酸を含む油が使われ、頻繁に食べ続けると認知症や動脈硬化が進行します。
Q3 油を再利用すると、酸化した油を多く含む料理となります。それが体の中で活性酸素となって脳の神経細胞を傷つけます。
Q4 魚には認知症を予防する天然の油が豊富です。
Q5 ボケない脳を作るには、良質の油を摂ることに加え、体内の活性酸素を減らす抗酸化成分を摂ることが大切。抗酸化成分は野菜に多く含まれています。
Q6 インスタント食品やスナック菓子は脳の機能低下を招く油が含まれます。
Q7 同じ油でもオリーブ油や亜麻仁油には認知症を防ぐ脂質と抗酸化成分が豊富です。
Q8 コーヒーや緑茶には認知症予防となる成分が含まれています。但し摂り過ぎに注意。
Q9 マーガリンとショートニングにはトランス脂肪酸が大量に含まれています。
Q10 過食は肥満、メタボ、糖尿病(高血糖)を招き、脳の神経細胞にも悪影響を与えます。
Q11 お酒を多量に摂取し続けると、脳の萎縮に繋がります。
Q12 Q10と同様に肥満やメタボは認知症の危険要因の一つです。
Q13 糖尿病や高血糖は、認知症になりやすいという調査報告があります。
Q14 運動不足は認知症の原因の一つです。
Q15 睡眠不足や熟睡感が得られない状態が続くと認知症を発症しやすくなります。
Q16 喫煙は体内に活性酸素を発生させ、脳の神経細胞を破壊します。
Q17 過度のストレスは、コルチゾールなどのホルモン分泌が増え、神経細胞を攻撃します。
Q18 趣味や毎日の楽しみを持っている人は、認知症発症の確率が低くなります。
Q19 人との交流が多いほど、脳が活性化されて認知機能が高まります。
Q20 年齢を重ねても、脳は新しい刺激を受けると元気になります。

ナチュラルクリニック代々木   ※クリニックニュース Vol.22 掲載記事

2025.10.10更新

 食品添加物とは、食品が作られる段階で加えられる調味料、着色料、保存料等です。私たちが摂取する食品添加物の量は、一人当たり1日平均10gで、一年間に換算すると約4kgの摂取量となります。食品添加物は「発ガン性」「アレルギー性」「遺伝毒性」の3つの毒性があり、近年死亡原因の中でもガンが増えていることや、アレルギー患者が増えているのも食品添加物が関連しているのではないかと考えられています。現在、日本国内で使用が許可されている食品添加物は、約1500種類ありますが、動物実験による毒性のテストをクリアし、使用量が制限されているとはいえ、健康への影響がないとは言えません。後から危険性が明らかとなり、禁止された添加物もあります。また、複数の食品添加物を摂取した時の相互毒性については究明されていません。更には、すぐに毒性が現れず、何十年後あるいは子孫に現れる遺伝毒性の可能性もあり、食品添加物は未知の部分が多く危険なことは否めません。下記の例は、幕の内弁当に含まれる食品添加物の種類です。

お弁当

 

 「調味料(アミノ酸等)」は化学調味料を複合したもの

 スーパーやコンビニエンスストアの棚に沢山並んでいる加工食品やお菓子の殆どには、裏の表示を見ると「調味料(アミノ酸等)」と書かれています。これはいわゆる「化学調味料」のことで、合成された添加物をいくつか複合した「うまみ調味料」です。

「調味料(アミノ酸等)」と一括表示される食品添加物(56種類)
(1)アミノ酸:L-アスパラギン酸ナトリウム、L-アルギニンL‐グルタミン酸塩、グリシン、L-グルタミン酸ナトリウム、DL-トリプトファン、DL-トレオニン、L-バリン、L-フェニルアラニン、L-メチオニン、L-リシン塩酸塩(「調味料」と記載された添加物(アミノ酸に限る))、DL-アラニン、L-イソロイシン、L-グルタミン酸、L-テアニン、L-トリプトファン、L-トレオニン、L-ヒスチジン塩酸塩、DL-メチオニン、L-リシンL-アスパラギン酸塩、L-リシンL-グルタミン酸塩、そのほか、(2)核酸6種、(3)有機酸17種、(4)無機塩11種が一括表示となる。

 化学調味料は大量に摂取すると、味を感知する細胞「味蕾(ミライ)」を破壊したり、痛風を引き起こしたり、脳神経や成長ホルモン、生殖機能、甲状腺等にダメージを与えたり、精神的に不安定となり「キレる」「暴れる」等の原因にもなると言われている物質です。アメリカでは、ベビーフードなどに化学調味料を使うことは禁止していますが、日本で売られている加工食品の殆どに添加されている化学物質です。
 化学調味料を添加することで独特の「濃い味」になるため、それに味覚が慣れてしまうと、化学調味料なしの食品は「パンチが足りない」「なんか薄くて美味しくない」と感じるようになり、食品本来の味が判らなくなってしまう傾向にあります。
 また化学調味料は塩辛さを感じさせにくくする効果があり、知らず知らずのうちに味覚を麻痺させて、塩分の強いものを摂取する体質に変化させる恐れもあります。
 自炊生活を心掛けたり、食品の表記を確認して、できる限り化学調味料を避ける食生活に励むことが大切ですが、現代では化学調味料のないものを探すことは難しい世の中です。例え「害」となるものを摂取しても、体外に排出(デトックス)することができる体内環境を作り上げておく必要があるのではないでしょうか。

食品

 ナチュラルクリニック代々木 ※クリニックニュース Vol.21 掲載記事

 

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