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2017.11.14更新


発達障害とは?

 

発達障害とは、脳の機能に先天的に何らかの不全があるために起きる障害で、年齢相応の発達が見られなかったり、スキルが獲得できてない事で起き、通常は低年齢の発達時期において発症します。 

発達障害は主に3つに分類されます。

①広汎性発達障害(PDD)
・自閉症スペクトラム
・アスペルガー症候群
・特定不能の広汎性発達障害
・レット障害
・小児期崩壊性障害

学習障害(LD)
・読字障害
・書字表出障害
・算数障害
・特定不能の学習障害 

③注意欠陥多動性障害(ADHD)
・不注意優勢型
・多動性・衝動性優勢型
・混合型

発達障害の原因は未だ判明していませんが、なんらかの遺伝要因と、様々な環境要因とが複雑に影響し合って発症するのではないかと考えられています。
環境要因として「食生活の要因」も挙げられるため、当院では栄養学的なアプローチを基軸に指導しています。

 

発達障害の特徴 

 

①広汎性発達障害(PDD)
自閉症スペクトラム(ASD)や広汎性発達障害に含まれるグループについては、脳機能の障害により、症状が引き起こされるとされています。その理由として、脳内のネットワークの連結機能が上手く働かないために、機能が低下している事が考えられます。脳内の以下の部位に異常が起きたり、働きが弱かったりすると、人の表情や感情が理解できなくなります。

・偏桃体…人の表情を認識し、感情を読み取る部位
・紡錘状回…人の顔を認識する部位
・上側頭溝…人の目や口などの部位の動きを認識する部位
・前頭葉…ミラーニューロンという神経があり、人に対する「共感」の感情に関わる部位
・小脳…平衡感覚や強調運動に関わるが、感情や認知にも影響を与える部位

その他、脳内物質に異常があるという報告があります。オキシトシンやセロトニン、血中グルタミン酸の異常があると言った研究報告があります。  

②学習障害(LD)
学習障害の症状を引き起こす脳機能障害としては、中枢神経のトラブルが挙げられます。
脳は情報処理や記憶を担っている器官であり、文字を書いたり計算をしたりといった学習には、これらの働きが重要です。
中枢神経は脳や脊髄、体の様々な部位に働きを命令していますが、このトラブルが学習の困難を引き起こすとも考えられています。

・読字障害(ディスレクシア)…読みの困難
・書字表出障害(ディスグラフィア)…書きの困難
・算数障害(ディスカリキュリア)・算数、推論の困難 

苦手分野以外の知的能力に問題が見られないケースが多く、学習障害は発達障害の中でも判断が難しくなっています。

 

③注意欠陥多動性障害(ADHD)
注意欠陥多動性障害は、複数の関連遺伝子を素因とし、特有の脳機能の偏りを引き起こして、症状に繋がるのではないかと言われています。
近年の研究から、ADHDの人は行動をコントロールしている前頭前野の働きに偏りがあるのではないかと考えられています。
前頭葉は物事を整理したり論理的に考える働きが担い、注意を持続させたり行動のコントロールを行います。
前頭葉が働くためには、神経伝達物質のドーパミンが必要ですが、ADHDの場合、このドーパミンやノルアドレナリンが不足気味で神経伝達物質の機能が十分に発揮されないために、「多動」「衝動」「不注意」の3つの特徴が現れます。
前頭葉の働きが弱く嗜好が妨げられると、五感からの刺激を敏感に感じ取ってしまい、感情を過剰に感じてしまう傾向にあります。

 

 

発達障害における栄養学的アプローチ

発達障害は脳機能障害であり、何らかの複合的な要因で脳内の働きに障害が現れて発症します。先天的な要因も複雑に絡んでいますが、脳に不足している栄養素を的確に補完し、脳内の神経細胞を賦活させ、神経伝達物質やホルモンバランスを整えながら、整体機能の活性化を図ったことで改善されたケースは沢山あります。発達障害の「療育」の中には「食育」もそのひとつとして考えられています。

①PRA毛髪検査にて栄養素の過不足を調べる
 
PRA毛髪分析検査で不足している栄養素を確認し、内臓系や精神系、脳神経系、ストレスや自律神経、栄養素の過不足を判定します。その補完と食生活を改めていきます。食事に関しては、当院がおすすめしている和食を基本として行います。

②食事指導と併せて必要なサプリメントの摂取
 ⑴脳内環境を整える
  発達障害の症状がある方は神経細胞に必要な栄養素を消耗しやすく、他の方と比べて必要量が多い傾向にあります。脳の神経細胞に栄養を与え、神経伝達物質の材料、細胞間の情報ネットワークを司る栄養素を補い、脳内神経の環境を整えます。
 ⑵腸内環境を整える
  腸内環境のバランスが崩れ悪玉菌が優勢になったり、真菌の増殖が進み腸壁に影響を与えるなどし、有害物質が腸壁を通って血管に侵入し脳に影響を与える事に繋がります。また、グルテンとカゼインの影響がある方が多いため、これらの不耐症の有無を調べ、食事指導とサプリメント摂取を行います。発達障害の方の多くのケースが体質に合わない食事をしているケースが多いため、腸内環境の改善は必須です。
 ⑶血糖値の安定
  精製された糖質の摂取により、血糖値の変動を招き、身体に負担がかかるだけでなく、ホルモンバランスが乱れ、精神面に影響します。これにより脳内神経のバランスも乱れやすくなるため、血糖値が安定する食事方法を行います。

おひとりおひとりの身体バランスは異なります。お一人で悩まずに、一度ご相談下さい。
管理栄養士 梶川瑛子

 

 

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